◆5月11日(木)の子どもたち
2023年05月11日 木曜日
◆気持ちのよさ (つぼみ)
今朝の地震で早起きしてしまったと朝の受け入れで伝えられた◯くん。とっても眠く泣いていましたが、早起きだったため午前睡はたっぷりめにしました。満足した睡眠だったのかとてもスッキリし、園庭に行くまでの時間や園庭に出てもとてもご機嫌で遊んでいました。
つぼみの一番月齢が高い子なので、少しずついろんなことがわかっているからか、泣くことも多かった◯くんでしたが、欲求を満たされるとこんなに気持ちよく遊べるのだなと◯くんが慣れてきてくれたこと、◯くんの気持ちに少しでも寄り添えていたのかなと嬉しく思います。
◯くんだけでなく、△くんも昨日はたたきを進めなかったのですが、今日は進めたりいろんな変化が見られました。
またこれからもたくさんの変化に気づけるように、気持ちよく過ごせるようにしていきたいと思います。
(K.E)
◆ラッキー! (ふじ)
電車を見に行ってきました。
「おさんぽいくよ〜!やったー!」と保育者が拍手をしながら伝えると、子ども達も真似をして拍手をしてくれました。
テラスの外に散歩カーが準備されているのを見て、早く乗りたい!と保育者にアピールする児や、散歩に行くことがまだ結び付かず水道の蛇口に手を伸ばす児など、それぞれの姿がありましたが、散歩カーに乗ることを抵抗する姿はなく、全員揃うとホールの仏様に挨拶をしました。
保育者が仏様に手を合わせ、「いってきます」を伝えていると、何をしているんだろう?とまだまだ不思議そうに保育者の姿を見ている子ども達でした。
「出発進行!」の声に「おー!」と拳をあげている児もおり、園外に出掛けるときのわくわくする気持ちが伝わってきました。
ラッキーなことに4本も電車を見ることができました。
電車が動き出す時の「プシュー」という大きな音にも泣くことなく、手を振って電車が走っていく姿を見送るたくましい子ども達でした。
朝から涙を流していた児も、いつもと違う景色にキョロキョロと辺りを見渡し、ニコニコと笑顔になっている瞬間もあり、良い気分転換になったのではないかと思います。
慣れてきたら公園にも遊びに行きたいと思っています。
M.S
◆シャボン玉(きく・たんぽぽ)
人形のお世話に夢中の女の子たち。布団にくるんで抱っこしてトントンして寝かしつけをしています。ちいさなお母さんがたくさんいるきく、たんぽぽ組。
泣いている子がいると「どうした?」と顔を覗きにきていいこいいこと頭をなでてくれる優しい心をもっている子どもたちです。
園庭でしょぼん玉をしました。
シャボン玉が電動で出る玩具を保育士が用意しやってみると周りに沢山の子どもたちが集まって来ました。初めは飛んでいるシャボン玉を追いかけ手でパチパチ割ろうとしていた子どもたちも、自分でシャボン玉を出してみたいと「やりたい」意欲がメキメキと出てきていました。子どもたちでも安全なタイプを渡すと順番で挑戦。
水鉄砲型シャボン玉はレバーを引くの力が足りず上手に出来なくて「できない」と怒ってみたり、かなしんでみたり、諦めたり様々な様子が見られました。保育士が一緒にレバーを押すと成功。「やった~出来たよ」と達成感を感じられていました。「僕ならできるよ」とチャレンジする◎君。少しずつ空気が入り少しずつ膨らんでいく様子に「出来たよ。すごいでしょう」と得意げに周りの友達、保育士に見せていました。
棒状タイプのシャボン玉では引き出して振ると出来る物なので順番待ちの子がたくさんいました。青空に映えるシャボン玉を子ども達が追いかける、絵になる風景での子どもたちの挑戦でした。
(K☆H)
◆アンテナ (うみグループ)
「おはよう。今日も絵の具やりたいんだけど」と年長〇ちゃん。
「赤と青と黄色と、今日は白の絵の具も使いたい」と言ってきました。
「白の絵の具があれば、ピンクや水色が出来るから」
「赤と白が混ざった色とピンクの絵の具の色が同じ色か見てみたい」
話を聞いてみると、どうやらこれまで行ってきた絵の具や染め紙で色の混ざり合いを経験し、ピンクや水色の絵の具と、色が混ざり合ってピンクや水色になったものとの違いを確かめたいようです。
