◆2月3日(金)の子どもたち
2023年02月03日 金曜日
◆『おにはそと』って? (つぼみ)
今日は節分です。大人たちがそわそわしている中、子どもたちはいつものように過ごしています。
いつものように朝のおやつを食べ、お部屋で遊んでいました。試しに鬼のお面をつけて、子どもたちの前に行ってみました。鬼の怖さもあまりわからず、またいつもの服装のためか、何だかケラケラと笑われました。今度は壁に鬼のお面を貼り、ボールを投げて豆まきの練習をしました。ボール投げをひたすら楽しむ子もいれば、鬼のお面目がけて投げる子もいました。しばらくみんなでボール投げを楽しみました。
いよいよ鬼の登場です。鬼に扮装した年長組の子どもたちがお部屋に入ってきました。子ども達は入って来る鬼たちを棒立ちになってただぽかんと見ているだけでボールを投げる余裕はありません。投げる意味がそもそもわかっているかというところですが、保育者たちがみんなの分も頑張ってボールをなげ、優しい鬼達は退場。無事に豆まきが終わりました。年長の鬼達も、あまり驚かさないよう気を使ってやって来てくれたようで、●ちゃん1人が泣いただけでした。
その後は、鬼のお面をかぶった姿で記念を撮影し、そして廊下に出て遊ぶことにしました。すると、先ほどの鬼達はふじ組の鬼役が終了したようで、ちょうど廊下でばったり出会ってしまいました。すると、〇くん、後ずさりで部屋へ・・・。先ほどの豆まき、泣きはしませんでしたが、それなりにみんな緊張感はあったようです。(T.Y)
◆おにさん、バイバイ! (ふじ)
2月3日。いよいよ節分、当日となりました。
「おはよう~」と保育室に入ると、ここのところ「おに、おに」と鬼の話をしていたからか、鬼ポーズをして「鬼が来るよ」と保育者に伝えようとする子や、つぼみ組の壁に鬼のお面が貼ってあるのを見て、「見て!おに」と教えてくれる子がいました。
”鬼=怖い”と泣いて登園する子はおらず、朝おやつを食べ終わった子からおひさま広場で待機します。
とは言っても子ども達は鬼退治のためにおひさま広場に促されたとは知りません。
「おっ!今日はこっちで遊べるのか!」と元気いっぱいに入ってきて、広場内を動きまわります。ミッキー体操までいつも通り楽しみ、豆まきの話をしました。
「ふじ組にも鬼さんが来てくれるんだってー!」と話すと「やったー!」の反応。一人ずつ鬼のお面をかぶせてあげると、自分も早くお面が欲しくてちゃんと座っている子ども達。お面をかぶせてあげると大喜びで、カメラを向けるとポーズを決めてくれる余裕までありました。
そんなこんなしているうちに、窓から鬼に扮した年長児が覗いていて、「わぁー!」と立ち上がったり、怖い子はおひさま広場の一番遠くに逃げたり・・・。何が起きるか分からないので、一応距離を置いているという感じでした。年長児もどう対応するか遠慮気味な様子でおひさま広場に入ってきて、鬼ゾーンとふじ組ゾーンに分かれた状態で豆まきが始まりました。
保育者も盛り上げるために「おにはそとー」と掛け声をします。その声に合わせてボールを投げてみる子がいたり、ボールは拾えたけれどちょっと怖いのでそのボールを握りしめたまま豆まきの様子を見ていたり、なかには「まめまきってなんだ?」とおままごとコーナーに移動して優雅にままごとを楽しんでいる子もいました。
ふじ組「おにはそとー」
鬼「おっとっとー」
ふじ組「おにはそとー」
鬼「いててててー」
こんなやり取りをして鬼がおひさま広場から出ていくと、「バイバーイ」と手を振って鬼を退治した達成感を味わったのでした。
鬼退治後はおひさま広場や廊下で遊んだり、園庭に出たりと自分たちの好きなところで遊びました。きらきらの〇ちゃん、◇ちゃんは鬼のお面が気に入り、おひさま広場で遊んでいながらもお面を外そうとしませんでした。
園庭で遊んでいるわくわくの☆ちゃんに、「鬼さん、どうだった?」と聞くと、「こわくなかったよ。おにさん、本物じゃないかもね」と返答。年長児の鬼を見て、そんなことも感じ取れるようになったのか、と驚きでした。
週末ということもあり、今日のお昼寝はぐっすり寝てくれました。
本日、鬼のお面を持ち帰りますので、ぜひご家庭でも豆まきをお楽しみください。
M.S
◆お腹の中のオニ退治(きくたんぽぽ)
今日は節分です。
前々からお部屋でオニの的を作ったり、オニのバッグを作ったりして気持ちは高まっていて、朝の集まりでも「お腹の中のオニをやっつけよう!」と話をして、「オニはそと!」と掛け声の練習をしているとドンドンとドアを叩く音が聞こえてきました。
何の音かな?と思っていると、何と赤鬼と青鬼が青い扉から入って来て、子どもたちは泣き出す子やその場で固まってしまう子に混じって、元気に「オニはそと!」と新聞紙で作った豆を一生懸命に投げている子の姿も見られ、子どもたちの成長を感じつつ、頼もしさを感じました。
無事に鬼退治が出来ると「やったー」と声が上がり「頑張ったよ!」「オニやっつけたよ!」と声が上がりました。
怖くて気持ちが沈んでしまっている子もいましたが、その後は園庭と部屋に分かれて遊びました。
そこで気持ちが少し切り替わったようで園庭に行った子も「楽しかったよ」と帰ってきて、部屋にいた子もニコニコの笑顔が戻って来ていました。
