◆4月27日(木)の子どもたち
2023年04月27日 木曜日
◆刺激がいっぱい(つぼみ)
今日は園庭に出ました。
少し日差しも強かったので、木陰になっている場所にマットを敷いて遊ぶことにしました。
いつもはマットに降りることを嫌がってしまう◯くんも今日はご機嫌にマットに座ってくれました。
初めは周りをキョロキョロしているだけでしたが、次第に自分で体勢を変え、マットの外に手を伸ばし砂を触り感触を味わっているようでした。
一緒に座っていた◇ちゃんは、ふじ組の子が持ってきてくれた葉っぱを手にして、引っ張ったり握ったりして楽しんでいました。
しばらくして場所を築山付近に移して、さらに探索行動を開始。
落ち葉や土を触ったり、築山に横になったり、虫探しをする2歳児を目で追ったりと、たくさんの刺激を受けました。
午前中眠っていた子も、起きてから保育室でパーテーションにつかまってふじ組の様子を見ていたり、自分で好きな場所に移動しておもちゃで遊びました。
給食もふじ組のテーブルで一緒に食べ、自分で食べているふじ組の様子を見ながらたくさんの刺激を受けたと思います。
時々、手を伸ばしてふじ組の給食を触ろうとしているのが、とても印象的でした。
日々、たくさんの刺激を受けて、少しずつ成長をしていく子ども達が、本当に頼もしく思います。
これからも、そんな子ども達に私たち大人も刺激を受けて、一緒に成長していけたらと思っています。(E.Y)
◆なくなったー(ふじ)
砂を両手で掴んでにぎにぎ…にぎにぎ…
安心できる保育者から離れて、砂場で機嫌良く遊んでいた〇くん。
昨日の雨で砂が湿っていたのでひんやりと冷たいのが気持ちよかったのかもしれません。
掴んだ砂を持っていた新幹線の型抜きに入れていきます。砂が段々と積もってきて山のようになってくると、型抜きをひっくり返しまた砂を入れていました。
その遊びがひと段落すると、次は新幹線の型抜きの上に砂をふりかけていきます。
型抜きの上に砂が積もってきて見えなくなってきたとき、「〇くん、新幹線見えなくなってきたねー」と声を掛けてみました。
すると、「ないなーい、ないなーい」と声に出しながら砂をかけはじめ、新幹線が完全に見えなくなると、「なくなったー」と教えてくれました。
子ども達が集中して黙々と遊んでいるとき、そっと見守ろうか、声を掛けてみようか迷うときがあります。今日は声を掛けてみて、〇くんが言葉を出し始めたのを見て、遊びながら心の中で感じていたことを声に出すきっかけになったのなら良かったなと思いました。
そんな〇くんの遊んでいる姿を後ろの木の陰に隠れながら見守っていたひとりの保育者。
自分がその場にいくと、遊びを中断して「抱っこ~」になってしまうだろうと気を利かせていました。なんだか探偵のようで面白い姿でもありました。
そんな気配りもあり、今日は〇くんにとって充実した園庭遊びとなりました。
M.S
◆出来たよ!頑張ったよ!(きく・たんぽぽ)
今日は気持ちの良い青空が広がっていました。
早速園庭へ行こうかとはりきっていた保育士でしたが…、子ども達は部屋の遊びで盛り上がっていました。
線路を長くつなげて熱心に電車を走らせたり、おままごとゾーンでは人形を抱いたりお料理したりとせっせと小さいママ達が奮闘しています。友達と一緒に楽しんでいるその時間を大切にしたいなと思った朝のはじまりでした。
それでもミッキー体操が始まると、パッと遊びをやめて体操を始める子ども達。あんなに盛り上がっていたのに…その切り替えの早さに驚かされます。
体操もしっかり行なって、園庭へ行く準備を始めると、ロッカーから帽子を取ってきてかぶり、「自分でできたよ!」と嬉しそうに報告してくれる◯ちゃんの帽子は前後ろ逆でした。靴の所では「履けたよ!」と嬉しそうに伝えてくれる子ども達がたくさんいます。反対に履いてしまう子もいますが、頑張った気持ちをしっかり受け止めていきました。(後でこっそり直しましたが…)一つ一つ出来たよ!頑張ったよ!が増えてきて、子ども達に自信がついてきているのを感じる毎日です。
園庭では、今日も虫探しに盛り上がりました。虫取り網を持って、「ちょうちょ、ちょうちょ…」と探すものの、なかなか見つからず、他のクラスの保育士に「あっちにちょうちょがいたよー」と教えてもらって探しに行くものの、なかなか出会えません。
