◆7月15日(土)の子どもたち
2023年07月15日 土曜日
◆土曜保育 (全年齢)
今日は年長児のお楽しみ会当日です。
朝から来ていた年長児の○くんは、お楽しみ会へのワクワクが止まらない様子でいつもよりソワソワしています。
それにつられて他の児もどこかソワソワ・・そして全学年一緒に1階の保育室で過ごすことも新鮮でそのことも理由のひとつにありそうです。
お楽しみを胸に今日は室内中心に過ごしています。(幼児Gの子どもたちのみ少しだけ園庭に出ています)
三匹やぎのがらがらどんのおはなし組木と、エプロンシアターを2つも見て大笑いしたり、一緒にやってみたりと大満足の子どもたち
つぼみ組の☆ちゃんには初めての体験でしたが、保育者のひざに座って上手に見ていました。
組木がぶつかる音や、保育者の話し声、ひとつひとつに興味津々で目を逸らすことなくじーっと見つめる視線が印象的でした。
たんぽぽ組の△ちゃんたちは、お話の内容が分かるからこそ、音や声に少し驚いたり、保育者にしがみついたり。
幼児組は真剣に見ていたかと思えばちょっとニヤニヤ。知ってるよ〜とでも言いたげです。
反応の違いが面白いです。
そのあとはおひさま広場でボール遊びなどもしています。特にボールテントが人気で、満員でテントが崩れてしまいそうになるほど。
たくさん動いたからか、お腹がすくのも早かった子どもたちでした。
I.S
◆お楽しみ会part.1 (ひまわり)
今日は待ちに待ったお楽しみ会です。
内容は絵本『めっきらもっきらどぉんどん』の世界を楽しむものでした。
この日までに様々な準備に取り掛かってきました。
きっかけは絵本【めっきらもっきらどぉんどん】の読み合い(読み聞かせではなく)から始まった、今年のお楽しみ会。
以前から、定期的に年長児の集まりを設けては、『めっきらもっきらどぉんどん』という絵本を読み合うのが日課となっていました。
読み合う中で、「へんてこりんなお化けたちと遊んでみたいなぁ」「空を飛んでみたいよね」「すいしょうだまが欲しいなぁ」「おもちのなる木、美味しそうだよね」「僕は赤いおもちがいいな」「もんもんびゃっこって足が速そうだね」「ドロケイやってみたいな」「かくれんぼしたいよね」等とこども達の声があがりました。
どうしてあの呪文を唱えると、夜の森に着くんだろうね?何で丸太が空を飛ぶのかな?保育者とこども達の疑問や不思議、感動を共有しながら読んでいくと様々な発想や予測、想像が沢山生まれました。
読み合う絵本の中で生まれた、様々なこども達の希望や願いを、実際に実現してみるのはどうか?と保育者もこどもに提案し、オバケに手紙を書いたり、プレゼントを作ったりと準備に取り掛かっていきました。
併せて、夕飯はどんなものを食べたいか等、密に共有を図りながらお楽しみ会でそれらを実現出来たら…と考えていきました。
「しっかかもっかかへ、7月15日の土曜日にお楽しみ会に来てください」
と手紙を書くこども達の姿は、現実と空想を行き来しているようで微笑ましいものでした。
お化けへのプレゼント作成は、
▷しっかかもっかか〜可愛いからお化粧セットが喜ぶと思う…とお化粧セットや着物、家に飾るカラフルなタペストリーなどを用意したこども達
▷おたからまんちん〜首から下げている大きな数珠や、お宝が好きだから…ときらきらの宝石の指輪や大きな玉を作ったこども達
▷もんもんびゃっこ〜縄跳びの名人だから縄跳びが良いと思う…と縄跳びや縄跳びを入れるポーチを作ったこども達
それぞれの考えるイメージの作品は必ずストーリーがあるのが印象的でもありました。
いざ、お楽しみ会当日。
「変わりないですか?」
「変わりないです」
その二言を交わしている間にこども達が玄関へ吸い込まれていきます。
「ちょっと待って…」
「バイバイ?」
と、もっと後ろ髪を引かれたそうな保護者の皆様の寂しそうな姿も印象的でした。
結団式
こども達がホールの入り口のしめ縄の巻かれた大木を前にし、呪文(へんてこなうた)を唱えます。
中に入るといつもの雰囲気とは違い、歓声があがります。
先日お供えした、プレゼントがなくなっていたこと、空から飛んできた紙飛行機はお化けからの手紙だったこと、空飛ぶ丸太にまたがってやってきた三人のお化けのこと…。
是非こども達に聞いてみてください。
様々なイベントの始まりを告げる開幕の瞬間でした。
◆お楽しみ会part.2 (ひまわり)
お化けたちと遊ぶ
しっかかもっかか〜自分達の顔写真にオレンジ色の画用紙をちぎって貼ってしっかかもっかかになりました。しっかかもっかかはモモンガの様に空を飛ぶお化けです。こども達も一緒に園庭でモモンガーごっこを行いました。「うまいとべるぞももんがー」と叫ぶ姿はまるで主人公のカンタの様でした。
※ターザンロープ
