◆4月18日(火)の子どもたち
2023年04月18日 火曜日
◆正直に言います「ちょっと不安・・・」(つぼみ)
ミッキー体操の後で園庭に行こうと思っていたのですが放送の音量に不備があって・・・気付くとクライマックスに入った所ら辺で・・・何となくジャーンと聞き終わってそのまま園庭に行きました。
最初は保育者たちの体操の様子をポカンと見上げているのですがいつの間にか同じように手を振りだしたり脚を上げようとしたり・・・そんなつもりだったけど明日からにします。
つぼみ組もふじ組もまだ慣れ保育が完全に終了していないので、どこかそわそわした感じがするのでしょうか・・・進級したふじ組の子もつぼみ組の部屋を求めて過ごすことがあります。
心地良い場所で過ごしてほしいと思っているので部屋を行き来しながら遊んでいるのですが、園庭ではお散歩カーを狙って後からぞろぞろついてくるので一緒に乗り込むことも多い中、今日は「押してあげるね・・」と力強い勢いに任せてちょっとお願いすることにしました。
それはそれでいいのです。 ただ乗っている方は・・・・
一緒に乗っている時は一緒に笑顔も出てそれなりに楽しそうな様子だったけどだんだん盛り上がっていくふじ組パワーに押されて少々眉間にしわが・・・
2人降りて座席に余裕が出てきたと思ったら滑らかな走りから急にグーンとスピードがでたり止まったり・・・
車で言うならアクセルワークがちょっと乱暴な感じです。
そうです。下りた2人が後ろから押しているのです。
更に眉間にしわが・・・
「押してあげるからね!」そんなお姉さんお兄さん風を吹かせているふじ組の子達にありがとうと言いつつ心の声を代弁します。「ちょっと不安・・・」
ゆりかごスイングでゆらゆら揺れると気持ちがいい・・今にも寝てしまいそうにうっとりしているところに現れたむらさき帽子のお姉さん。
「押してあげるね!」 ゆらゆらしてくれます。上手に揺らしてくれるのですが「大人じゃなくていいの?」って顔になってきました。
気持ち良さそうにしていたけどだんだん心配そうな表情になっています。
さっきまでの気持ち良さそうな顔が気持ち良くないです・・の顔になってしまいました。
心の声を代弁します。「ちょっと不安・・・」
ただ保育者目線で見ているとあれもこれもみんな微笑ましくて、いいぞいいぞ と思います。
気持ちのいい顔、ちょっと不安な顔、眉間にしわ・・・どれも今の気持ちを全部感じるから いいぞいいぞ って思いました。(N・S)
◆くり返しくり返し・・・ (ふじ)
少しずつ慣れてはきていても、やっぱり大好きなお父さんお母さんとの離れ際はやっぱり涙涙…の時間です。
でも園庭の準備を始めると、外に行けるんだと分かり、意識が向く先が変わっているのが分かります。
ベランダで靴を履いている間に涙も止まっている子がほとんどで、中には靴を履かずに靴下のまま園庭に駆け出して行く子がいるほど園庭遊びが大好きな子どもたちです。
今日も砂場は大人気で、じっくり遊び込んでいる姿が見られました。
スコップを持っていろんな角度から眺めてみるふわふわの○くん。
顔の近くに持っていき色や形を確かめているようです。
そして確認するとスコップでペチペチと叩いてみたりと音や感触を楽しんでいます。
スコップを持つ手をくるっと返しながら上手にすくってバケツの中に入れるわくわくの☆ちゃん。
繰り返し繰り返しながら、時折ふと微笑んでくれます。繰り返し遊び込めるのも、この場所に安心してくれているんだなぁと嬉しい瞬間でもあります。
同じことをただ繰り返しているように見えても、繰り返しながら試したり、考えたり、発見したり、想像したり、いろんなことを学んでいる子どもたち。
安心していくことでそんな時間が増えていくといいなと思います。
I.S
◆ダンゴムシいるかな(きく・たんぽぽ)
暖かくなり虫たちの活動がみられるようになってきました。園庭では、しゃがんでピンク色の帽子を寄せ合う姿もあちらこちらでみられます。子どもたちの隣にしゃがんでみると、虫の行き先を追ったり、自分でもみつけようと真剣そのものです。
今日は虫の観察バック(透明のプラカップ)とバットを持って虫探しを始めました。
バットを持った○ちゃんは、藤棚の下でふじの花の花びらに気付き、拾ってバットに入れていました。紫色のすてきなおうちに入ってくれる虫を探しに菜園の草むらに向かいます。
草むらには先客がいっぱいいて、ギューギューに並んでおしくらまんじゅうのようになりながらダンゴムシをさがしていました。