そんな中、花壇のいちごが赤くなってきているのを発見したり、砂場近くの大きな木にてんとう虫の幼虫がいるのを発見したり…といろいろな発見をすることが出来ました。
そんなこんなしていると、目の前にちょうちょがひらひらと飛んできました。
「あ、ちょうちょだ!」と懸命に後を追いましたが、ちょうちょはきくたんぽぽの子ども達よりも動きは早く…逃げられてしまいました。
捕まえられる日が来るかは分かりませんが、追いかける楽しさを満喫している毎日です。
I.Y
◆温かい空間 (うみグループ)
昨日の夕方、積み木やカプラを使って大作を作った年長○くん。壊さないでカードを置き、明日も続きが出来るようにしておきました。ところが○くんが帰った後で年少児が触ってしまい壊れてしまいました。
今日の登園時に○くんにそのことを伝え、壊さないよう保管しておくという約束を守れず、今日遊ぶ保障が出来なかったことを○くんに謝りました。そして再び作り直すことになりました。
涙を浮かべながらも気持ちを切り替え作り出す○くん。納得できない感情を抱えながらも我慢しているのが分かります。泣くのをこらえながら黙々と作る○くんの姿を見た年長☆ちゃんは、○くんに寄り添いたい感情を持ったのか○くんを手伝い一緒に作り始めました。
☆ちゃんの気持ちが嬉しかったようで、○くんは笑顔になり「ここは高い見張り台と船置き場を作ろう」と意欲を見せ始めました。
すると次々にお友だちが集まり「ここは何を作ろうか?」「飛行場も作って良い?」と盛り上がりを見せます。こうして新たに素敵な作品が完成しました。
「昨日のより今日作った方が好き」と○くん。それは出来栄えだけではない、お友たちのやさしい気持ちを感じたからこその言葉なのではないかと思いました。
その他にもやさいく温かい子どもたちの触れ合いは至る所に見られます。
小さい子の世話をするのは勿論のこと、ケンカになり言い合う空間からも感じられる出来事がありました。
同じカプラを取り合い(お互い自分が使っていたと主張)手が出てしまった△くんに対し、叩かれた◎くんは「△くんはやさしいんだから叩くのはやめてよ」と泣きながら伝えていました。叩くという相手の行動は避難しても人格を否定しない◎くんの伝え方は△くんの心に響いたようで、その直後に2人は笑い合い仲直りしました。
◎くんの発した言葉が違っていたら、もっと保育者の仲裁が必要だったかもしれません。
子どもたちのやさしい関わりを見て、保育者は日頃どんな言葉を発しているか、安心感に満たされる触れ合いが出来ているかと自問自答しました。
子どもたちと多くの時間を過ごすという責任を改めて考え、手本となれるよう意識していきたいです。
O・Y
◆(にじグループ)
今日は、昨日の雨からのさっぱりした晴天です。気持ちがいいですねー。
「園庭いけるかなぁ!」
「どろんこなんじゃない?」
「手を洗ったらいいんだよ」
と昨日の雨を思い出し、今の様子を想像して会話している姿がありました。今日はなにしよう…と会話を弾ませてるのを聞いているとほっこりします。
「大根ぬき」というゲームをやりたーいと子どもたちから提案がありました。どんなルールなのか、どうしたら楽しめるか、一緒に話してから始めました。やってみたいけど…どうしようかなぁ…と周りで見ている子も、楽しそうな声や雰囲気をみてやろうかなぁ…と参加しにきていました。どんな活動も、気がむかない事はあるものです。楽しい様子を見たり聞いたりしながら、気がむいていってくれたらと思っています。
保育室で、すずらんテープを使って三つ編みをやってみたいとなり、一緒に楽しんでいると、◎くんがやってきました。おままごとのお皿いっぱいに花はじきをのせて、上には毛糸がフワリ。なにか、お料理を持ってきてくれました。
「わぁ、おいしそう!なんだろ?」
「カレー」
「カレーかー。ちょうど食べたかったんだー。(もぐもぐ食べるふり)あーなんだか、喉も乾いてきたなぁ
飲み物ください」
「…」(いそいでおままごとゾーンに行きました)
すると、あちらこちらから
「せんせー!どうぞ!」
