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パジャマを着ると夕ご飯無し?

2011年09月26日 月曜日

杉並区役所で開かれた、杉並区内公私立園長学習会は明星大学の垣内先生を招いて行われました。

その中である保育園の様子が紹介されました。

 

6歳ななみちゃんと保育士の会話、

ななみちゃん:「ねえ先生、私はケンジが好きだから給食のときケンジにチューしてるんだよ!」

保育士:「ななみちゃんはタケシくんが好きなんじゃなかったの?」

ななみ:「なな、タケシもケンジも好き、男ってみんな好き!」

保育士:「みんな、いい男だもんね」

 

という会話です。

「男ってみんな好き!」という言葉に引っかからない保育士、子どもの気持ちをそのまま受け止めている様子が取りが目に浮かんでくるようです。子どもがほいくしゃを信頼しているからこのようなやり取りが自然と生まれるのでしょう。保育の仕事とは、その子と価値を共有していることです。保育者が子どもに対して大人目線で何かを教えるとか、できるようにさせるということなどは二の次でもよいことといえるでしょう。日本の保育は少し勘違いしているのではないでしょうか。

 

続けて、「福祉の広場』という保育誌に埼玉県立大学清水玲子先生のコラムを紹介されました。

 

ある保育園で、年長の男の子J君がしみじみとした口調で、「先生、オレ、きのうショックなことがあったんだ!」とM先生に語りだしました。

「何があったの話してみて?」、「あのね、おうちに帰ってからご飯を食べる前にパジャマに着替えたらママが、ご飯食べないで寝るんだと言ったの。だから、オレ、なんか食べるものありますか?って聞いたら、納豆ってママが寝転がったまま言うから、冷蔵庫から納豆を出して混ぜたの」、

「へー、自分で混ぜられるんだ」とM先生。「うん、でもそれだけじゃ味が薄いんだよ。だから醤油入れたいなと思って、醤油どこですか?ってママに聞いたら、棚って言うから、探して醤油入れたらドボドボ入って変な味になってショックだった」。

 

M先生はこの話を聞いた時のことを保育日誌にこんなふうに書いた。全部書き終わる前から胸がキューとなる思いで一杯になった。その日のお迎えはいつもより早かったのに、母親はご飯の支度をせずにいたのでJ君は先に着替えてしまったのだろうか、なぜ、母親に敬語なのだろう、J君がこんなにも重たいものを背負っているから、大人を信じけれなかったり激しさでしか表現できないでいたのだろう。J君がショックだったのは納豆が変な味になったことではなく、この出来事全てだったのではないか、こういう生活を送っているオレのことを知ってほしい、解ってほしいという心の叫びだったのではいか。

 

一年前には私を拒否し身体に触れることも許さなかったJ君が、昼寝の時に足をさすられて「ああ、気持ちいい」と言うようになり、家での出来事まで話してくれるように変化していることを思うと、少しはJ君の役に立てたのかなと思えた。

 

 このコラムには様々な課題が内在しています、親の思いと子どもの気持ち、大人と子どもの力関係、家庭と保育園の関係、園ができる支援など…。M先生のように目の前にいる子どもの気持ちを受け止めて、子どもが安心して自分を表現できる環境づくりが基本になっているのですね。

 

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マニュアルを超えた保育士

2011年09月22日 木曜日

resize0037杉並区内の公立私立保育園園長会主催で学習会を行いました。3.11後、鳴りを潜めていた、保育園・幼稚園の今後を多いく変えていくかもしれない、「子ども子育て新システムで保育はどうなるか」がテーマです。

 

今回の学習会は、明星大学教授垣内国光先生を講師に招きました。垣内先生は3.11当日、杉並区内にある阿佐ヶ谷保育園で震災を体験しました。保護者と連絡が取れない状況を目の当たりにして、東京直下が起きたらどうなるのか?そのようなサバイバル状態でも生き残れる保育園でなくてはならないと心底思いました。

 

保育園は子ども達の生活の場そのもので、籠城・立てこもることができる場所だとはっきり認識するべきだと思います。大災害の時には2泊3日程度、子どもが滞在することを想定して水や食料、発電システムを考えてそれを保護者に安心してもらえるように、計画を立案し、保護者には急いで迎えに来なくても大丈夫ですと、意思疎通をすることが急務だと考えています。

 

