◆4月17日(月)の子どもたち
2023年04月17日 月曜日
◆冒険(つぼみ)
新しい一週間が始まりました。園での生活が始まり、新しい環境に慣れようと体力も沢山使った子ども達です。家庭から集団生活に変わり、生活が変わったことで体調面でも変化が見られるようになりました。鼻水・咳、中には初めての発熱を経験した子もいます。慣れてきてはいますが、体調の変化に気を付けていきたいと思います。
朝寝る子がほとんどのつぼみ組。眠いと訴えベッドに揺られ寝てしまう子、園庭に出て散歩カーに揺られて気持ちよく寝てしまう子それぞれのリズムで過ごしています。
〇くんはお母さんから離れると泣いてしまうことが多いのですが、散歩カーに乗ると機嫌が戻りニコニコで景色を楽しんでしました。散歩カーからも降りてみることにすると、トランポリンの所からハイハイでどんどん進み、築山の頂上まで行くことができ、〇くんも嬉しそうでした。
育子園の園庭は広いので、たくさん動ける日が来るのが楽しみです。
(K.E)
◆楽しくなってきた(ふじ)
今日は朝から天気がよい日となり、園庭日和でした。
少しずつですがおもちゃに手を伸ばしてみたり、泣き止む時間も長くなってきました。園庭に出る準備を始めるとお外に行くということがわかり、おもちゃを片付けたり、窓の前で待ってみたりと「行きたい」と言う気持ちを行動で伝えてきてくれました。
園庭に出ると自分で道具をカゴからとって砂場に向かい、遊び始める児が多く今日も砂場は大人気です。
保育士と共に砂を型抜きやバケツに入れて型を抜いたり、型抜きに砂を沢山詰めた後に小石を乗せてトッピングを楽しんでいました。
砂場からも見えるこいのぼり。こいのぼりの下に行って見上げるととても大きく見えます。「こいのぼり、ね」「大きいね」「すごいねー」とこいのぼりを見ながらおしゃべりに花が咲く●くん。近くにいたお友達も上を向いてこいのぼりを見つめ悠々と泳いでる姿に見入っていました。
おしゃべりが上手になって、やりとりも上手くなり、一緒に過ごすこと、遊ぶことがより楽しくなってきた子ども達。
お友達との関わりも大切にしていきながら子ども達が楽しいと思える環境を提供していきたいと思います。(I.H)
◆園庭遊び(きく・たんぽぽ)
おひさまニコニコの爽やかな朝でした。子どもたちも少しずつ体調も回復しつつあるようで穏やかな表情を見せていました。朝おやつを食べすぐに園庭へ。靴下、靴を自分でやりたいという子が多くなってきています。
ウッドデッキの上からこいのぼりを見上げ「う~んとどかない」と手足をいっぱい伸ばしてこいのぼりに触れようとする子ども達の姿を見かけます。その姿にほっこりさせてもらっています。
園庭で黒板にチョークでお絵かきをする○ちゃん。黒板消しを片手にシュッと描いてはすぐ消しを楽しんでいました。保育士が○ちゃん描いてとリクエストされキャラクターを描くと消すことが楽しい事もあり一瞬で消し「あぁ~消えちゃった」という保育士の反応も面白かったようで顔を見合わせ大笑いしていました。その様子を見てお友だちも集まり、あっちの黒板こっちの黒板と黒板を行ったり来たり忙しい芸術家たちでした。虫探しをしていた▽君はダンゴムシを見つけ入れ物に入れて枝に乗せたり時には入れ物に入れながら一緒に滑り台を滑ったり自分の洋服に乗せくっつけて歩かせたりと少しビクビクしながらもダンゴムシと触れ合っていました。春の自然に沢山触れ合うことが出来ていました。
ふじ組のベランダでふじ組の子より少し大きい子が入っていました。「あ~」と盛んに指を指しふじ組の保育室に入りたいという□君の姿がありました。少し前まではここから入っていたからふじ組の子が入っているのを見て僕も入りたいと思ったのだなとその様子を見ていました。大人の感覚でいくと4月になったから大きいクラスになるという事が当たり前になっていますが、子ども達はそんなのは関係なく今までここにいたんだからここがいいんだという思いが当たり前。□君の気持ちを受け止め「ちょっと前までここにいたいよね」と伝えながら「大きくなったから上のお部屋に行こう」と□君が納得するまでいろいろと話していきました。その場では「うん」と納得してくれましたがきっとしばらくはふじ組の保育室に行きたい気持ちは出てくると思います。その思いをその都度受け止めながら当たり前は当たり前ではないのだと心にとめながら過ごしていきたいと思いました。
(K☆H)
◆みーつけた (うみグループ)
子どもたちが意欲的に行なっている遊びの一つ「虫探し」。
今日も、園庭遊びの前から「虫探ししようよ!」「前よりも暑くなってきたから虫いっぱいいるかも」「この前、ハサミ虫いたよね」などと、子ども同士期待を高め合う姿がたくさん見られました。