ペットボトルやコップなど、飲み物に見立てた物が続々と届きます。
なんと…本物のお水まで届きました。子どもたちは、遊びの中でいろんなアンテナをはって楽しんでいるようです。大人の言葉ひとつにも、色々な発想をしているようです。
子どもたちが、より豊かに夢中に楽しめるような後押しができたらと感じました。U.A
◆アイスと実験 (そらグループ)
先々週。
1冊の絵本を読みました。
『ばばばあちゃんのアイスパーティ』
くだもの氷、ジュース氷、おもちゃ氷、花氷、草氷…etc
その話にはいろんな氷が登場します。
読み終わったあと、「アイス作りたい!」との発言がありました。もっと暖かくなったら作ろうかと約束をしその日は終わりました。
一昨日。
年長の女の子達が、廃材コーナーの片隅にから氷ケースとシリコン型を見つけ
「これで氷作れるんじゃない?」「いいね!いいね!」と盛り上がっていました。
約束をした保育者のところに持ってきて、「花の氷作りたい!」「一緒に作ろうよ」とキラッキラの笑顔で「やろうやろうコール」をしていたので、氷づくりを始めることにしました。
本物の花ではなく、花紙を使った氷を作りみんなで冷凍庫に入れに行きました。
昨日。
朝、保育者に会うなり「ねぇ!こおりとりにいこうよ」「もうできてるんじゃない!」と挨拶をするよりも前にそんなやり取りが飛び交っています。
寒い日だったので、暖かくなる明日にするのは?という提案をしてみましたが、
「いいの、大丈夫。今日やる。」
「はやく見たいんだもん。」
と子どもたちの猛プッシュが続き、、、、やることにしました。
蓋を開けるなり、わぁ〜っと歓声があっちからもこっちからも飛び交い一斉に手が伸びます。
…が、どうしましょう。カチコチで全然取れません。
すると「周りを水で濡らせばいいんだよ」と声が上がりました。そうだね、そうだねとみんな賛成して水道に向かっています。
考える力の育ちを感じるとともに共感性・共同性の強みを感じました。
「ママとパパに見せたいからここ(飾り棚)に置いとく」
と並べ始め、綺麗な氷をみて凄いって言ってほしい、自分達みたいにビックリして欲しい、、そんな気持ちが伝わってきます。
(ここから午睡の時間になります)
でも、そんな所に置いたら…
みなさんならこの後の未来、想像がつきますよね?
結果、みなさんが想像した通りになりました。
でも、そこは敢えて見守ってみることにしました。
なぜ結果を伝えず見守ることにしたのか。
・喜んでもらいたいという子どもたちの気持ちへの共感
・起きたら溶けてる…その時の子どもの反応
・なぜそうなったのか、と疑問を抱き考察する力
・次はどうしたらいいのか考え、何度も挑戦する気持ち
etc
子どもたちの気づきと学びに繋がればなと思っていました。
現に、「なんでだろうね」と投げかけると
「扇風機のせいだよ、部屋があついんだよ」
(扇風機が付いてないから部屋が暑くて溶けた)
と話す子がいます。
「どうしたらいいのかな」と投げかけると
「もう1回冷蔵庫にいれればいいんだよ」
と返ってきます。
今日。
もう一度、あの絵本を読みみんなで考えることにしました。
「なぜ」を問いかけてみると
・あついから
・冷たくないとダメなんだよ
→扇風機をつけて風がたくさん当たるところに氷を置いたらいいんじゃない?
という結論になりました。次はそのようにしてみます。
1回目に読んだ時はアイス作りがしたいと氷を作り始めましたが、今回は絵本に登場した「こおりの実験」というワードに惹かれアイス作りから氷の実験に変わっていきました。
園庭でも、氷作ってるの〜?と他グループの子がやって来ると「ちがうよ、これは実験なの。アイスじゃないんだよ」と伝え合う姿がありました。
昨日の失敗があり、どうしたらいいのかを考えたことが「実験」に繋がったのだなと感じます。
"失敗"と"考察"を繰り返しながらこの実験がどんな方向に向いていくのか楽しみたいと思います。
お家でもそんな話がでると嬉しいなと思います。
その時は、結果は伝えず子どもたちの発想に耳を傾けてみてください。
面白い発言があるかもしれません…その時は是非教えてください。
(I・K)
Posted in 園のこだわり