大きな目をしてよーくさがしてみてね、と声をかけると、みんな大きな目になっていて素直な反応がとてもかわいかったです。
動いていない、丸まった状態のものも注意深くみつけていた△くんは、小さな丸の玉をいくつもバットに入れていました。しばらくしてその丸の玉が開きダンゴムシになってもぞもぞ歩きはじめると、あれ、ダンゴムシいたね、と驚いていた子どもたちでした。まだダンゴとムシがむすびついていないようで微笑ましいです。
場所を移動すると、今度はおおきな虫がいたようです。乗っている葉っぱごと持ち上げてみましたが、動きません。虫が飛ばないようにみんなも静かにしてあげていました。調べてみるとその虫の正体はカメムシでした。刺激をあたえないようにそっと下すまで、静かに見守っていてくれた子どもたちでした。
観察バッグを持っていた☆くんは、ダンゴムシを2匹ゲットできたようでした。枝も入っていて、ダンゴムシが遊べるようにしてあげたそうです。部屋に戻る時はダンゴムシのおうち(草むら)に返してあげていました。
ダンゴムシのたくさん入っていっるバットに、□くんがザバーっと水を入れてしまいました。みんなも驚きましたが、ダンゴムシも突然の水におぼれてしまいそうです。水を捨ててから、子どもたちにダンゴムシを救出してもらいました。□くんはダンゴムシにお水をあげたかったようでした。
また元気に動きだしたダンゴムシをみながら、「動いているね。」「よかったね。」としゃべりながらほっとしていたり、葉っぱをいれてあげていたり、
□くんもふくめて、ダンゴムシに優しくしてあげようという思いが伝わってきました。
身近な生き物の虫をとおしての子どもたちの言葉を楽しめたり、いろんな思いを発見できそうで、これからの虫の季節が楽しみです。(F.S)
◆興味津々です (うみグループ)
虫への興味関心が高まってきています。朝からアリの観察キットに釘付けの子ども達です。
昨日率先してアリを見つけてくれた年長〇くんが「アリさん死んでる…!」といち早く気付いてくれました。さらに、給水用のスポンジがカラカラに乾いていることにも気付き濡らしてきてくれたり等、お世話してあげようと思いやる姿がありました。
他の子ども達も登園するなりアリの様子を伺いにどんどん集まってきます。もう少しアリの生態を知れたらなと思い、図鑑や絵本を用意してみました。アリの種類や色、大きさ等、捕まえたアリの他にも様々なアリがいることを知った子ども達は、「今日もアリ探ししようね!」と朝から意気込んでいました。
朝の集まりで、アリが亡くなっていたことを伝えると、「かわいそうだね…」「お墓作ってあげたい」との声が上がりました。アリ探しに専念したい児もいたため、お墓作りをやりたい!と言ってくれた年長児数人にお任せすることに。
早速、園庭に出ると昨日大きいアリを見つけた場所に目掛けて走っていく子ども達。「アリさんいたよー!」と素早いアリを捕まえる事にも慣れてきて、どんどん数が増えていきます。
(アリを触りたくない為)アリ探しに参戦していなかった児も「アリさんお花好きかな?」「葉っぱも入れる?」と草花を摘んだり、拾ってきたりと、それぞれがアリを想って、考えながら行動していた姿がとても印象的でした。
生き物と関わることで、子ども達の新たな一面が出てきました。引き続き、子ども達の興味関心を深めていけるよう一緒に楽しみながら色々な発見や気付きを探していきたいと思います。
(M・Y)
◆不調和音(にじグループ)
昨日、絵の具を使って制作をしています。紹介したやり方で…となり、もっとやりたそうにしている姿や、自由にやりたい姿とそんな発見もあったので絵の具を支度して自由に触れてみようとおもって朝の集まりで伝えようと思っていると
前の席の2人…
「先に座っていた!」
「違う!」
となにやらいい争い…なかなか収まりそうにありません。
2人でゆっくり話してきてね。
と椅子を2つ支度して話してもらっていました。
はじめは…お互いにいいたいことを沢山言い合っている様子。
朝の会を進めながら、耳を傾けているとそのうちに、笑い声に変わっていきます。
「せんせー決めたー」
「ぼくがここにしたー」とそれぞれ席につきました。後でどうやって話がついたのか聞いてみると
「え?なんか、話しながら笑える方に話しを持っていってみた」
お互いに言いたい事言えたから、もういいか…と出来たのでしょうか…
それとも、大人がこちらが悪くてこちらはいいと決めなかったからでしょうか…
笑って解決出来た力はとても、大きな力だと感じます。そして、その切り替え尊敬です!!