園庭遊びの時間になると「虫探そう!」と元気に園庭に向かう子どもたち。
普段あまり虫探しを選択しない〇〇ちゃんも、周りの児の意欲的な姿や他グループの児が楽しそうに蟻の観察を行う姿に心が動いたようで、虫を入れる容器とシャベルを持ち自発的に虫探しを始めました。
「いたー!だんご虫!」
虫を見つけたことを大喜びで保育士に教えてくれる○○ちゃん。
持っていた容器に虫を入れ、目を輝かせ観察していると「あっ虫みつけたの?」「○○ちゃんすごーい」と近くにいた児が次々とやってました。
友だちに褒めてもらえたこと、認めてもらえたことが自信につながったようで、その後も「せんせい、こっち来てごらん」と一層意欲的に取り組む○○ちゃん。
○○ちゃんの姿から、自己肯定感、安心感という心の土台が、やってみようという気持ち、主体性につながっていくのだなと心温まる気持ちにさせられました。
他グループの遊びへの興味・関心から、うみグループでも蟻の観察キットを用意しました。
観察や飼育の中でうまれる、たくさんの「不思議」を感じながら、生命の尊さや自然に触れることの楽しさを経験できたらと思います。
(T.N)
◆こいのぼり(にじグループ)
先週、園庭にこいのぼりが飾られました。昼寝から起きて気づいた子どもたちは園庭がよく見える窓にくぎ付けでした。「大きいのはお父さんこいのぼりだね」など、空に気持ちよさそうに泳ぐこいのぼりをずっと見つめていました。
そんな今日は、画用紙と絵の具を使ってこいのぼり制作をしました。
絵の具の色は3原色、赤・青・黄を使います。集まりで読む絵本は、3原色を食べたヘビからどんな色ができるのか、という話でした。
青+黄は? 赤+青は? 黄+赤は?
と3つの色からできる色を子どもたちはよく知っていました。
細長い白画用紙半分に筆で絵の具を描き、描き終わったら画用紙を半分にぱったりと折り手のひらで画用紙を押します。合わさっていた画用紙を開いてみると、絵の具が写って対照的な絵柄ができます。デカルコマニーという技法です。
どんな絵柄ができあがるかは、開いてみるまでのお楽しみです。
絵本を見たからか、合わさる色の変化を楽しむ児もいました。
大好きな青一色だけを使いたくて、青を画用紙いっぱいに描く児もいました。
まっすぐに3色の線を描き、「どこかの旗みたい」という児もいました。
画用紙を合わせて広げたときの子どもたちの反応がたまらなくイイです。
「おぉー!!」と歓声をあげる児もいれば、あまり反応がない児もいます。
目に見える反応はなくても、子どもたちの心に絵の具をとおしてなにか感じることや発見があればいいなと思います。
対照的な柄を見て、「蝶々みたい!」と言葉にする児が多く見られました。
乾いたら、目や尻尾を作り完成させていきたいと思います。
子どもたちのこいのぼりがにじグループの部屋を泳ぐのが楽しみです。
e.y
◆喧嘩 (そらグループ)
月曜日は布団カバーを付けるというこども達のお支度があります。
「手伝って」
と保育者や歳上の子どもに助けてもらうもも組の◯さん。
やってみようと挑戦する事も大事でありそれも成長ですが、見切りをつける事も成長の過程の中に必ずあると思っています。
やれば出来るのに…やってもないのに…と大人は結果が分かっている為、その様に感じがちです。
それでも挑戦出来ない、挑戦しても上手く出来ない時、どの様に大人が関われるかを大切にしていきたいと感じます。
「あ、そうだった」
と布団付けの準備に励むゆり組の◯君。
積極的に取り組む、もも組のこども達がいる中、大器晩成型の姿を発揮しています。
是非、ご家庭でも「月曜日はお布団付け頑張ってね」と確認がてら発破をかけて頂けたらと感じます。
「…」
と無言でお布団を付けるひまわり組のこども達。
要領を知っているという事もありますが、定着してきた作業である為、非常に早いスピードで準備終わらさせていきます。
年下のこども達の分まで手伝ってあげたり、見守っています。
お布団カバーを付ける、たったこれだけの作業ですが、学びや気づき、不安や喜びのシーンもあります。
一人ひとりが今何を感じているのか?今、どの様な経験が必要とされているのかを見極めつつ関わっていきたいと思っています。
朝の支度後は室内遊びです。
造形遊びやおままごと、電車やブロックなど、友達との触れ合いの中で遊ぶ姿が印象的です。
ひたすらおはじきの移し替えを行なってみたり、ブロックで作った世界に入り込んでおしゃべりしながら遊んだりと大忙しです。
近くで遊んでいたら不慮の事故で友達の作品を壊してしまう事もあります。
「どうして壊すの?」と問われて、
