◆8月17日(木)の子どもたち
2023年08月17日 木曜日
◆うれしいな (つぼみ)
「今日の暑さ指数は厳重警戒です」
朝のアナウンスで今日の活動範囲が決まります。20分は園庭で遊べるため、園庭にも出ようと思っていたのですが、室内での遊びに集中していたため、そのまま室内で過ごすことにしました。
つかまり立ちやハイハイが盛んなつぼみの子どもたちは、あっちに行ったりこっちに来たりとあっという間に移動しています。活発に動くようになり、入園当初から考えると子どもたちの成長には驚きです。動きだけではなく、気持ちの表現にも泣くこと以外に声に出してみたり、指を差してみたり、視線を送ってみたりといろんな仕方で表現できるようになりました。
いろんなことに興味を持つようになり、子どもたちはいろいろなものをみています。ミッキー体操もジーッと見て、絵本の読み聞かせも保育士の表情や動きをよく見て真似をし、ふじの子たちの遊び方もよく見ています。いろんなことを見て真似て吸収しながら、子どもたちは楽しく過ごしています。
(K.E)
◆いろんなお顔 (ふじ)
雨かな?曇りかな?と天気に左右される日が続きましたが、今日は朝から気持ちの良い晴れ間が見えました。
ですが、暑さ指数は「厳重警戒」。
室内で少し過ごしたあと、20分だけ園庭に出ることが出来ました。
室内ではミッキー体操が終わったあと集まりをし、「かお かお どんなかお」という絵本を読みました。
1ページずつ色々な表情が描かれているのですが、本当に「表情のみ」のとてもシンプルな絵本です。
そのシンプルさが、この年齢の子にはわかりやすいようです。
たのしいかお、わらったかお
さみしいかお、かなしいかお
表現が似ていて「これはどんなお顔にすればいいだろう?」と子ども達と話しながら一緒に考えます。
例えば、たのしいかおの場合、☆ちゃんは指をほっぺに添え楽しいを表現し、◇ちゃんは「あっはっは」と声に出し表現しています。
楽しいという表情1つ取っても子ども達の個性が出ていました。
絵本の中には「たくましいかお」「すましたかお」など、なかなか難しい表現もあり、顔で表すことが難しい場合は言葉を添えて読んでみます。
保育者が「たくましいかお」のページで「モリモリ!」と力持ちポーズをしながら読むと、◯ちゃんも「モリモリ」とすぐさまマネをしてくれました。
顔の表情、言葉、体での表現、全てを使って子ども達は「感情」というものを学んでいくのだと思います。
みんなの心には色々な感情があり喜怒哀楽、どんな感情も正解だよ。ということを伝え、子ども達が素直な感情を出せる環境を作っていきたいと思います。
(N.Y)
◆プール遊び (きく・たんぽぽ)
保育士の話す言葉を真似しオウム返しをする〇ちゃん。友だちにお部屋は走らないよと伝えていると「お部屋は走らないんだよ」と繰り返し伝えてくれます。お昼寝の時も、布団からはみ出して寝ている子に、保育士よりも先に「お布団で寝るんだよ」と。まるで小さな保育士のよう。伝えてくれていますが、実は○ちゃんも布団で遊んでしまうというあべこべ感も可愛らしいです。
朝の集まりで恒例になっている、お休みの子が誰かクイズでは、友だちの休みが気になり、訪ねる前にフライングで「~君お休み」とすぐ回答が出てきます。友だちの存在の大きさがわかる一幕です。
今日はプールに入りました。最初はたんぽぽ組からプールへ。プールに入ると子ども達の笑顔がいつもより数倍キラキラ輝いて見えます。保育士に水を掛けたり自ら水にかかりに行ったり、ワニポーズをしながら水に浸かって大胆に遊ぶ子、水がかかるのが嫌でプールの周りで遊ぶ子、それぞれが自分にあった遊び方で水遊びを楽しんでいます。今日はもう遊ばないと早めにシャワーを浴び保育室に戻る□ちゃん。個々のタイミングに合わせています。