絵の具遊びは、盛り上がりました。
手に塗って楽しむ子もいたり
色々な色を混ぜて変化を楽しむ子も
「どうやってできたの??」
「うーん…どうしてかなぁ」
「やってみよう」
とどうしてを解決してみようとする姿もありました。
結局、知りたかった答えにはたどりつきませんでしたが
途中でまた新たな色に変化していくことを見つけてたのしんでいました。毎日、色んな場面で発見をする子どもたち。楽しませてくれます。U.A
◆愚問 (そらグループ)
今日はどうしよう。
こども達の姿(過去現在未来)を見て朝の集まりや遊びの提供を考察します。
※今日はベランダで行いました
年間で打ち出した計画、月の計画、週の計画とは別に子どもの興味に沿った計画や提案、活動を行う事が育子園の特徴的な所でもあると感じます。
園庭や室内を選択出来る事。
ゾーン別の玩具、室内の一角で設定される造形活動や遊びのイベント、広場で始まるゲーム遊びやアトラクション…etc
集団活動や個人活動といった振り分けもあります。
全員が順番に体験する活動や興味のある子どもだけが体験する活動もあります。
※全員が参加している時に行えば、全員で行う活動となるものもあります。
季節を感じるをテーマにすれば、
▷春の歌を歌ったり、踊ったりして季節を感じるこども達
▷春の虫を探したり、捕まえる事で季節を感じるこども達
▷春の花を採取したり、部屋に飾ったりする事で季節を感じるこども達
▷春を感じる造形活動で季節を感じるこども達
▷春探しの戸外活動で季節を感じるこども達
▷春の本を読んで季節を感じるこども達
…etc
大人も同じであると感じます。
物的環境で補える部分もあれば、人的環境で補える部分もあります。
全てのこども達が全てを体験する事がベストかというとそうではないと感じる事があります。
自分の興味のあるもの以外は、例え体験、経験したとしても吸収しにくい(学びになりにくい)と言われています。
大人目線でいくと勿体無いと思いがちですが、こども達はすでに自分の興味関心に実直であり、渋々やってやっぱり楽しかったと言ったとしても次は積極的にはやらない…事も多々あります。
大人側の「少しでも体験して楽しいを見つけて欲しい…」という、オブラートに包まれたその中身は大人のエゴを見抜かれている様で、手のひらで転がされているのは我々かもしれないと思う事もしばしば…。
教科書に書いてある通りになった事はほとんどない日常ですが、あれだけ活動に無関心で消極的だったあの子が今じゃ…というイレギュラーな事は多々あります。
やってみたい、やってみようかなと思える体験。
やって良かったと思える体験。
双方を大事にした環境を提供していきたいと感じます。
※今日は絵の具を使った技法〜デカルコマニーを行いました
室内で過ごすこども達がロフトの下ではアスレチック遊びの方が楽しい様で、下のトンネルや階段下の段差、隠れ家チックな奥の広場、ぶら下がったり、乗り越えたり…etc
楽しんでいます。
怪我のない様に見守りつつ、気づいた事が一つありました。
それは、転んでも痛がらずすぐに立ち上がり遊び始める事です。
頭や体を壁や天井にぶつけた時、思わず泣いてしまう事もあります。
今の遊び方ではそれは仕方がないのかもしれない…と思う事もありますが、最近は体の使い方が巧みになり、心の強さも育っている様に感じます。
ロフトの下で何をやってるの?
ロフトの下は何が楽しいの?
こども達は遊びのプロです。
木の破片一つがお金になり、ご飯になり、生き物になり、ごっこの役割として命が吹き込まれます。
ロフトの下は何が楽しいの?というのは愚問なのかもしれません。
その様なこども達を見ていると…
どうか、神様、お願い致します。
怪我だけはしません様に…と祈りつつ見守る日々であります。
k★y
Posted in 園のこだわり