◆4月28日(金)の子どもたち
2023年04月28日 金曜日
◆葉っぱって美味しいの?(つぼみ)
園庭遊びも慣れてきて、扉を開けておくと自分でズリズリと出て行きます。
興味のある方に向かって行くのは勿論なのですが、ここでは途中、目に留まるもの、手に触れたものが興味の主役になっていきます。
園庭の木々のおかげで一年中落ち葉がいたるところにあるのでまず手に触れるものは葉っぱ。しかもいつ落ちたんだろう・・と思うややしなびた感じの物もあります。
指先でつまんでくるくるしているうちに次の葉っぱを見つけます。
ちょっと体を伸ばして掴んで観察.その繰り返しで少しずつ場所を移動しながら遊んでいます。
目当ての葉っぱをつかんだままお座りの姿勢になったら次は両手の指さきで引きちぎります。
枯れている葉っぱだからさほど力を入れなくても粉々になります。その感触が楽しくて次から次から同じことを繰り返しています。
そして色々試した後は口に・・・入れる前に阻止するものの気付くともぞもぞ動いています。
急いで口の中から掻きだすと、さっき観察して粉々に破壊した端っこが出てきます。
注意の払いどころなのですが、この動きの中にはプラスに考える所があるのかなぁと思っています。
・指先を使っている(つまむ・引きちぎる)
・前進を使って前へ進んで行く
・観察する
・口に入れて確かめようとする(口の場所がわかる)
・止められる(口の中を掻きだされる=食べてはいけないもの とそのうち気付く)
公共の公園ではこんな冒険は出来ませんが、園庭ならこそ体験して理解していくことが出来ます。
口に入れてしまうと「げー!」と渋い顔になっています。
でもまたやってしまう・・・根気よく注意の払いどころです。
数日お休みしていた♡ちゃんが元気に登園してきました。
ほんの数日なのにハイハイが上手になっていてびっくりしました。
ちゃんと両手両足を使って進んで行く動きがなめらかなこと・・・成長の鼓動を感じます。
明日からG・Wに入る子もいるので次の登園が楽しみです。(N・S)
◆どんな遊びが好きかな (ふじ)
今日は園庭に出ると日差しが暑く感じる日でした。
園庭での好きな遊びを見つけつつある子どもたちは、準備を終えるとテラスの柵から勢いよく出始めます。砂場やトランポリン、レンガのたたき、滑り台、固定車と様々な場所へと向かって行きます。
トランポリンでは「ジャンプ、ジャンプ」「よいしょ」と元気な掛け声と一緒にジャンプを始めます。ジャンプ力もついてきて、気が付くと10センチほどのジャンプを見せてくれるようになってきました。
トランポリン後ろにトンネルがあることに気づきくぐるのが好きになって来た●くん。出口で待ち構えているとニコニコと笑いながら出てきて、太鼓橋裏のところで急に「もういいかい?」とかくれんぼが始まりました。保育士が一度出てから「ばあ」と入ってくると「まだー」と注意され、もう一度外に出て待っていると小さな声で「もういいよ」と聞こえ、中に入ると「きゃー」と嬉しそうに笑ってくれました。かくれんぼ成功です。
レンガのたたきのところでは何やら探し物をしている姿があり、様子を見ていると植物のところを一生懸命見つめています。ありなどの生き物を探しているようですが中々見つかりません。試しにプランターを保育士が退けてみると「あっ、だんごむしいたよ」とだんごむしを見つけて保育士が子ども達に伝えるとすぐにだんごむしの周りに集まって来ました。枝や指でつついたり、枝に乗せて間近で観察したりと興味津々です。
更に自分達で見つけようと空のプランターをどかして見たり草むらの中をかき分けてみたりと探し方もレベルアップしていました。
春ならではの自然を感じながら、生き物に対しても興味が出て来て夢中になって探す時間も長くなって来ました。好きな遊びや興味があるものに対して夢中になれる環境をこれからも提供していきたいと思いました。
(I.H)
◆ぽかぽかなお天気(きく・たんぽぽ)
戸外遊びのため帽子を被り靴を履いてベランダへでると「今日いい天気だね」と話をする◎君。「あついね」と返事を返す◇ちゃん。素敵な会話が聞こえてきました。
園庭では恒例になってきている虫探しを早速開始しました。
大きいアリの巣の観察をしたりダンゴムシの巣がある場所をみて手に乗せて観察したりと自然物と触れ合う子どもたち。虫取り網も大活躍です。
フープ遊びが最近のブームになっている□君。保育士と一緒に電車ごっこをし園庭中を「ガタンゴトン」と駆け抜けていきました。夢中になりすぎて電車に変身してから20分くらいたってやっと駅に到着。その間□君の超特急の姿を見てフープ電車仲間が増え□君の跡を追いかけていくのですが早すぎてなかなか追いつけません。▽君は各駅停車の様に数歩進んでは止まりを繰り返し、マイペースに電車ごっこを楽しんでいました。築山を登山鉄道だと電車のまま登ると足を力いっぱい踏み込みダイナミックに登り、下る時はお尻を付けて慎重に降りる様子がありました。
