◆8月22日(火)の子どもたち
2023年08月22日 火曜日
◆取り合い(つぼみ)
凄い雨でした。 おひさま広場で夢中で遊んでいたので気付かなかったのですが、ふと園庭を見ると ザー、ザー・・と勢いよく降っていました。
ここのところよく行くおひさま広場、今日は肋木ではなくソフトマットの坂道とジャンプ台とボールです。
ふじ組の子も一緒にいるから刺激の仕掛け合いが楽しいです。
ジャンプ台の上に立ち上がると「できる」と暗示にかかるようで、どの子も「せーのっ!」の掛け声と共に落ちてきます。
跳んできます・・・と言いたいところですが、ひいき目に見てもやっぱり 落ちてきます。
でも気分は大ジャンプ、爽快な表情です。
ボールは大小さまざまな大きさがあるので、大きいものには全身を預けようとしたり小さいものでは目がけたところに投げようとするし、説明しなくても感覚でよく遊んでいます。
途中麦茶を飲んだり紙パンツを変えたりしたのですが、取り合い事件が勃発したのです。
どこかから見つけてきた掃除用の使い捨てシートの空袋。
くちゃくちゃ触ると音が出てきます。
ビニールのこすれる音は何故か?美味しいものが入っているような錯覚に陥るのです。
欲しい、あの空袋・・ほしい。 そう思った子が3人いました。
そこからが事件です。まるでラガーマンたちがボールを取り合う試合のように空袋が手から手へ・・と奪い合いが始まりました。
3人とも必死です。 だってビニールのこすれる音は何故か?魅力的だから。
結末は保育者が受け取って燃えないゴミ箱へポトン、です。
ほしい気持ちのぶつかり合いはやがて「貸して」「いいよ(だめよ)」と一緒に使うルールへとつながっていきます。
3人の必死な表情を見ながらちょっと難しい見守りが出来ました。
だんだんと好きな遊びが見つかりつつあります。
先日用意した落とし口の広い容器にはマグネットが次々差し込まれています。
そんな時の眼差しは集中している眼差しです。
「今日はこれ」と決めて両手にひとつずつ握りしめている子も、いつも選ぶ玩具は日替わりです。
好きなもの(こと)を見つけて向かって行く姿が嬉しいです。(N・S)
◆狭いところが好き(ふじ)
子ども達は狭いところが好きです。
そんなところに?!と思う空間を見つけては隙間に挟まっていることがあります。
数か月前、パソコンを乗せている棚の下に子ども達が入って遊べるような小さな空間を設定しました。保育者の予想通り、その中に入って寝転んだり座っていたりと子ども達の大好きな遊びの空間の一つになっています。
少し前までは、その空間を”自分だけの場所”と独占して、友達が入ってくると「来ないで」「どいて」と押すような素振りをする児がいました。
でも今日は3人程で仲良く場所を譲っては、なんだか楽しそうに笑い合っている姿がありました。
保育者が棚の前で子ども達の連絡帳をチェックしたり、休みを確認したりしていると、保育者が目隠しのようになるので、さらに面白いようです。
保育者の脚をくぐり抜けては次々に小さな空間の中へ入ってくる姿が面白くて、笑ってしまいました。
あまりにも楽しそうなので、「何してるの~?」と保育者が顔を覗かせると「きゃーー!」と体を寄せ合ってくっつく姿もあります。
”自分だけの場所”から”お友達と一緒に入りたい場所”に変わりつつあるな、と感じました。
廊下ではコンビカーを出して遊びました。
遊びが広がるといいなと思い、即席で駐車場を作ってみました。
なんとなく駐車場をイメージできる子と、引かれた線が何だか分からない子がいたのですが、遊んでいくうちに「ここに車を停めるのか」と理解してみんなで駐車するようになりました。中には、線の真上に駐車して、後から来た児が「停めれないよ~」と困った表情を見せる場面もあり、大人の世界のようなやり取りに笑ってしまいました。
M.S
◆プール遊び (きく・たんぽぽ)
曇りでしたが湿度が高く、気温も上がっていたのでプールに入りました。
