◆4月25日(火)の子どもたち
2023年04月25日 火曜日
◆園庭は楽しいことの玉手箱 (つぼみ)
日差しが気持ちいい、気持ちが高まります。
昨日の分まで今日はおひさまの恵みを受けなくちゃ。
お散歩カーもベビーカーも出しません。 それぞれ好きだった場所まで行って楽しかった遊びに誘いました。
案の定、抱っこの姿勢からもぞもぞ・・・と自分から降りて自分の意思で楽しいことに向かって行きます。
お気に入りは園庭奥の固定車がある方、築山の上からは走る車が良く見えます。
わさわさわさと上までハイハイし登頂成功。でもほんのり体が斜めです。
あと一歩上まで行ってくれると見ている方は落ち着くのですがその一歩がなかなか進みません。
ところが片手を地面について器用に体を支えています。
・・・ちゃんと自分でバランス取っているんだなぁ・・・とそばで見守り、転がってしまいそうなときの為に脚を踏ん張って待機していたもののそんな心配は無用、とばかりにご機嫌に辺りを見渡しています。
しばらくして気が済むと、これまたびっくり。 体の向きを変えて足からそろりそろりと降りてきました。
なんと逞しいことでしょう。 子どもの力に感服です。
レンガのたたきの方に赤帽子がぽつんと見えるので寄ってみると、花壇の草花に興味がある子がいました。
どうしてかというと周りにはピンク帽子やらオレンジ帽子やらと大きい子がイチゴの花の真ん中あたりにできかけているイチゴらしき形のものに注目しているからです。
その話を一緒に聞いて、大きい子達のわくわくな気持ちが伝わって、なんだかよくわからないけど一緒に注目しているうちに楽しくなったようでした。
大人が想像もつかないところから沢山の刺激が 目から、耳から、肌からと吸収していることを感じます。
虫あみを持って虫探しに励んでいる子達の姿や声も聞こえました。
園庭遊び、楽しくなってきました。(N・S)
◆お世話好き(ふじ)
今日は園庭に出ると少し肌寒く感じましたが、丁度よくミッキー体操が流れ始め、踊ると次第に身体がポカポカし、園庭の中を元気に動き回るふじ組の児達。
ゆりかごスイングのところではつぼみ組の児が寝転んでいるのを揺らしてあげようと、ふじ組の⚪︎ちゃん、●ちゃん、◆くん、◇くんの4人がゆりかごスイングの周りに集まって揺らしていました。
レンガのたたきのところではつぼみ組の児が日光浴をしていて、ちょこんと座っている姿が可愛かったので保育士が「かわいいね」というと、近くにいたふじ組の⭐︎くんが来て「可愛いねー」と顔を覗き込んで頭を撫でてあげていました。
トランポリンのところではふじ組の児達がジャンプしているとつぼみ組の◎ちゃんが来て座ると、★くんがすぐにそばに行き顔をじーっと見つめていました。
自分よりも小さい児に興味を持ってお世話をしようとしたり、可愛がったりする姿が多くなってひとつ大きくなったことをひしひしと感じます。
年下の児には優しくがもう身についているふじ組の児達。これからも子ども達同士の関わりを大切にしていきながら優しい心を育んでいけたらと思いました。
(I.H)
◆今日の天気は? (きくたんぽぽ)
朝、「しろい電車」(新幹線のこと)をめぐって、「使いたい~!」と涙のトラブル。どちらも使いたくて、譲れなくて、上手な解決にはなりませんでしたが、「使いたかったんだね。」と声をかけたり、新幹線の図鑑を見せたりして、なんとか気持ちに整理がつけられるよう、寄り添います。その後の朝の集まりでは、大型絵本の「せんろはつづく」を読み、さらに●くんの気持ちも落ち着いたようで安心しました。
今日も皆で天気を確認。雪、雨、曇り、晴れの4つのマークを見せて、「今日はどれかな~?」と考えます。「雪だと思う人?」「はーい!」「外をよーく見てね。じゃあ、雨だと思う人?」「はーい!」・・・。手を挙げるのが楽しくて、どれも手を挙げる姿が可愛らしく、笑ってしまいました。もう一度、皆で外を見て・・・、「ほら、おそと、明るくて、ぴかーってしてるでしょ。きっとおひさまがぴかぴかしてると思うんだ。外に出たら、おひさまぴかぴかしてるか、探してみようね。」そんな風に声をかけて、外に出ました。
ベランダで、空を見上げ、おひさまを探してみます。「あそこ!」「あった!」「まぶしい~」、指を指して教えてくれる子もいます。友だちにつられ、空を見上げる子も。。おひさまって何?お外の上のほうにいるの?今日、初めて知った子もいるかもしれません。友だちと一緒に、色々経験して、色々知っていって・・・。保育園ならではの子ども同士での学び合いがあります。
昨日とは違って、暖かい日差し。「今日はちょうちょがいるかな~?」と虫取り網を持って、はりきって園庭に降りていきました。
きくたんぽぽの虫ブームを他のクラスの先生たちも知っているので、ちょうちょがいると、すぐに教えてくれます。「あっちにちょうちょ、いたよ。」と教えてくれた方を探しに行くと、アゲハ蝶が飛んでいました。網を振って、つかまえようと一生懸命な子どもたち。見失うと、「あっちにいるかもしれないよ。」と築山へぞろぞろ。保育士がなんとなく唱えていたフレーズをいつのまにか子どもも覚えて「ぱたぱた、ぱたぱた、いーるかな?」と両手をぱたぱた。園庭を楽しそうに生き生きと歩き回る姿は、まるで小さな探検隊。