1階保育室前の滑り台ではいないいないばあをする子ども達の姿がありました。階段を上り滑り台へ行く踊り場の所で「ばあ~」と声を上げながらのぞき込む子ども達の表情は生き生きとした笑顔。いないいないばあをするために何度も滑り台を滑ったり登ったり。クルクル滑り台のまわりをまわる可愛い子ども達の列が出来ていました。
(K☆H)
◆心配する気持ち (うみグループ)
朝の一コマです。
登園時、何度も「おうち帰りたい」と手足をバタバタさせながら泣き叫んでいた年少◯ちゃん。そんな◯ちゃんの珍しい姿をじーっと側で見ていた年少□ちゃん。
◯ちゃんが来る少し前に□ちゃんも、パパから離れたくないと泣きそうになりながら登園し、保育者にべったりだったのですが…◯ちゃんの姿を見て驚いたのか、心配そうに見ていました。
泣きながらその場で「オシッコ出ちゃった」と◯ちゃん。保育者が替えの洋服を取りに行こうとした時、すでに□ちゃんが◯ちゃんのロッカーの前で立っていました。「ここに(着替えが)入ってるよ!」と引き出しを指差しています。「○ちゃんに(着替えを)持っていってくれる?」とお願いすると、「いいよー!!」と嬉しそうな表情です。
着替えていても大号泣の◯ちゃん。少しでも気が紛れるよう、保育者が色々話しかけていると、□ちゃんも積極的に話しかけにきてくれました。その後、□ちゃんがずっと一緒にいてくれたこともあってか、◯ちゃんも気持ちを切り替えることができ、二人で遊び始めていました。
自分のことよりも、友達のことを気にかけて思いやる□ちゃんの関わりが優しくて素敵だなと感じさせていただき、朝からとっても心が温かくなりました。
(M・Y)
◆1か月(にじグループ)
次、育子園に来る日はもう5月です。
にじグループになって進級して1か月が経ちました。4月初めはなんとなくぎこちなかった子ども同士、大人と子ども同士の関係もなめらかになって、少しずつ慣れてきたように感じます。
“慣れてくる”という環境は子どもたちの緊張もほどけてきて、本来の姿を発揮してくれる素敵な場面に出会えるチャンスです。同時に、少しの気のゆるみから、友だちにきつくなったり、ちょっといじわるしてみたり、悪いことだとわかっていても好奇心が止められなかったり、、、人のありのままの姿とは良い面もあり、悪い面もあります。大人ももちろんそうです。
良い面はとことん伸ばしてあげ、悪いと思われる面も大人の捉え方や関わり方でプラスに働きかけられるよう心掛けていくことを1か月という節目に改めて感じさせてもらいました。
にじグループには生き物に感心がある児がたくさんいます。
部屋には、子どもたちが園庭から持ってきたアリやダンゴムシ、カタツムリがいます。
とくに男児たちは、毎日、土や側溝を覗いてみてさまざまな生き物と出会います。虫たちを自分で見つけられた喜びはとびきりのものです。
大事に大事に手の中にしまったり、バケツに集めたりします。そのあとは…
「部屋にもってかえりたい」
必ずと言っていいほど口にします。自分だけの宝物です、もちろんその気持ちもわかります。
でも、部屋に持って来て、虫かごに入れると満足し、そのまま放ってしまいます。すると、死んでしまうのです。生き物の命や育てることの大切さや育て方を伝えますが、なかなか結び付きません。
ダンゴムシには水分が大切と子どもたちに伝えると、毎日霧吹きをかけてくれるようになりました。一日に2、3回かけてくれる児がいます。 そしたら土は水分を含み過ぎてべちゃべちゃになりました。ダンゴムシは生きられなかったようです。
やってみたら失敗だった。失敗だって放っておくより100倍いいとわたしは思います。
無関心より、なにか行動する。生き物だけではなく、友だちに対しても、目の前で起こった出来事にもそうなっていけるよう関わり続けていきたいと思います。
e.y
◆氷の実験②(そらグループ)
昨日のブログの続き_____
是非、昨日のものから読んでみてください_____
お部屋に入る前に、昨日仕込んでいた氷を見に行ってみると全て綺麗に凍っていました。
どんな反応を見せてくれるのか、どんな面白い発想が生まれるのか…今日も楽しい1日が始まる予感しかありません。
そんなワクワクも胸にお部屋に向かうと、昨日のブログに書いたのと同じ姿が今日もあります。
保育者をひと目見るなり、「こ!お!り!」「こ!お!り!」の大合唱。しかも、ガラッとドアを開けた途端に・・・。
保育者が入ってくる前から、ドアの開く音が聞こえると誰が入ってきたのかをチェックしている姿が想像出来て朝からひとつ笑いをもらいました。
氷を準備した主要メンバーを筆頭に氷を取りに行き、そのままの流れで朝の集まり&氷の実験を始めました。
氷の箱が全部で12こあったので2つずつ選んで持って行ってもらうことにしました。子どもたちのテーブルは全部で6テーブルです。