▽君は「出たくない、もっと遊びたい」と最後の最後までプールから出てきません。保育士が声を掛けても「いやだ」と出なかったので、少し様子を見ながら片付けをしていると、周りの友達が少しずつ減っていき、あと2人位になった時に▽君は気づき、自分からシャワーを浴びにきました。周りの様子を観察しどういう状況なのか気づくことができ自ら行動した▽君。成長を感じました。まだまだ暑い日が続きそうです。しばらくはプール遊びを楽しんでいきたいと思います。
(K☆H)
◆お邪魔虫 (うみグループ)
「え?先生、いつまでいるの?」
うみグループのこども達が保育者に尋ねます。
「ごめんね、今日は一日、先生が代わりにうみグループの先生やるんだ」
その理由を、こども達に分かりやすく簡単に説明しました。
「そらグループはこども達休みなの?」
と聞かれたので、
「休みじゃないけど、同じくらい休んでいるよ。そらの先生達もいつもと同じくらいいるからうみさんにヘルプで来たんだよ」
とヘルプの意味を説明すると、
「私達困ってないのに」
と言われ、大人の事情とこどもの事情に挟まれた気持ちになりました。
それでも、
「何時までいるの?」と聞かれるので、
「えっと…18:00まで居させてください」
と懇願すると、
「僕、16:00に帰る」
と嬉しそうな表情に、幾度かそらグループに戻ろうかなとも思いました。
その反面、
「じゃぁトランプやろう?」
「コマやらない?」
「すごろくやろうよ」
と次々と遊びに誘ってくれる事もあり、実習生やボランティア時代を思い出しました。
普段、人気の無い自分が他グループにいるとまるで人気者の様な扱いを受ける為、少しだけその時間を堪能しながら、こども達が自ら遊び込める環境も作らねばと意識の半分は保育経験者として考察していきます。
遊び出すと、物珍しさから人数も増えていき、トランプ2セット使い、終わっても「もう一回やろう」「僕もやりたい」が続き、園庭に行く時間もなく遊びが続いていきます。
このままではカードゲームをやっただけの1日になってしまう為、創造的に、手先を使った活動の提供を行いました。
「うみグループには廃材は無いかな?」
と尋ねると、
「僕のがね…ちょっと待ってて」
とどこかに向かう◯君。
袋を引きずりながら廃材を見せてくれました。
その中に牛乳パックがあり、半分にすれば人数分材料が確保出来そうだったので、急遽カッターで切り、用意していきます。
「それ知ってるよ。カッターだよね」
「ママが危ないって言ってる」
どのクラスのこども達も同じ事を言うことに思わず笑ってしまいました。
半分に切り終えた牛乳パックに割り箸をつけると船の様な形が出来ます。
割り箸に画用紙の旗を付け、麻紐を垂らしたり、もっと割り箸を付けたり、様々なアレンジを伝えていきます。
※中盤まで、保育者の作品を見よう見まねで作る為、個性が出るまでアイディアや素材の提供をしていきます
「ワンピースの船だ」
「魚とかネズミとか描こうかな」
「割り箸下さい」
「麻紐が切れない」
etc
こども達が次々に喋りながら、時に黙りながら制作活動に没頭していました。
そうこうしているとあっという間にランチタイムになります。
そしてそのまますぐにランチに向かえればいいのですが、「僕もやりたい」「私もやりたい」と船作りへ移行するこども達がおりました。
※第二陣のこども達
「じゃぁ、続きはおやつを食べてからにしよう」と手を打ち、美味しい給食に向かいます。
「明日もこの続きやりたいなぁ」と呟いた◯さんがいました。
今日保育園に来て良かったと思ってくれる事こそ、私が今日うみグループに来て良かったと思える事に繋がります。
うみグループのこども達の素敵な姿に沢山元気をもらえました。
k★y
◆自然と笑顔に・・ (にじグループ)
今日から、少しずつお休みの子どもたちが減りつつあります。長いお休みを過ごしてきて、朝はなかなかいつもの調子が出ない子もいました。
「今日は保育園は行きたくなかった」涙を流しながらそう言っていた◎君。珍しく泣いて登園です。色んな子が「どうしたの」と声をかけに来てくれます。