おたからまんちん〜おたからまんちんはお宝が大好きなお化けです。特に好きなものがビールの王冠。たんぽぽ組に隠されたビールの王冠を見つけ、プールで待機しているおたからまんちんに私に行くと…?お宝ぶちまけタイムとお宝拾い放題タイムが始まりました。拾い集めた宝はもっと良いものと交換してしんぜようと、海の中が見える不思議な水晶玉をもらったこども達。
もんもんびゃっこ〜縄跳びの名人のもんもんびゃっこ。こども達と135回以上跳んで、くたびれた姿もありましたが、こども達は汗びっしょりになりながら2人で跳べる事を喜んでいました。縄跳びの後は、思い出の一枚となる作品制作です。もんもんびゃっこと手を繋いで跳んでいるツーショット写真に絵を描いたり、シールやグリッターのりを使用し、縄跳びや月を描いたりと制作も楽しみました。
おやつ
園庭に出ると、餅のなる木ならぬ、ゼリーのなる木がありました。
こども達が好きな色のゼリーをもぎ取り輪になって食べます。
あまりの美味しさに、「先生、もう一個ちぎってもいい?」とおかわりを希望するこどもも…。
おにぎり
シャワーを浴びてスッキリした後は、夕食のおにぎりを握りました。
1人一つのおにぎりは、「小さいの?大きいの?おたからまんちん?(特大)」とサイズを選べます。
「おたからまんちん」
と特大サイズを希望するこども達。
夕食の時ちょっと残したのは内緒です。
ラップで包んだ後、ラップにお絵描きをしました。
かくれんぼ
20分程、休息を取った後、お化けたちとかくれんぼです。
最初に隠れるのはこども達。
嬉しそうに隠れます。
あんなに仲良く遊んだのに、かくれんぼになるとお化けたちの存在に少しソワソワしてしまうこども達は絵本の中のカンタと同じです。
今度は探す番。
中々見つからないお化けはホールで寝ていました。
「みいつけた」で起こすと、このままこの世界に残って遊ぼうと言うのです。
それに対し、「いや、帰る」と言うのを求めていたのですが、「イェーイ」と大喜びのこども達。思わずお化けが「それならお泊まりになるぞい?」と冗談めかして言うと、「いやだ」と意思表示をしていました。
※ドロケイもしようよ。とまだまだ遊び足りない様子でした
そこで本の内容通りに、
「おかあさーん」と叫ぶとお化けたちはいなくなり、電気もついて元のホールになりました。
暫くすると、
「かんちゃーん、ごはんよー」
とお母さんに扮した保育者が現れ、
「おかあさんってあんな感じだったんだね…」とこども達が呟きます。
※イメージと違った様です
夕食は、こども達の手紙に書いてあったBBQ、ホットドッグ、焼きそば、ごはんがありました。
「みんなで美味しいお肉が食べられます様に」と願っていた○君。
おかわりも沢山していました。
「毎日これだったらいいのに」
「ずっと忘れないよね」
「一番楽しい日だね」
と共有し合うこども達の姿に毎年感動させてもらっています。
そんな食事中、園庭に聞き覚えのある声が響き渡りました。
「わしの名前はおたからまんちん。お宝のおやつを持って行くぞー」
と、再びお化けたちが登場し、園庭は大盛り上がりでした。
持っていたのはキラキラの宝石ならぬ氷でした。
※かき氷を食べました
お腹も心も満たされたらもうお別れの時間です。
解散式を行なっていると、新たな人物が現れたのです。
その名も、バトンの神様です。
おたからまんちんとは2500年前からの友達だとこども達に伝えると、こども達は「友達なんだぁ」と友達である事だけに驚いていました。
各グループの代表児がバトンをもらい、「リレー頑張るぞー」と次のイベントに力を燃やします。
簡潔ではありますが、この様な流れのもとこども達はお楽しみ会を過ごしました。
本日は、休日にも関わらず、お子様との貴重な時間を我々保育者が共に過ごさせて頂いた事、誠にありがとうございました。
こども達の笑顔が見れる仕事は、こんなにも有難い事であり尊いものであると毎年感じさせてもらっています。
保護者の皆様のお力添えと見守りがあってこそのお楽しみ会でもあります。
次は育子園最後のファミリースポーツデーです。
一つひとつ思い出が出来ていくにつれ、一つひとつ残された日にちが消えていきます。
日々を大切に、一瞬一瞬を大切に、こども達と過ごす時間に感謝していきたいと思います。
本日はお忙しい中、ご参加頂きありがとうございました。
PS、休んでしまった子へ
先生達も友達の皆も、残念そうでした。
君達も残念だったよね。
でも、ちゃんとお化けたちには君達の名前も君たちが参加したかった事も伝えてあります。お化けたちから君たちへのプレゼントももらっていますよ。安心してください。
元気になって来てくれる事、お化けたちがどんな姿だったか、写真や動画でまた見ようね。
k★y
Posted in 園のこだわり