4月3日の岩手日報に、「園児背に必死の避難、大槌町の保育士ら急斜面登り子ども達30人を救う」という記事が掲載されていました。津波で浸水した避難場所で災害対応マニュアルの想定外の行動をしたのが30人の命を救った裏山への避難でした。このようなとっさの判断は子どもの命を守るという信念がおこした行動だったのでしょう。

 

子ども子育て新システムは、子ども一人ひとりの発達を保障しづらい欠陥の多いシステムです。子どもが本当に遊びこめるシステムでしょか?嬉しいこと、悲しいこと、悔しいことを本当に体験できるのは現在の保育園だけではないでしょうか。大阪では担任が百人一首の上の句を唱えると、下の句を子ども全員が唱える幼稚園が大人気だそうですが…。幼児の保育・教育とはそういうことなのでしょうか、人として賢いとは、人と人が気持ちを伝え合うことができることだと思います。(文責:園長)

 

垣内先生が指摘されるように大災害時には、保護者は職場や避難所に1泊程度留まるように東京都は計画しています。9.21台風でも東京の公共交通機関がマヒし、帰宅困難者で溢れました。お迎えが夜8時を過ぎた子どもに夜食を用意しました。子どもにおにぎりとパンと選んでもらうと、チョコパンがいいというリクエスト、備蓄用に購入したやわらかい缶入りパンそれもチョコレート味があったので用意しました。笑顔で食べている姿を見て、子どもが自分で選べる幸せを提供できたのは嬉しいことでした。

 

★育子園の災害対策

 

次回へ続く…

 

 

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全てと調和する方法

2011年09月21日 水曜日

興味深い話を聞きました。

 

『…私たちは今こうして生きている(生かされている)わけですが、心臓は休むことなく動き続け、体内に血液を送ってくれています。なぜそのように働いているのかを、心臓自体は知らないのではないでしょうか。DNA遺伝子にプログラムされた通りに、ただ黙々と淡々に働いているのでしょう。他の臓器も同様でしょう。「なぜ自分はこんなことをしているのか」などと疑問を感じている臓器は一つもなく、真面目に働いてくれています。

 

万一、その臓器のどれか一つでも欠ければ、私たちの体は正常に動かなくなります。さまざまな臓器が働いて初めて、人間の体というものが成り立っている、生かされていると言うことです。つまり、どれが重要で、どれが重要でない、などということはなく、全てが等しく重要な臓器、重要な存在であるということです。

 

価値のない人間は1人もいない、とお釈迦さまはおっしゃっています。お釈迦さまが誕生されたとき、「天上天下唯我独尊」とおっしゃっいました。「世界中でだめな人は1人もいない。みな、尊い」、「世界中の人々は、みな、1人ひとり尊い」という意味だそうです。

 

自分なんか、たいして世の中の役には立っていないように思えても、本来は皆、家族や地域、社会のためになど、いろいろな関係の中で関連しあって生きています。誰もが必要あって生まれ、生かされているのですから、価値あるいのちを、今この瞬間にいただいている、と言えるのです。…』(文責:園長)

 

自分の思いどおりにならなくて、怒ったりストレスを感じると臓器に良くない影響を及ぼすことは医学的にも証明されています。世の中は自分の思いどおりになることは何一つないと、「諦める(悟り)」ことができたら全ての悩みは無くなるのでしょう。

 

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「いなす」強さと津波てんでんこ

2011年09月20日 火曜日

resize1416東京国立体育館前にある津田ホールで行われた、「国際フォーラム 復興から見える新たな日本の創造 全国どこでもおこる大災害」の後半です。

 

国際自然保護連合のマクニーリー顧問は、私自身は国際会議が日本であり3.11は名古屋で地震を体験しました。東日本の復興事業は、自然災害の課題を国際的な視野で議論していきましょう。自然に対する畏敬の念を基本と、人間力には限りがあり自然を克服できるものではありません。火山爆発、干ばつ、洪水、雪崩、台風など地球上で定期的に繰り返されてる自然現象は食い止めるわけにはいきませんが、人間からすると被害と思えるサハラ砂漠の砂嵐は、大西洋を横断してアマゾンに降り注ぐのですが、アマゾンの熱帯雨林にとってサハラ砂漠の砂はジャングルを維持するための砂として必要不可欠なのです。また、バリ島や日本の棚田は火山灰だから維持でき多種多様な作物が収穫できるのです。しかしながら人間の利益という観点からすると自然現象は災害という言い方になってしますのです。

