◆5月19日(金)の子どもたち
2023年05月19日 金曜日
◆着々と (つぼみ)
雨が降る前に遊ばなくちゃ・・・朝の体操後すぐ園庭に出ました。
今日は何だかみんなご機嫌です。 ずりずり移動して遊べる気配、急いで行かなくちゃ。
予想通り今日は何だか前のめりな感じでした。
つかまり立ちも上手になって目が合うとニッコリ笑顔が返ってくる余裕に思わずパチリ。
地面を手のひらで触って小さな石をつまみ上げる作業も念入りでした。
見事に同じような大きさの石を集めて感心してしまいます。
最近はふじ組の子達にも余裕が出てきたのか持っている玩具を分けてくれたり頭を よしよし と撫でてくれたりするものだから、つぼみ組の子達の興味もふじ組の子へと向くようです。
「何しているの?」 そんな感じで近付こうとしている姿を目撃しました。
ずり・ずり・ずり・・・少しずつ近づく視線の先には ふじ組の子の手にバケツとスコップがあります。
「いいなー。それいいなー。どこにあったの?」 そんな気持ちかもしれません。
自分以外の人(お友だち)や玩具に視線や興味が出てきた証拠です。
そして自分の力で近付こうとする姿は集団生活の力です。
昨日は いやいや であまり遊べなっか子も今日は シュイシュイとその子らしいハイハイのスタイルで移動して遊び出しました。
全身腹這いスタイルで、抱き上げるとお腹の辺りは砂まみれです。
でも今日は手を にゅーっとのばして目的の物を手に入れていました。(枝)
テーブル付きの椅子をもう一脚増やして 今日からハイテーブルは卒業です。
みんなと同じ高さになる事で周りの様子も見えてくると思います。
今週も着々と成長しています。(N・S)
◆どこいった?? (ふじ)
今日は曇り空、雨はまだ降っていなかったので、身体測定をしてから園庭に出ました。
今月で2回目の身体測定とは思えないほど、泣く子もほとんどおらず、みんなとても上手に計測できました。
コンビネーション遊具の中から楽しそうな笑い声が聞こえてきたのでのぞいてみると、わくわくの○くんと△くんと☆ちゃんが小屋の中に入り秘密基地を楽しむように中でやりとりをしながら笑い合っています。
3人で外へ出て行くと、☆ちゃんだけ砂場の方へ走っていってしまいました。
○くんたちはそれに気付かず、足元の地面に大きなくぼみがあることに気付き足を入れてニヤニヤしています。そんなことをしているとようやく☆ちゃんがいないことに気づき、トランポリンに移動しながら「☆ちゃ〜ん!おーい☆ちゃーーーん!」とひたすら叫んでいます。
ですがさすがに砂場までは届かず返事は返ってきません。
トンネルの中をチラッと見てみたり。「いないねぇ〜」と言いながらまたトランポリンに戻り、寝そべるように寛ぎながら再び「☆ちゃーん!」と呼びますが、反応がないので少しつまらなそうにしています。
「☆ちゃんのこと探しに行ってみる?」と聞くと
「うん!いくー!」と歩き出しました。
☆ちゃんに似ている後ろ姿を見つけ駆け寄りますが、あ・・ちがった・・と今度は砂場へ。今度こそ見つけました。
「いた!」とにっこり笑うと、楽しそうに遊ぶ☆ちゃんを見て、○くんたちもそばで一緒にケーキ作りをしたり、車の玩具に砂を入れようとしたりとじっくり楽しんでいました。
砂場はやはり大人気。そしてふじ組のお友だち同士肩を寄せ合うようにギュッとなって遊ぶ姿がまた可愛らしいです。
楽しそうということをキャッチするのが上手な子どもたち。
お友だちと一緒に楽しい経験を増やしていってほしいなと思います。
I.S
◆身体いっぱい使って (きく、たんぽぽ)
きく、たんぽぽ組の黄色チーム10名は本五ふれあい公園へお散歩に行ってきました。
雨が当たらない事を祈って出発です。