「壊してないよ」と答えるこども達もいます。
見えていなかった事を互いに理解し合わない限り、落とし所は見つかりません。
大人の役目は状況説明や気持ちの代弁や汲み取りです。
必ずしも仲直りさせる事が先決ではありません。
不慮の事故の場合は、特に、君を傷つける気はなかったんだよという事を共有してもらいたいと感じます。
そして、納得いかなければ許さなくとも、謝らなくとも、保育者がそれぞれに必要な、それぞれが必要な言葉をかけていけたらと思っています。
今日はビー玉の積み木遊び(スカリーノ、キュボロ等)で遊んでいたこども達でトラブルが起きました。
ビー玉の作品が完成した◯君。
ビー玉の作品を作っている最中の⬜︎君。
ビー玉の作品が完成した◯君は、保育者の所に行き、ビー玉を借ります。
約束事の確認に時間を要した為、暫く戻って来ませんでした。
隣でビー玉の作品を作っている最中の⬜︎君は、近くにあったレールを一つ見つけて作品が完成しました。
ビー玉を握りしめて帰ってきた◯君は、⬜︎君の作品を壊し、レールを一つ奪い取りました。
⬜︎君は怒ってしまい、壊されたレール(小さいプラ)で叩こうとするのです。
◯君も奪い取ったレール(小さいプラ)で叩こうとしています。
そこで保育者が、
「それはどっちも怪我させる事だよね」
と伝えると、⬜︎君は我慢していた気持ちがあふれて保育者の所に、
「先生〜僕ね…見つけたのにね…取られたの〜」
と泣いて訴えてきます。
「そうだよね、完成させてたもんね」
と伝えていると、横から、
「先生、それね…僕が…」
と◯君がここぞとばかりに自分の気持ちを訴えます。
「まず、順番に聞くね?」
と話を伺うと、⬜︎君が、
「◯君が僕の作品を壊して、僕の青のレールを取ったの」
と言います。
「そうか、それは嫌だったよね、どうして取ったか分かる?」
と尋ねると、
「どうして取ったんだ」と怒り出します。
「⬜︎君、ありがとう、それは順番に聞いていこうか」
と伝え、
「じゃぁ、今度は◯君の話聞くね」
と尋ねると、
「僕ね、使おうと思って取っておいたの。変身させようと思っていたの」
と言います。
「そうだったんだね、じゃぁ、それを⬜︎君が取ったと思ったんだね?」
と尋ねると、
「うん。」
と言います。
「そうか、じゃぁその時、僕が使ってたんだよって言った?」
と尋ねると、
「ううん、言わないで取っちゃった。」
と言います。
「そうだよね、だから⬜︎君は怒って泣いて返してって…ケンカになっちゃったんだね。無理に取らずに、それ使ってたんだよねって一回聞いてみたら良かったね?」
と尋ねると、
「聞いた…やっぱり聞いてなかった…」
と言います。
「そうだね。そうするとよかったね。⬜︎君も悲しんでいるから壊した事はごめんねって言えそう?」
と尋ねると、
「うん、⬜︎君、ごめんね。」
と言います。
「良いよ」
と⬜︎君。
「どうして壊してしまったのかも、ちゃんと伝えた方が良いと思うよ。実はあれ、僕が使おうと思って取っておいたやつだったんだって」
と伝えると、
「あれね、僕使おうと思っていたの…」
と言うと、
「あれ貸してあげるよ。」
と⬜︎君。
ここで終われば良かったものの、保育者の欲が出てきてしまい、
「終わったら貸してもらわなくて良いの?」
と伝えてしまいました。
「終わったら貸してくれない?」
と⬜︎君。
「うん、貸すね」
と◯君。
更に欲張ってしった保育者は、
「じゃぁ二人で一緒に転がせば…」
と、セリフの途中で二人はいなくなりました。
そして、二人で仲良く遊んでいました。
欲張らなくても、余計なお世話をしなくても、二人の運命は決まっていたのかもしれないと思うと、我々保育者の関わりはちっぽけなものだと改めて痛感したのと、たとえちっぽけであっても、この一瞬だけは大切に丁寧に見守っていきたいと保育者として感じました。
PS、
蟻を観察しては、「死んでる」「大きいアリが噛んじゃったんだよね?」と知り得た情報を他児にアウトプットして再確認していたり、「アリが一人しかいない」と数は理解しているけども数え方までは理解していなかったり、目には見えない部分(裏側)に隠れている事が分からなかったりもします。どうして噛んじゃったんだろう?の問いに「嫌いなのかな」「喧嘩したのかな」とこども達の返答があります。
※実は、違う巣のアリ同士は縄張り争いから死闘を繰り返します
今日も園庭ではあり探しです。
「アリ踏んじゃダメだよ?」
散々踏んでいた◯さんが、他グループのこども達に伝えていました。
そして、噛まれて天国に行ってしまったアリ達の墓を作り弔いました。
暫く、アリへの興味が続きそうです。
k★y
Posted in 園のこだわり