 

続けて、岩手県山田町の沼崎町長からは、「二度と津波による犠牲者を出さない~復興における大命題~」をテーマに現状報告がありました。3.11以降マスコミで幾度となく拝見した町長さんですが、三陸海岸地方は世界三大漁場の一つで地震と大津波を繰り返してきた歴史があり、長い年月と巨費を投じて防潮堤を築いてきました。しかしながら今回の大津波は想定をはるかに超えたものでした。現在も住民と話し合いを重ねながら新たな街づくり計画を策定しているところですが、住居は海岸線から離れた高台へ移転する方向が打ち出されています。高台移転には個人の土地建物の買い上げ費用が課題になりますが、二度と津波犠牲者を出さないという信念で取り組んでいます。山田町は7千年の歴史がある町ですが、全ての貝塚は今回の大津波で被害を受けなかった高台でした。先人は自然と戦わず受け入れて生きていたのだと改めて教えられました。三陸には「津波てんでんこ、命てんでんこ」という言葉があります、津波が来たら自分の命は自分で守ることを先祖代々教えられたきた土地なのです。

 

シンポジウムの締めくくりは、TBSサンデーモーニングでもお馴染の、東京都市大学教授、造園家の涌井史郎さんでした。「社会生態学的生産ランドスケープから考える東日本大震災復興計画への階梯」という長いテーマで、日本は美しくも気難しい国土を相手に、人が自然に関わる努力を通じ、田園をつくり里山を発明し生態系サービスの恒常的亨受と自然の応力を最小化する知恵を勝ち取ったのです。地球温暖化が叫ばれている今こそ一度、日本古来の里山に倣うことが必要です。NPO法人 森は海の恋人 理事長 畠山重篤さんの提案は的を得たもので、豊かな漁場は豊かな森林によって成り立つのです。その模範として漁師が植林活動を行っているのは尊敬に値します。「日本」という国号の初見は西暦702年で、当時は全国を60の国に区分していました。どのように分けていたかというと各河川の流域界に由っていたのです。昔から繰り返されていた河川の氾濫を上流から下流まで見据えた国づくりをすでに行っていたのです。(文責:園長)

 

トータル5時間におよぶ各界リーダーからの提言でしたが、涌井教授が最後におっしゃっていた、「日本人は、自然の力を“いなす”知恵、それが我が国の伝統的匠の技です」という言葉が印象的でした。自然と対さずに「いなす」ことが寛容を旨とする日本人の本来の生き方なのでしょう。それを裏付けるかのように3.11で東京タワーの先端は湾曲しましたが、約2倍の高さを誇る東京スカイツリーに被害はありませんでした。634には日本伝統の「いなす」工法、匠の技が取り入れられているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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スマトラ沖地震とエビ

2011年09月16日 金曜日

resize1415東京千駄ヶ谷にある津田ホールで行われた、「国際フォーラム 復興から見える新たな日本の創造 全国どこでもおこる大災害」に参加してきました。3.11の復興案と日本全国でをいつ起こるか分からない災害とどのような向き合っていくか、国内外の各専門家から興味深い示唆がありました。

 

日本生態系協会の池谷会長からは、チリ沖9.5、アラスカ9.2、スマトラ9.2、東日本大震災9.0、リングオブファイアーと呼ばれる環太平洋火山帯で発生した地震のマグニチュードです。3.11をうけて国交省は10.8mの堤防を創ろうとしていますが想定外の津波に対応できるのか課題です。全ての建造物はいずれゴミと化すのです、日本は常に地震、津波、台風をこうむる場所で、どのように対策を講じるていくのか、100年後を見据えて今一度考えなおさなければなりません。

 

今回の津波でも宮城県の樹林帯の一部は残ったということを教訓にしていくべきです。スマトラ沖地震から学ぶことは堤防は津波に弱いということが証明されたこと、海岸線に樹林帯を設けてガレキを積み上げた高台に住むという発想をもてたことです。かつてあった樹林帯を壊して日本に輸出するためのエビ養殖場を作るために海岸線改造した結果、津波被害を大きくしたのです。日本の森林の課題はスギを大量に植えたこと、杉は根が浅く流されやすく保水力が非常に低いことが大きな課題です。このように生物多様性を無視した結果、人間によって災害が増えているのです。

 

