無心
2011年03月18日 金曜日
無心
毎日、保育士に限らず、職員すべてが幼児クラスに混じってセミバイキング形式の昼食を摂っている。給食用プレートを持って席をさがしていると、「先生、ここに座って!」と子どもに声をかけられる。「ありがとう、今日は〇〇ちゃんと一緒でうれしいなあ」と言うと、その子も満足気に薄っすらと微笑みを返してくる。
ところが、食べ始めて間もなく、「ごちそうさまでした、じゃあね」と、その子は席を立ち上がっていく。そんなことがよくある。最初、(なーんだ、誘っておいて…)などと思ったりしたが、よくよく考えてみると子どもは皆、瞬時を感じたままに言葉や行動にしているのだ。大人(いや、とくに私)は、何かしようとする時、いろいろと詮索したり、迷ってしまいがちだ。あらためて、子どもの無邪気さ、無心さを教えられる。
普段、子どもの様子を見ても、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり…、前をみていたかと思えば、後ろを振り向いたり、どの子もせわしなく動き回っている。つねに全身をフル稼動させている姿は、まさに生きる喜びに満ち溢れていると、感ぜずにはいられない。
時折、子どものように無心で、無邪気になるのも、ほんとうの素直さになれるのかなと思ったりもする。(N.S)
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