「いやだ」「遊びたくない」となかなか前向きになれずにいます。
一緒に絵本を見てみたり、ぬりえをしてみたり・・・でも
「あそびたくない・・・」と呟きます。お休み中の話を聞いてみると、これもまた思い出すと寂しくなるようで涙がポロポロ・・・。ちょっとそばを離れてみると、周りをきょろきょろしながら、ブロックのコーナーに自分で行きました。いつもの友達が、楽しそうに笑っているそばにそっと座りに行きました。おしゃべりに参加するわけではないけれど、じっとみんなの様子を見ながらブロックを始めました。そのうちに、みんなの笑い声と一緒に◎君も笑顔になりました。抱っこしてもらうよりも、慰めてもらうよりも、大人と一緒に遊ぶことよりも、楽しい空間が◎君を前向きな気持ちにしてくれました。楽しい雰囲気は人を元気にするのですね。自分で楽しめる場所を見つけた◎君も素敵でしたし、人を元気にするほどの楽しい雰囲気を作っていた子どもたちも素敵です。みんな、知らないうちに支え合っているものですね。子どもたちが自然に楽しみを見つけられるような環境を作る大切さを感じました。
今日は、ベランダを使って水遊びを楽しみました。冷たい冷たいと言いながら、お互いに水を掛け合って楽しそうな歓声が聞こえてくる時間となりました。お盆もすぎますがまだまだ暑いです。悔いなく、夏を楽しんでいきたいと思っています。U・A
◆どうやったら作れる? (そら)
今日も22人での保育です。
朝の集まりでのやりとり。
学年ごとに人数を数えてどこが1番多いかやってみたいという言葉があったので数えてみることに。
「ももが9」「ひまわりが9」「ゆりが4」
「じゃあ、全部で何人?」と次の疑問が。
今数えた人数をみんなでたしてみることにしました。
ももの9とひまわりの9を足すと……10.11.12…指折り数えながら「18!」となります。
(もも組で99!と答える子もいました)
じゃあ、それにゆり組を足すと……
「18でしょ……19.20.21…22!!!」
「22人か!本当は38人だから少ないね」
そらGの全体人数も知っている年長児。22という数字がどのくらい少ないのか聞かなくてもわかっている様子でした。
『ここに22人いるってことは向こう(遊び場)で遊んでいる子はいないね』と話すと
「大丈夫だよ。だって〇〇くんがここにいるから」とかえってきました。
普段、集まりに参加するのが最後の方になりつつある〇〇くんで全員いることを確認をしていて、子どもの考えは面白いなと思います。
造形ゾーンで折り紙を使って新幹線を作っている△くん。
作って終わり…かと思っていましたが、今度はトイレットペーパーを繋げて線路作り。
どっちも出来上がり、新幹線を摘んで線路上を走らせていましたが、△くんなりにちょっと違う…と思ったらしく、
トイレットペーパーに縦に切れ込みを入れ、新幹線には竹串を装着。
竹串を持って動かそう作戦を考えついた様です。
でも、
切れ込みしか入れてないので上手く動かせない…
竹串が短くて動かしづらい…
とやってみたはいいものの上手くいかないことばっかり。
そこで諦めるのではなく、"じゃあどうすればいいのか"をハサミやセロハンテープなどのモノを用いて1人でひたすらに試してはダメで…を繰り返しながら熟考しています。
自分の中で、"こう動いて欲しい"というイメージが明確にあるからこそそういう行動になっているんだなと感じます。
また、"こう動いて欲しい"というイメージは実際に見たり体験したりしないと生まれてこないものでもあります。
実際△くんが作ったものは、線路が浮かんでてそこを電車が走るモノレールに見えます。
モノレールに新幹線。
本来なら無いことだけど、そこまでのリアルさは必要ないのかもしれません。子どもの発想には夢がいっぱい詰まっています。
(I・K)
Posted in 園のこだわり