そこで赤・青・黄色・白の絵の具と障子紙を使って染め紙あそびを行いました。
色が染み込んでいく過程では色の変化を楽しみながら「ほら、やっぱり水色だけにならないよ。青っぽいところと白と水色とか色んな色が混ざった水色になるんだよ」
「こっちのほうがきれい」
「次は赤がいっぱいのピンクになったね」
「青と赤も混ざって紫と白ピンクにもなったよ」と色の違いをじっくり楽しんでいました。
細かく色の染み込み具合を観察し、毎回違う染まり具合に驚きながら次々と試していく姿に、思いついたことを好きなだけ探究し楽しめることの大切さを感じました。
〇ちゃんと一緒に色の実験を楽しむ子もいれば、染め紙事態を楽しんでいる子とがいましたが、最後には全部の色を混ぜた液に障子紙を浸けて乾いたらどんな色になってるかの遊びで終了しました。かなりグチャグチャでしたがその遊びになって初めて興味を示し「やりたい」と伝えに来た子もいました。(それまでは見に来ても興味を惹かれなかったようです)
楽しみ方は人それぞれですが、やりたいことを実行できる環境構成や遊びの保障、提供の仕方等、また1つ大切なことを考えることが出来た絵の具あそびとなりました。
カプラや積み木、ピタゴラスイッチ等他の遊びもそうですが、子どもたちが今、何を感じているのか見逃さないようアンテナを張っていきたいと思います。
O・Y
◆色水が凍った!(にじグループ)
「先生〜地震があったよね」
「パパが守ってくれたの」
「すごく嫌な気持ちになったよ〜家がぺちゃんこになるところだった!大丈夫だったけど」
「お父さんの携帯なったよ」
「寝ながら頭おさえた」
「自分で自分を守った」
今朝の地震に気がついた児はほとんどでした。
揺れている時は怖さもあったと思いますが、
お母さんやお父さんが守ってくれる安心感が伝わってきました。
そして“自分で自分を守った”という姿、園でも月に一度避難訓練をしていますが、日頃の積み重ねがこのような場面でしっかりと生かされているんだなと感じました。
『まっくらぐらぐら』という紙芝居を子どもたちと見て、また地震が来るかもしれないということを再確認しました。
先日のブログに製氷器に色水を入れて氷になるかということを書きました。
今日はその製氷器を開けてみました。
「うわー!凍ってる」
「ツルツルするー」
そんな会話をしながら、氷を触って口に運ぼうとする仕草まで。美味しそうな氷に見えたようです。
バットに氷を出してみることに。
「あれ〜出ない〜」
「叩けばいいんじゃない?」と叩いてみることに。
「出ないねー」
「全然取れないよー」と子どもたち苦戦。
「氷は水に溶けるかな?」とヒントを出してみると
「溶ける!」
「水に濡らす?」と水道の水で製氷器の裏に水をかけてみることをちょっと教えてみました。
トントントン、、
「取れたー!」
「宝石みたい!」と色水の氷に触れていました。
紙を渡して氷でお絵描きもしてみました。
あっという間に溶けてしまい、黒い色みずが残りました。
「今度は何か凍らしてみたいものある?」と聞くと「お花とか草とか!」と教えてくれました。
今度は園庭で見つけたものを凍らして感触を楽しんでみたいと思います。(O.Y)
◆途中でやめる (そらグループ)
5月に入園した新入園児を含めて38人のそらグループとなり、少しずつ落ち着いた生活が流れてきています。
室内で遊ぶこども達もそれぞれのゾーンで遊び込み、友達の輪も増えたり広がったりと笑顔も比例している事がよく分かります。
もも組のこども達も、移行期間のきく・たんぽぽ組とは違い、年上のこども達の援助の手をはたいて「分かってる」「大丈夫」「もう行った」などと、成長なのかこれが素なのか見極めが難しい姿も多々あります。
それに対して、年上のこども達もたじたじしつつも流石です。
「じゃぁ◯◯は?」と新たな課題を提供したり、先を見越した言葉を投げかけていたりもします。
「トイレ行ったの?そうか。でも園庭に出て、またトイレってなったら遊ぶの途中になったりお姉ちゃんは一緒に連れてってあげられないよ?」
と小さな保育者が、過去・現在・未来を意識した声かけをしています。