自然と共存しているのは欧州では、500年持つ建物を造り生態系ピラミッドを守ることを第一に考えています。ドイツのビオトープネットワークが代表的なものです。欧州では20世紀にコンクリートで固めた河川を21世紀には土に再生しています。樹木と野草で自然再生、その土地にある樹木野草を植え、洪水に備えています。ダムと堤防では国民は守れないということにいち早く気づいたのです。ドイツにあるVW本社工場内には遊水地を再生させ、企業も市民の一員、自然を取り戻すことは企業の義務、持続可能な社会を創造することが重要であると訴えています。

 

アメリカ・ミズーリ洲の緊急事態管理庁のダイムラー副長官は、ミズーリ州はミシシッピ川流域の洪水に悩まされていた地域の移住を行っています。行政が土地建物を買い上げ、住民は安全な高台に移転して生活をしているのです。毎年のように繰り返される低地の浸水被害に無駄な税金を投入することを考えれば、結果的に費用負担は低く抑えられるのです。

 

日本は世界でも極めて得意な場所、リングオブファイアーかつ、3つのプレートが交わっているので、地震関連災害が定期的に必ず発生する珍しい場所なのです。さらには台風の通り道でもあり、地球温暖化の影響で海水温が上昇して台風は今よりも巨大化し大きな災害をもたらすことになるでしょう。(文責:園長)

 

講演を伺って感じたことは、育子園の近隣を流れる神田川もコンクリート護岸で固められ、幾度となく氾濫を繰り返しています。その対策として東京の幹線道路、環状7号線周辺に15万㎥の貯水槽を備えていますが、降雨量想定は時間60㎜ですから都市部で発生するゲリラ豪雨に対して万全とは言えない状況です。浸透性の無いコンクリートから欧米のように水を受け入れる土と緑化で防災対策を講ずる発想に転換するには相当な時間がかかりそうです。

 

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アドリア海の子ども達

2011年09月15日 木曜日

「誰かのためなら人は考える」と題した、NPO法人JENの事務局長:木山啓子さんの講演会に参加しました。JENは国際協力、心の支援で19の国と地域に出向いて、支援先のニーズをよく聞いて独特な支援をしています。 

 

2004年のスマトラ沖地震でスリランカでも5万人の尊い命が奪われましたが、支援物資には、スリランカの食卓には欠かすことのできないココナッツの身を削る道具も送りました。また、現地の人々と道路や井戸を一緒に作り、現地の人が管理して運用できる井戸掘りとメンテナンス方法も伝授しています。

 

取り残されがちな人や地域を中心に支援していますので、山岳地帯で道もない村落に物資を届けるために、ロバや馬そして人力で現地の人達と一緒に運ぶこともあるそうです。

 

2010年のハイチ地震では自立支援を促すために、現地の人達にトタン板と釘と金槌などの材料を提供し、現地の人が自分好みの家を造る援助を展開しました。自分で作った家だと丁寧に扱い、壊れても自分で治すのですが、支援側が造って提供すると往々にして、粗末に扱ったり壊れたら修理を依頼してくることになりいつまでも自立できないのだそうです。

 

旧ユーゴスラビア内戦では1994年からJENは継続的に支援をしました。私も1998年に赤十字とJEN、育子園の法人本部が合同で行った、旧ユーゴスラビア・チャイルドリカバリープログラムに参加しました。このプログラムは長期間にわたる内戦で家族を失ったり、離散してしまった子ども達を癒すプログラムでした。

 

子ども達はモンテネグロ語しか喋れないので、辞書を片手に象形で伝え合う毎日でしたが、日本から持って行った折り紙やゲーム・手品を一緒に楽しんだり、イタリア半島をのぞむ夏のアドリア海で泳いだり、サッカーをする中で少しづつ笑顔を取り戻していく子ども達を見守りました。

 

支援活動の5つのポイントは、①知る(状況を現地や人々から教えてもらう) ②行動する(自ら実行してみる)③忘れない(現地から帰っても) ④続ける(一過性に終わらない) ⑤伝える(現地で体験したことを多くの人に伝える)。ことです、そして「祈りをささげる」ことも大切なことです。

 

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10年前からEメール

2011年09月14日 水曜日

ホームページの果たす役割は日を追うごとに高まっているのを実感しています。入園希望で見学に訪れる保護者のほとんどが、ホームページで園のことはCheck済みですから話がスムーズに進みます。