公園の芝生広場で、他の保育園も沢山遊びに来ていて賑わっていました。
早速持ってきたボールとフラフープを転がすと、サッカーをして遊ぶ児、ボールを追いかける児、虫探しをする児と様々です。
保育士が走ると後を追いかけて走る姿も一生懸命で、応援したくなります。
芝生に寝転がって保育士が両足をバタバタ動かすと、同じようにバタバタ動かし、キャッキャッと、楽しそうです。
ふじ組の時と比べ、身体の使い方、体力の面で成長を感じる事ができました。
散歩チームを見送ってから、園庭チームは、「何をしたい?」かを聞いてみました。
すると「走りたい」「太鼓橋」「虫探し」など様々な意見が出てきました。
考える力がついてきているようです。
思い思いの遊びを楽しんで、「オオカミさん今なんじ?」の追いかけっこ遊びをして沢山遊びこんでいました。S/A
◆この感触はまるで・・・ (うみグループ)
今日は〇くんの誕生会がありました。今月に入りずっと今日を楽しみにしていた〇くん。朝からたくさんのお友だちのおめでとうの言葉に顔をほころばせます。
質問タイムでは好きなスポーツカーやレーシングカー、好きなゲームやゲームのキャラクターへの質問が出ました。「〇くんは車やマインクラフトが好きだから」と子どもたち。〇くんの好きなものを良く知っているのが印象的でした。
遊びを通してお互いを理解し合う子どもたちの関係性が素晴らしく、更なる深まりが楽しみです。
これまでマーブリングや色水あそび等、様々な絵の具遊びをし、色の変化への興味が増しているうみグループですが、今回は色と共に感触も楽しめたらと考え、シェービングクリームを使ってマーブリングをしました。
クリームの上に液を垂らし、楊枝で自由に線を入れその上に画用紙を浸けていきます。
その後クリームを水で流すのですが、モコモコの泡に絵の具を垂らし混ぜる時の生クリームのような見た目や感触が気持ち良いようで「ムニュムニュしてる」「画用紙に浸ける時もフワフワで気持ち良いね」と言って何度も行っていました。
「本当は生クリームなんじゃない?」というもも組の子が数人おり「食べたいな」と呟いていました。しかしそこはさすがの幼児組。実際に口に入れる子はいませんでした。ひまわり組の子たちはもも組の子たちが食べてしまわないか気に掛けることも忘れません。
最後はクリームと絵の具をグチャグチャにみんなで混ぜて楽しみ、初めてのシェービングクリームでのマーブリングは終了しました。
色や感触に五感を刺激され不思議さも十分に堪能したようです。
次回は拾ってきた小石にマーブリングをしたいとのことで、次の活動が楽しみになりました。
今後も大好きな絵の具やたくさんの感触遊びを行い、子どもたちと共に楽しさや不思議さを味わい、心が動く経験に寄り添っていきたいと思います。
O・Y
◆◯△□で何ができるかな(にじグループ)
「ビー玉かしてくーださい」
ビー玉遊びをする姿がまた見られるようになってきました。
ピタゴラスイッチのように積み木を組み立ててビー玉を転がして遊んでいます。
年長児が中心に遊んでいますが、一緒に遊びたい年少児。
保育士からビー玉をもらうと年長児の仲間に入れてもらい楽しそうに遊んでいます。
その近くでは、積み木やカプラを組み立てて構成遊びをする児、LaQで作った恐竜とフィギュアの恐竜を合体させて遊ぶ姿があったり。折り紙でぱっちんカメラを作り写真を撮って遊ぶ姿があったりと一つの空間の中でさまざまな子どもたちの姿が見られました。
先日、イロカタチ探しを行いました。
その続きで、丸、三角、四角の形を使って画用紙に貼っていく構成遊びを提供してみました。
色は、赤、青、黄色を準備しました。
はじめに年長児でやってみました。
「お家作ろう」
「雪だるまつくろう」と意欲的です。