こども達は決して、意識してやっているつもりはないと思いますが、日々の声かけがこども達の行動に大きく関わってくる事もあります。
ゆり組やひまわり組のこども達は、お世話の争奪戦も下火になり、「自分でやってよ」とサジを投げる事もあります。
それもまた、大人が発達を見た上であえて自分に任せてみるとは別の意味合いではありますがタイミングがバッチリだったりもします。
もう充分出来そうだよ?と、もう充分やったよね?ではない温かみが感じられるのが特徴的です。
ロフトの下の、隠れ家遊び兼ごっこ遊びゾーンは「玩具で遊ばない(何も使わないで遊ぶ、遊ばない)選択」が出来るフレキシブルゾーンとなっています。
ハンモックで揺られてみたり、布団でゴロゴロしたり…。
くつろぎゾーンにもなったり、いつの間にか二人で寝ていたり、終いには家族ごっこになっていたり…etc
何もしない場所を選択をしたこども達が、何かをする場所としてそこを選ぶ様になっていくのは見守っていて面白く興味深い所でもあります。
また、現在、そらグループの室内活動として展開されている(していた)活動がいくつかある為、玩具以外の活動の中身の記載をさせて頂きます。
▷花の採集(ランチルームのテーブルに飾る花を摘む活動から生まれた興味の一つです。様々な場所の花、色や匂い、萎れてしまう原因や、その保管法やドライフラワー、栞作り…etc今後も展開予定)
〜雑草を手に持って嬉しそうに部屋に戻る◯さんは健気です。
▷絵の具遊び(デカルコマニー、染め、筆を使った絵画などを通し絵の具に触れています。様々な技法や素材を用いて今後も展開予定)
※拾ってきた石や枝への色付けなども現在進行形。顕微鏡を使った活動(宝石鑑賞)にも繋がる可能性あり。
〜筆を持ったら話さない、絵の具のスッポンの様な◯君。
▷自然物採集(園庭で見つけるお宝。そのほとんどが持ち替えられてしまう為、展示が出来ません。少しずつ展示予定)
〜今日もお宝ゲットだぜの◯君。ポッケにはダンゴムシが入っている事も…。
▷氷の実験(読み聞かせの絵本が、昨年かき氷作りの際にきっかけとなったばばばあちゃんの絵本だった事もあり、氷の実験への意欲から、自然物、玩具、色水など、活動を通し様々な発見や不思議に触れています。今後も展開予定)
〜今度はどうする?の質問に「こうすると良いんじゃない?」を見つけるのが上手い◯さん。
▷制作(鯉のぼり制作と並行となった「鯉のぼりが食べたいにゃんこ」の人形作り。人形を使ったごっこや、遊び道具を作ったり…etc今度は違うキャラクターやペープサートも展開予定)
〜人形のごっこになると良く喋る◯さん。
▷おままごと(現在、アイスを廃材で作りおままごと用の食材にしています。利用人数の少数化に伴い、広場縮小中。予定ではかき氷屋さんも展開予定です。)
〜やけにサービスの良い◯君の料理はいつも10円。
▷街づくり(にじGの作品を観覧し、刺激を受け、保育者とこども達の数名で現在試行錯誤をしています。作品の巨大化に伴い、遊びの制限が出てきた為、現在、構成遊びスペースを拡大中。)
〜片付けはきちんと並べて、シンデレラフィットじゃなきゃ気が済まない◯君。
▷造形(自由制作、設定制作で作品が生まれています。日々持ち帰る作品もそのうちの一つです。ハサミやテープやノリやボンドの使い方が分かると遊びの幅が広がる為、今後も道具を使った活動など、制作活動と並行して展開予定)
〜使いすぎ…でも完成させる、インスピレーション炸裂の◯君と◯さん。
▷アリの飼育(4月に捕まえたアリの飼育から始まり、アリを捕まえるこども達やアリに興味を持つこども達も増えています。現在ではアリを捕まえるプロもおり、飼育キットの中には女王アリと羽アリ(♂)が数匹います。餌やりと水やりも楽しみの一つです。今後、生態の観察や自然に戻すなどの展開も考察中)
〜今度は私、今度は僕、餌やりが特別な恒例行事。
etc。
ほんの一部の紹介となりましたが、遊びの人気度に伴い必然的にスペースの拡大を要します。
その為、少しずつ、遊びの場所の変化と共に、ロッカーや入り口の変更もあります。
こども達の遊びの保障の為に何卒ご理解頂けたら有り難く存じます。
k★
Posted in 園のこだわり