 

先日は来春就職希望の学生さんが見学にいらっしゃいましたが、動機は育子園のホームページを見て子ども主体・子ども中心の保育に賛同し実際に見てみたいと思ったのだそうです。また、職員が毎日交代で更新しているブログもよく見ていて、これだけ更新している園は無いのではと感心していました。

 

パワーポイントで園の概要説明を進めていく中で、保護者が園に子どもの欠席等を連絡する方法が、Eメールで行われていることに驚いていました。園には電話連絡することが、「刷り込まれて」いたのでしょう、メールでもありなんだと目からウロコだったそうです。育子園では10年も前からEメールで欠席や遅刻の連絡を行っていますが、一度もトラブルはありません。

 

むしろ、保護者にとっては園の開園時間外でもメール連絡できたり、朝や夕方に電話が集中してつながりにくいというストレスも無いのです。また、電車やバスに乗っていても連絡できるのでメールは便利ですし、もちろんく担任と直接話をしたい場合は電話も可能です。

 

さらに説明を続ける中で、「使用済みの紙おむつを園で処分する」という点も驚いていました。全国的にはわかりませんが東京都内は使用済み紙おむつは、「保護者持ち帰り」が一般的なのです。また、園行事の写真がインターネット販売ができることも初めて知ったそうで、育子園に見学に来て新たな発見が沢山ありましたと嬉しそうに話していました。

日本式保育を行っている園や育子園のような園を見ることで、これから保育のプロになろうとしている方々の保育視野が広がることは、子どもにとって良いことです。

 

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今しかない人生

2011年09月13日 火曜日

resize1414『今から始まる 新しい「きょう」一日』、 東井義雄先生の言葉です。東井義雄は豊岡市の浄土宗本願寺派「東光寺」の長男として生まれ、小学校教師として村を育てる教育を実践。ペスタロッチ賞、平和文化賞、小砂丘忠義賞、文部省教育功労賞受賞された方です。

 

『今から始まる 新しい「きょう」一日』、当たり前のようにやってくると思っている今日という日ですが、人それぞれの今日に対する思いは様々でしょう。ある人は、朝が来たから辛いけど起きて仕事に行かなければいけない、毎日毎日同じことの繰り返し、なんてつまらない人生なんだ。またある人は、朝が来た今日という日は二度とない日、今日という日を大切にしよう。と考える人もいることでしょう。

 

さて、仏さまの教え、法句経(ほっくきょう)の一節に、

 

  人の生(しょう)を

 受くるは難(かた)く

 やがて死すべきものの

 いま生命(いのち)あるは有難し

 正法(みのり)を

 耳にするは難く

 諸仏(みほとけ)の

 世に出(い)づるも

 有難し

 

要約すると、人が命を授(さず)かることは難しいこと、そしてみんな必ず死ぬことになっているが、今こうして命があることは、有難いことである。例え命を享(う)けたとしても、生きている間に正しい教えに接することは、滅多にないことであり、仏さまが満ち満ちているこの世、地球上に生まれてくることも滅多にないことである。

 

今日一日は二度とない日、明日も命があるという保障は誰一人として無いのです。

「今日も目の前にいる子ども一人ひとりに真心を持って接しよう」、東井先生と法句経を学んで、「見守る保育の三省」を再確認したところです。

 

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寺子屋は教育の原点

2011年09月12日 月曜日

育子園の法人本部が経営母体の学校法人佼成学園の創立記念式典に参加してきました。創設者庭野日敬先生は、親孝行ができる人、人のために尽せる人は幸せになれる人です。自身小学校の校長先生から神仏を敬うことを教えてもらいその日から毎日実行しました。また、就職するときは父親から、給料が安く、暇がなく、きつい仕事をするようにと教えられて上京しました。その後、宗教的雰囲気の中で学べる学校を創りたいという願いで佼成学園を創設しました。

 

庭野学園長からは、「学習」という言葉はもっと中国が漢と言われた時代からある古い言葉で、日本の学習や教育の原点は「寺子屋」だと思います。寺子屋という文字を各都道府県の学校の先生方に書いてもらったら、ある県の先生方だけが間違えなかったそうです。

多くの先生は子屋の子を「小」と書いたそうです。間違えなかったのは山口県でした、それは吉田松陰の出身地だからです。幕末の時代に吉田松陰は山口県萩に、「松下村塾」を創りました。寺子屋の前身は、寺の境内で僧侶や武士が子どもが、社会に出て自立できるようにと、読み・書き・そろばんを学んでもらう場を提供したのが始まりでした。