同じテーブルの人と話をしてふたつ選んでねと伝えると、
複数人 「これがいい」とみんなひとつずつ手にとって全部を持っていきそうな勢いです。
まだ難しいかな、、と思いながらももう一度同じ声掛けをすると「2個だって。どれにするか決めよ」と年長の△くんがその場を引っ張り始めました。
各々がこれがいいと主張するなかで「これは(3個入りの箱)少ないからいっぱいあるやつにしない?みんなでできるよ」という観点から星型が6個あるケースを選んでいました。
もちろん、全部のテーブルでこのようなやりとりがあった訳ではないですが、年長児の存在の素晴らしさを改めて感じた瞬間でした。
氷の実験①
◎氷をケースから外してみよう
取り出してから少し時間が経ったので、するっとケースから外れるものもあればなかなか外れない手強いものもありました。
ひとつのテーブルの氷が手強く、つまんでも、ほじっても、ひっくり返しても、叩いてみても、びくともせず「ちょっとむり〜」とお手上げ状態です。
そのうちの一人に、○○ちゃんにどうしたらいいか聞いてみるのはどうかとアドバイスしてみました。
(○○ちゃん=昨日のブログで濡らせばいいんじゃない?と1番に発言した子)
年長 「どうやったらいい?こおりがとれないの」
年中 「ん〜と、水がいいよ。水で濡らすと溶けるから!」
年中 「水だ!水だって!」
年中 「水!水!水!水だ〜〜!!」
…と水道に駆け込んでいます。
でも、どのくらい水に濡らせばいいか分からないのでとりあえずジャージャー水にさらす年中児。
大丈夫かなーっと見にきた年長児が「ちょっと!!それやりすぎ!」「だってとれないんだもん」「ちょっと濡らすだけだよ〜水がたまってるじゃん!」「え〜じゃあもうやめる?」「あ〜あ、こんなに小さくなっちゃったよ」…まるで漫才を見ているかのようなで笑いがとまりません。年中児はアドバイスを受けそれをその通りにしています。
年長児が居なかったら年中児はどうしたのか、溶けてなくなってしまったらどんな反応を見せるのか、そんなタラレバの想像をするだけでも面白いです。
触って、匂いを嗅いで、たくさん氷を感じた次は。。
氷の実験②
◎氷を溶かそうゲーム
-使うもの-
・水を入れる容器(カップ麺のケース・瓶・コップ・お皿)
・水をすくう物(スポイト・スプーン・レンゲ)
-ルール-
自分たちの選んだ氷を用意したアイテムを使って溶かし、
1番先に氷が溶けたチームの勝ち。
よーいスタートの合図と共に一斉に前に置いてあるアイテムを手にする子どもたち。
保育者が「魔法の水あげるから入れ物持ってきてね」と声をかけ、魔法の水を入れています。
何が魔法なのか…そんなことを気にするよりもまずは氷を溶かさなければと格闘していたので、「何が魔法か分かった?」と声をかけると♡ちゃんが「おゆ!だって水入れるとき(スポイトで水をすくいあげるとき)に温かかったもん!」と気づいてくれる子がいました。スポイトを使っていたからこそ気づけたことです。
最初はただ懸命に水をかける子どもたちでしたが、しばらくすると色々な考えが芽生え、行動を起こし始めました。
・両手にスポイトを持ち二刀流に
・口の広い容器に変える
・いっぱい掛けれるスプーンやレンゲに変える
・氷に水をかけるのではなく、水に氷を入れる
・お湯がなくなったので、自分で水を入れに行く
・叩いて小さくしてみる
・かき混ぜてみる
・餡をかけるかの様にひたすら器に溜まった水をかける
…etc
途中、
「ちょっと2番テーブルずるいんだけど」との声もあがり、何でそう思ったのか聞いてみると「だって氷が少ないんだもん(10コ)」「こっちこんなにあるんだけど(30コ)」とのこと。
たしかに事前にゲームのことは伝えていなかったしなとも思いましたが行く末を見ていると「でも、負けないし」「絶対1番になるもんね」とすぐにポジティブな思考にもどし氷と向き合っています。
1番大きな氷を選んだチームは、ひたすらスポイトで格闘。なかなか解けない…と悪戦苦闘していましたが1箇所攻撃を続けているとそこだけが窪み始めました。
「ここにかけたら穴があいてきたよ」と氷が溶ける様をゲームの中で感じているようでした。
水が固まって氷になる
氷が溶けて水になる
なんで固まる?
なんで溶ける?
溶かすにはどうしたらいい?
溶けないようにするにはどうしたらいい?
そんなことを実験を通じながら気づいていければなと思っています。
昨日のブログに書いた、「扇風機の風が当たるところに氷をおく」という実験はまた来週に持ち越したいと思います。
氷の良さを1番感じられる季節がすぐそこまでやって来ています。その時までにこの熱が冷めないといいなぁとは思っていますが、どうなるでしょうか…
でも今はまだまだ終わる予感はしません。次の実験まで乞うご期待です。
(I・K)
Posted in 園のこだわり