たんぽぽ組から入りました。お互いのクラスでプールに入れない子は、互いのクラスに遊びに行くスタイルを取っています。たんぽぽ組が入る時はきく組へ。きく組が入る時はたんぽぽ組へと。きく組の入れない子をたんぽぽ組に連れて行く時に「○ちゃんも行きたい」と言ってついて行こうとしたので、○ちゃんはプールだよと伝えましたが「いきたいの~」と泣き始めてしまいました。プールかたんぽぽ組かどちらにするか問いかけましたが、泣き止むことはなく。なのでたんぽぽ組へ。しばらく友だちがプールに入っている様子をたんぽぽ組から見ていましたが、プールに行きたいとはならず、たんぽぽ組で遊び続けていました。
せっかく入れるのだからと入らせたい気持ちの保育士と、たんぽぽ組に遊びに行きたいという気持ちとプールにも入りたいけれどどうしたらいいのかわからない複雑な心境を表現する○ちゃんと。どちらが正しい判断が良い悪いはないと思いますが、本人の気持ちを優先するとできる物も出来なくなってしまう事もあります。そこで大人の入って欲しいという考えを押し通すことも違うし、本人にどうするか尋ねても、今は友だちがたんぽぽ組に行っているから自分も行きたいと泣いているという状況で、本人も自分の今の気持ちを通したいとなっていて。きっと泣いていてもプールに行ったら気分も切り替わり楽しく遊べると思います。どっちの判断をしていくか、悩みどころです。
たんぽぽ組がプールに入っている間に徐々に雲行きが怪しくなり、きく組が入る頃には小ぶりの雨がポツポツと。シャワーを浴びてプールあそびを始める頃にはザーザーと音を立てて降ってくる程に。雨が止むようにと、たんぽぽ組の子たちがブロックで作った鉄砲で「バンバン」と雨を打って反撃してくれていましたが雨は止まず。子どもたちはそれはそれで楽しんでいました。普段より少し短い時間にはなりましたが、普段と少し違ったプール遊びを楽しむことが出来ました。
(K☆H)
◆時間がたつのも忘れ(うみグループ)
今日は、室内遊びを行いました。
朝の集まりが終わると、LaQやブロック、おままごと、制作など思い思いの遊びを楽しむ子どもたち。
「昨日、ここまでやったから続きやるんだ!」「今日は、◯◯作ってからお外行く」などと、それぞれが目的を持ち主体的に働きかけていく姿が印象的でした。
ランチルームでは、子どもたちのリクエストに応えゲーム遊びを行いました。
今日行ったゲームは、椅子取りゲームとダイコン抜きゲームです。
ゲーム遊びが大好きな子どもたち。ゲーム中、笑顔が絶えませんでしたが意欲的な姿は、ゲームの中だけではありません。
ゲームの準備を始めると「やったー!」と率先して椅子を運んでくれる年長の△△君。
年中の◇◇くんもすぐに遊びを止め「皆んな!はじまるよー!」と皆に声を掛けてくれたり、後から来た児に進んでルールを教えてくれたりと安心して自己発揮していました。
雨のため、園庭に出ることはできませんでしたが「楽しーい!」「もう一回やろう!」と園庭遊びを忘れるほど夢中になって取り組む子どもたちです。
お盆明けから
徐々に子どもの人数も増え、明るさが戻ってきたうみグループ。
今日も様々な場所で、子どもたちの笑顔が広がっていました。
(T.N)
◆ここならジャンプもいいよ (にじグループ)
今日は、ママ先生と小学生のお兄さん。2人のお客様をむかえて始まった一日です。
保育室で楽しくすごしていた子どもたちですが、絵本コーナーの辺りがなにやら賑やかです。
みると、ソファからジャンプして楽しんでいます。
「みてみてー」と悪気もなく、楽しそう。うーん…と悩みつつも、
「ここは、絵本を見る場所だからね」と伝えると
「そうだったー」としぶしぶと他の遊びに切り替えていました。
楽しそうにしていた姿が印象的で、どうにか楽しめるようにしたいなと思い…ランチルームのエリアにジャンプ台とフラフープを支度しました。準備していると気がついてくれた子たちが手伝ってくれます。
準備もささっと仕上がります。
さすがです。
絵本コーナーのソファで飛び跳ねて遊んでいた子たちにも、ジャンプできるよと紹介しました。