今日は、残念ながら蝶も捕まえられず、なぜかダンゴムシやアリもあまりいませんでしたが、「なんでいないんだろうねえ。」「昨日が寒かったからかな?」そんな話を保育士としながら、きくたんぽぽの探検隊は今日も目をキラキラさせています。
(T.M)
◆絵の具あそび (うみグループ)
先週こいのぼり制作で、デカルコマニーという技法で絵の具あそびを楽しんだのですが、「物足りないな…」「もっとやりたい!」という子ども達の姿が見られた為、今日は絵の具に思う存分触れられるよう準備しました。
朝の集まりで「今日は絵の具で遊びたいと思います!」と子ども達に伝えると目を輝かせながら「やったー!!」と嬉しい反応が返ってきました。せっかくなので、今日は紙ではなく、大きな布を用意してみました。(この布は、後々絵本ゾーンで使用する予定です)
出来上がったら、絵本ゾーンに使うこと、絵本ゾーンをもっと素敵な空間にしたいことを子ども達に提案すると、「いいね〜!」「やりたいやりたい!」と賛成してくれました。早速、みんなで準備に取り掛かります。机の上に新聞紙と大きな布を広げ、絵の具を水で溶いていきます。準備の段階から、わくわくが止まりません。
使う絵の具は、赤・青・黄の三原色です。こいのぼり制作でも、色を重ねたり混ぜたりして色を作り出し色の変化を楽しんだ子ども達。もっともっと色が変化する面白さや発見を味わえるようにと三色に設定しました。準備を終えると、「先生やってもいい?」と待ちきれない様子で、保育者の顔を伺っています。「やっていいよ〜」の言葉とともに凄まじい勢いで筆が走り出しました。
何の躊躇もなく絵を描き始めたり、絵の具を多めに付けてポタポタ垂らしたり…と様々な方法でお絵描きを楽しむ年長児。そんな年長児の姿を見て、好きなように描き始める年中児。周りの様子を見ながら筆をちょんちょんと付けたり、伸ばしたりと控えめに描き始める年少児。
始め方はそれぞれでしたが、次第に、手のひらに絵の具を塗り出し手形スタンプをしてみたり、指で描いてみたりと友達の姿を見て、面白そう・楽しそうと思った描き方で自由に表現していました。最後は、絵の具が入っていた容器をとろ〜っと流し、思う存分絵の具あそびを楽しんだ子ども達でした。とっても素敵な作品が出来上がりました。
(M・Y)
◆子どもたちから学ぶこと(にじグループ)
今日は学年別で使える時間を区切り、ベランダ遊びをしました。
グループ全員でベランダ遊びをすると乗りたい三輪車に乗れず互いに譲り合いながら、ときには我慢しながらの遊びになりがちです。
互いに譲り合いながら、気持ちを言葉で伝えながらのやりとりも大切にしたいですが、今日は一人ひとりが満足できるようなベランダの時間にしました。
学年別で遊びを見守っているとそれぞれ姿がちがうことが面白いです。
もも組は三輪車に乗れること漕げることが嬉しくてうれしくて、時間いっぱいそれぞれが三輪車に乗る時間をたのしみました。
ゆり組は三輪車に乗ることよりも三輪車をさかさまにしてペダルをかき氷機のようにしてかき氷屋さんがオープンです。お客さんはほとんど来ませんが、店員さんが沢山顔を並べます。
ひまわり組は他児との交流が多くありました。台車のついた三輪車に協力して乗る様子や、互いの三輪車を押し合い、一人じゃできない楽しさを味わっていました。
園庭にも行きました。
もも組○ちゃんが梯子を登れないでいると、ひまわり組▽ちゃんがコツと登り方を披露してくれました。でもなかなか登れない○ちゃんに▽ちゃんが「あっちの太鼓橋なら登れるんじゃない?」と提案してくれました。
○ちゃんも「それなら絶対できるよ」と自信満々に二人で順番に登り、上では二人で笑い合っていました。
私(保育士)だったらそんなふうに○ちゃんに自信を持たせてあげ、とびきりの笑顔を引き出すことができなかったと思います。
▽ちゃんの寄り添うやさしさに多くのことを教えてもらった気がします。子どもたちから学ぶ毎日です。
e.y
◆子どもたちの見え方・考え方の違い(そらグループ)
今日は、朝からアリの図鑑を覗いている子どもたち。
子どもたちが「先生、アリが・・・」の一言、アリの飼育キットまで来てと保育者を
呼んでいます。何かと思い付いて行き、飼育キットの中を覗いてみました。すると・・・
アリ二匹が向かい合い、触覚を近づけて何かしている様子。その姿を見た子どもたちは、
「喧嘩してるんだよ」、「仲良しなんだよ」、「兄弟なんじゃない」と子どもたちの見え方や考え方は違います。だから面白いのです。
そして園庭でも植木から出てきた何かの幼虫に興味津々の子どもたち。
素手だ触ってみるのはちょっと怖いももぐみの☆くん。でも触れてみたい気持ちもあり、
木の枝を持ってきて少し触ってみます。こっちの方に出てきそうな幼虫を枝で優しく奥の
方に入れて「ダメだよ」と声を描けています。
虫が大好きで虫に優しい子どもたちです。
これから暖かい時期になり、夏にはもっと色々な虫と出会えると思います。
その時にまた、新しい子どもたいの新しい発見や見え方・考え方が生まれてくるのでは
ないかと思い、保育者もワクワクです。(Y.H)
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