友だちと相談してみたり真似っこしてみたりという姿の中でも、好きな形や色を手に取り糊で貼っていきます。
「みてみて、アイスー」
「ロケットといえば、赤だなぁ」
「くるまってどうやってつくるんだ?」
「会社になった。みんな会社じゃん!」とお家の形を見て言ってみたり。
三角2つを組み合わせて四角を作ってみたり。
好きな形や色を手に取り、糊で貼っていきました。
友だちと相談したり、真似っこしてみたり。さまざまな姿が見られます。
「いろいろな形があっていいんだよ」
「お友だちと違ってていいんだよ」ということを伝えてみると「そうだよ!色んなのあっていいよね!」と同調してくれる児がいました。
雪だるまからクリスマスツリー、雪、プレゼントと連想していった児が多く、大半が季節が冬になってしまいましたが、これもまた面白いなと感じます。
準備出来上がったものをお部屋に飾ってみるので、どんなものをイメージして作ったのかぜひお子様に聞いてみてください。
そして「私もやりたーい」と意欲的な年少児、年中児の子どもたちとも一緒にやってみたいと思います。(O.Y)
◆カプラの話 (そらグループ)
今朝は金曜日の朝とは思えない程の元気な声に、驚かされた1日のスタートでした。
「先生、見てー」
駆け寄ってくるこどもと、向こう側で椅子の上に立って手を振っているこどもがおりました。
そのテンションとはまるで正反対のこども達もおります。
※もくもくと机上の玩具に夢中だったり、自分の好きな遊びを選択している
聳え立つ積み木の圧倒的な存在に、おーーーと一瞬でこども達と同じテンションになる事が出来ました。
構成遊び(積み木や電車、ビー玉遊び)が出来る様、レイアウト変更をしましたがカプラ遊びが盛り上がっています。
想定していた通りにならない所がこども達の遊びの化学反応です。
実験成功なのか失敗なのかは誰にも分かりません。
今は、横に広げて街を拡大するよりも、縦に重ねて積み上げる高さをだす事の方が楽しい様に思えます。
「高いでしょ?」
「僕よりも高いよ」
こども達の嬉しそうに発するワードは「たかい」です。
それなら…とメジャーで測る事にしました。
その高さ何と「160センチ」です。
I先生と同じ高さだと分かりました。
メジャーで◯さんを測ると、「私も僕も」と床に寝そべります。
数や数字は理解していましたが、興味は知っている程度でした。
「私これ使いたい」
「この長さは何センチだろう?」
という疑問は生まれませんでした。
そこで、今日のカプラタワーは【160センチ】という壁紙を貼りだすことにしました。
この記録を塗り替えられたらまた新しい壁紙を貼ろうとこども達と共有し、ボーリング片付けへと移行しました。
〜今週の積み木遊びからの仲間の輪の広がり〜
一つの作品を作るのに、たくさんのこども達が集まる為、思う様に置けなかったりと『不便さ』が生じてしまいました。
そこで、隣にもう一つ土台を作り、ここでもどうぞと提供すると、高さや大きさを『競い合う姿』が見られる様になりました。
すると、次に、「数」が足りなくなります。
隣のクラスに、「貸してください」と交渉をし手に入れたカプラもあっという間になくなってしまいました。
高く積み上がったカプラを片付ける時。
どんな片付け方が面白いかを考え、ボーリングの様にモルックを投げ入れるのはどうか?と提案しました。
その提案に賛同した◯さんが、3.2.1の合図で壊します。
大きな音を立てて崩れ落ちた後、こども達がとった行動は、床を埋め尽くすカプラの上に寝転がる事でした。
「カプラの海だー」
「泳ごう」
と積み木の上で戯れます。
次に大変なのは、片付けです。
「これめっちゃ時間かかる」
「ねぇ、踏んでる」
「ビーズこっちに入れないで」
「ボタンはこっちでしょ」
…etc