「えー?いいのー?やったー!!」
「せんせーありがとう」
とお礼も言ってくれました。
子どもたちが今なにがしたいのか、どうしたらたいいか、一緒に探して見つけていける毎日にしていけたらと感じました。U.A
◆ピートの絵本 (そら)
「おはよう」
「先生おはよう」
「おはよう、久しぶりだね!」
「おはよう」の活気でまたこの日常が戻ってきたんだなと、お盆も明け、早くも夏の終わりを感じる朝です。
「ちょっとこっちきてよ」
ゆり組の〇くんに手を引かれやってきたのはランチルーム。
「ちょっとさ〜ペットボトルのふたゲームしようよ」
『なにそれ』「これはねこっち(テーブルの端)からキャップを飛ばして〜ギリギリの所でとまったら勝ち。落ちたら負けだよ」
保育者のなにそれ?の言葉を待っていたかのように足早にルールの説明を受けました。
(その足早さと説明の端的さに彼は何人にこの説明をしてきたのか、、そっちの方に興味が湧く保育者です)
ゲームをやっていると今度は年長児達から声がかかり向かった先はピアノの前。
「ソーラン節をかけて欲しい」
「音楽だけでいいよ。私たちだけで踊ってるから」
そんなお願いでした。
お手本なんてもう要らない。
私たちは私たちだけで踊れるもん。そんな意志の現れでした。
夏休み、お家の人とたくさんお出かけしてたくさんのことを経験してきたであろう子どもたち。
だから次は保育園でしかできないようなことを目一杯やってみよう、そんな風にも感じました。
昨日盛り上がったねこのピートを今日は塗り絵ver.で用意しました。(内容は昨日のブログ参照)
「〇〇の山に登って」「〇〇いろの靴になった」
〇〇の部分を子どもたちに考えてもらい、クレパスを使って描いてもらいました。
〇〇をしたからこうなった
というような関連性のあるものを捉えるのは少し難しく、
絵本の物語をちゃんと理解しているか、理解はしているけどそれを組み立てるかがあります。
年中・年少児
・「にじのやま」「にじいろのくつ」
・「いちごのやま」「あかのくつ」
・「ふどうのやま」「むらさきのくつ」
・「たべもののやま」「たべも」
・「ハートのやま」「しろいくつ」
・「キラキラ宝石」「きらきらのくつ」
・「にじのやま」「なす・オレンジ・バナナ・みず」
ピートの靴の色を食べ物で表したももぐみの△くん、はじめ4本目の足を白く塗っていました。
「白いものって何がある?」
と考えましたが、なかなか出てこなかったようで
「やっぱりやめる〜」と水色に塗りつぶし「みず」としてしました。
食べ物と色を関連付けることが△くんのこだわった部分だったようです。
年少・年中と近しい内容を書いている様子も見えましたが、発達の違いを感じる節が沢山ありました。
例)
年少〜〇〇を書き足す以外の塗り絵はない子+好きな色でカラフルに塗り絵をする子
年中〜塗り絵はしっかりと&周りに絵を書き足し物語感を高めていく
年長
・「にじのやま」「にじいろのくつ」
・「お花のやま」「カラフルのくつ」
・「ぺろぺろキャンディーのやま」「にじいろのくつ」
・「にじいろのチョコのやま」「にじいろのくつ」
虹色にこだわった子が何人もいました。
けれども、虹でイメージを止めず、にじいろになるような別の物まで考えを進めています。
みんなと同じ、だけれども全部同じではなく自分らしさをプラスしている所がさすがだと感じます。
・「雨が降ったいちごのやま」「むらさきのくつ」
この塗り絵をしている最中に雨が降ってくると「雨も書いちゃおう」と空想と今をミックスさせ絵にしています。
そしてピートの履いている靴は「むらさき」
何故かを聞くと、
雨の「あお」といちごの「あか」で「むらさき」。
この発想は私にもなくびっくりするとともに悔しささえ感じてしまいました。
今日描いた子どもたちの作品はファイリングしてオリジナル絵本にする予定です。
お迎えなどのお手隙の際に中を覗いて見てください。
(I・K)
Posted in 園のこだわり