 

寺子屋の最大の特徴は成績の良い子、そうでない子の順序づけをしなかったことです。読み・書き・そろばん、それだけを学んだら、あとは社会に出て自分で考えて生きていきなさいと教えていました。当時江戸時代でも日本の「識字率」は70%を誇っていたそうで、それを支えていたのが寺子屋でした。松下村塾でも、けして順位付けはせず、門下生の得意な分野を見つけ出して、剣道の先生や書道の先生へと導いたそうです。順位優先の現在の教育を考えるうえで重要なことだと思います。

 

毎日毎日が習慣づくり、勉強するという習慣、勉強しないという習慣、字を乱雑に書くという習慣、丁寧に書くという習慣、あいさつしないという習慣、するという習慣、他の人の声に耳を傾けないという習慣、傾けるという習慣、人の悪いところを見つけるという習慣、良いところを見つけるという習慣、自分を優先する習慣、人を優先する習慣、一日一日の何気ない言行の積み重ねがその人の人格を形成するのです。

 

3.11や台風12号など自然災害は繰り返されますが、日本には七転び八起きという言葉があります、何回転んでも立ち上がることを意味していますが、七転び七起きでもよいと考えるのですが、七と八は実際の数のことではなく、七はたくさんの数字という意味、七色、七曲、七難、アジサイ日七変化、回数の多さを現した言葉です。七転び八起きは、くじけずに勇気を出して挑戦することを教えてくれています。

 

若い人が過ごしているときを青春時代といいます、昔の人は季節の春のことを青春といいました。夏は朱夏といい、秋は白秋、冬は厳冬という美しい言葉で表現しました。青春時代は様々な体験・学習ができる時で、習うという字は、雛鳥がはばたく様子を象形した文字です。繰り返し繰り返し、飛び立つ練習をして一人前になっていくのです。(文責:園長)

 

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今日はどこで遊ぼうか

2011年09月09日 金曜日

育子園では年齢やクラス・グループの枠にとらわれずに、子どもが遊びを選択できる環境を設定しています。園内は子ども達のためにある空間ですから、自由に往来できることが基本です。例外として、子どもが立ち入ると危険な場所や物品は施錠したり手が届かない場所へ保管することになっています。

 

ドアを開けてある事務室や園長室も子どもの出入は自由です。子どもの好奇心は旺盛ですから、事務室や園長室に来てパソコンの操作を見たり、電話をかけている姿を見たり、大人が働く様子を興味深げに観察しているのです。

園長室には歴代園長の写真10枚が掲げてあます。ある子が、「この人たちは誰?」と聞いてくれたので、「育子園の園長先生方ですよ」と答えると、「どこにいるの?」、「年をとって亡くなって今は天国にいるんですよ」、「僕のおじいちゃん、おばあちゃんはまだ生きてる!」と言ってサッと出て行きました。

 

resize1408昨年訪問したドイツ・ミュンヘンの幼稚園や保育園には日本式の年齢別クラスは存在しません。一例をあげると、閑静な住宅街にある「フェリチスタス・フュス通り保育園」は、「石や岩の部屋」があって様々な種類や大きさの岩石を見たり触ったりして、観察意欲を高めてる空間です。「のんびりする部屋」は落ち着いてリラックスできるように青色基調の部屋に大きなクッションが置いてあり、子どもが好きな時に横になっています。

 

日本式のように、給食を食べたら昼寝の時間と決められていないので、朝からこの部屋に居ることもあるのです。「絵を描く部屋」はクラシック音楽を聴きながら、集中してキャンパスに筆を走らせている子どもの姿があります。「工作の部屋」は一見するとガラク市のようですが、子どもにとっては宝の山です。この他にも、「楽器の部屋」や「石のある廊下」等があります。

 

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このように目的別保育室で園内は環境構成されていますから、子ども自ら遊びたい場所に移動し集中して遊んでいます。保育者は何歳児担当ではなく週替わりローテーションで、楽器の部屋担当、石の廊下担当で子どもが訪れてくるのを待っているのです。

このようなコンセプトですから大人主導で子どもに何かをさせる、子どもができるのにやってあげる保育など存在しない、「子ども主体・子ども中心」の世界です。

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