それでも片付け終わると、【楽しかったという思い】にも蓋が出来たのではないかと感じます。
その繰り返し。
そして冒頭の今朝に繋がります。
昨日の午前中に作った作品は大きい丸(土台)だった為、カプラの高さが出なかったのですが、昨日の午後に再度作り直したものは、土台の丸(円)がコンパクトになった事で横に広がる分のカプラが縦に積み上がり、椅子に乗ってやっと届く高さになりました。
そして今朝もまた昨日の続きをやっていたこども達。
その過程を見守っていた保育者が心温まったエピソードを教えて下さいました。
以下、エピソード
「先生、大きい椅子ください」と年長男児◯君が言います。
保育者はピアノの椅子を渡すと、◯君がそれをどこかへ運びます。
使わないの?と思ったら、もも組の▷ちゃんに「これ使うと届くよ」と渡していたのです。
しばらくして、そのピアノの椅子付近にパーテーション(棚)が置かれていました。
保育者は、こんな所に置いて危なくないかな、邪魔になるんじゃないかな?と近寄ると、◯君が▷ちゃんの為に、カプラをその棚に載せて遠くにあるカプラを取りに行く手間を省いてあげていたのでした。
次第にカプラの積み上げも高くなってきた為、全員がピアノの椅子を使わないと届かなくなりました。
2人までは乗れますが3人は危ない為、保育者が2人までと制限した後、年長児らはもも組の▷ちゃんには「交代して」と言わずに年長児同士で順番を回していました。
きっともも組の▷ちゃんを思い遣ってのことだと思います。
また、飽きてきたもも組のこども達には、「まだやる?もしやらないならおしまいにして、やるなら積み上げて?私もそこでやりたいから」と伝える年長児がいた様です。
「邪魔」の一言で済ませない思いやりの姿があった様です。
〜
上記のエピソードに保育者として感銘を受けました。
我々が日々の保育の中で大切にしている事が詰め込まれておりました。
いよいよ、ボーリング片付けの時です。
「今日は◯が壊したい」とそこに作成に一から携わってきた◯さんの手にはモルックが握られています。
「ちょっと待って、ビーズとかボタンとか取ってから」
と△さんが言います。
※以前のボーリング片付けが大変だったのでしょう
そんな矢先、部屋の中で何かが弾ける音がしました。
ジャラジャラジャラジャラ…。
アイロンビーズをしまおうとしたこどもが、蓋の閉まりの甘さが原因で全て床に撒き散らしてしまいました。
その瞬間、近くにいたこども達が拾い始めます。
LaQをやっていたこども達も手にしていた作り途中の作品を机の上に置いて手伝っています。
ちょうど、その時、登園したこどもがいました。
そのこどもも、受け入れそっちのけで床に散らばったビーズを拾うのを手伝っています。
あっという間に元に戻りました。
ほとんどがボランティアです。
ありがとうの言葉も受け取らず、また自分の場所に戻り遊び始めるのです。
その間もカプラタワーを壊したい気持ちを我慢していた◯さん。
さぁ、投げよう。
ガン。
(シーン)
ゴン。
(シーン)
何度投げても壊れません。
代わりに投げてくれた⬜︎さんの一投にも、少しぐらつくだけでした。
それなら…と、皆でジェンガの様に一つずつ好きな場所を持ち一気に引き抜きました。
ジャラジャラジャラジャラ。
※本日2度目の激しい効果音
ザブザブザブザブ。
※カプラの海を泳ぐこども達
そして、またボランティアの面々が集まり、片付けが始まります。
カプラで遊んだだけ。
そんな一言の中に様々なエピソードや想いが詰まっている事。
それを見ているこどもと、それを聞いているこども、そうしてもらったこどもとそうしてあげたこども。
その空間にいるだけでそれぞれの学びとなっている奇跡が保育の中にあると感じます。
k★y
Posted in 園のこだわり