お腹の中のオニを退治して、また1つお兄さんお姉さんに近づいた子どもたち。
進級まであと少しです。(E.Y)
◆笑いあり涙ありの楽しい節分の今日。(うみグループ)
今日は、子どもたちがとても楽しみしていた節分です。
昨日の帰りの集まりで、みんなはどんな鬼を倒したいか考えてきてねと宿題を出しました。
そして今日の朝の集りで聞いてみると、「怒りんぼう鬼」、「泣き虫鬼」、「言う事聞かない鬼」、「鬼の中でもボスで酒吞童子に出てくる鬼」と子どもたちの中から倒したい鬼がたくさんでてきました。
先日ももたろうの劇をやった時に鬼を演じた子は、代表で0.1歳児クラスを鬼役で回ってきました。
そしていよいようみグループにも鬼がやってきました。
作った升の中に入っている豆を「鬼はそと」と言って鬼に投げている子もいますが、中には鬼を見た瞬間に怖くて泣いてしまう子が何人かいました。「少しは投げた」と泣きながら教えてくれます。「鬼なんてもう大嫌い」と何回も言って号泣している子もいました。
鬼が少し弱ってくると「とどめだ」と一生懸命に投げていました。
鬼が逃げて「どうだった?」と聞いてみると「全然怖くなかった」、「最初は怖くなかったけど途中から怖くなって投げられなかった」とのこと。怖くて、遠くから豆を投げている姿に怖くても頑張っているなと感動しました。
鬼と一緒に行った保育者を見て、怖くて泣いていたひまわりぐみの○ちゃんも泣き止んで「☆先生、鬼と一緒に行っちゃったけど大丈夫かな?」と優しく心配してくれる姿もありました。
笑いあり涙ありで、子どもたちにとって楽しい節分になったのではないかと思います。
子どもたちの色々な姿を見れて保育士も楽むことが出来ました。
子どもたちと一つひとつの行事をより深く楽しんでいこうと思いました。(Y.H)
◆節分会、思いっきりっ豆まきしました (にじグループ)
朝から「今日は、鬼が来る」と聞いてくる子が多く、楽しそうに笑いながらも不安な気持ちがよぎるので、確認したいようでした。朝の会では、今までに絵本や紙芝居で見てきた鬼の嫌いなものを見せました。ヒイラギの葉っぱは、葉っぱがとがっているところを触って見ました。豆は、さやに入っている硬い豆を触ってみました。イワシの頭は、臭いから鬼は嫌いだという事なので、そっと匂いを嗅いでみる子もいました。それを入り口に飾ると鬼は入ってこないという事だったので、飾りましが、でも鬼はその後、にじグループにも来てしまったのでした。
みんなで作ったマスに豆を入れて、ちょっと匂いを嗅いでみました。「いい匂い」という子と「ちょっと臭い」という子とそれぞれでしたが、鬼をやっつける豆なので、大事にしていました。新聞紙で作った豆も準備し、「エイ、エイ。オー」とみんなで力を合わせて何回もやり、「鬼は外。福は内」と豆を投げる真似をして鬼をやっつける練習もバッチリです。いよいよ鬼が来そうになると、なんと布団庫の空きスペースに子どもたちがギュウギュウに入り込み、逃げる準備も万端でした。「出てきて、鬼やっつけようよ」と言っても入った子どもたちは誰も出てくる気はなく、奥の方にギュウギュウに詰め込まれていました。
そんなことをしているとドアのところがガタガタガタガタとしたかと思うとドアが開き、赤鬼青鬼が棍棒を振り回し入ってきました。待ち構えていた子どもたちは、すかさず「鬼は外、鬼は外」と豆を投げまくります。豆がなくなると拾っては投げ、新聞紙で作った豆も投げ、少ない豆なのに豆まきはいつまでも続きます。鬼を追いかけて「鬼は外、鬼は外」やられて床に倒れているのに容赦なく、「鬼は外、鬼は外」と豆ぶつけまくりました。
鬼は、そらグループに逃げていきました。「やったー!」と喜んでいると、帰ろうとした鬼がにじグループを通って行くと、再び「鬼は外、鬼は外」と豆をぶつけまくり、鬼は帰るのも大変でした。
その後、「あの鬼は、園長先生なんだよね」と言いながら園庭に向かいました。事務室のところに来て「園長先生、ここにいるよ。鬼じゃないよ」と言うと、子どもたちは園長先生に「園長先生が鬼だったんだよね」と確認に行きました。「ほら、メガネかけているし、赤いの来てるし」と細かいところまで突っ込んでいました。「青鬼は、すごかったけど、赤鬼の方が強かった」と園長先生に鬼のことについて教える子どもたちでした。
ももたろうの劇で鬼役をやった子どもたちは、つぼみ・ふじ組の子どもたちのところに行って鬼をやってくれました。始めは、立ったままで動かなかった鬼たちでしたが、「ももたろうの時の鬼をやって見せて」という保育士からのリクエストに応えて、豆を投げられると「おっとっと」とやって見せてくれました。つぼみ・ふじの保育士たちからは、拍手と笑いが起きました。いつも泣いてしまうつぼみ・ふじの子どもたちは、そんなお兄さんお姉さんの優しい鬼に泣くこともなく、豆を投げられました。
帰ってきた鬼の役の子どもたちに「どうだった」と聞くと「別に、何にもなかったよ」と言っていました。その後、にじグループの豆まきに思いっきり参加していました。
心の中の鬼についても話をしました。きっとこれだけ豆まきをしたので、心の中の鬼も出ていったことでしょう。M・K
◆涙が出ちゃうんだろう (そらグループ)
「◯◯先生、節分の日は抱っこしてください」◯◯より 笑
一月半ばの連絡帳に書かれてあった一文でした。
◯さんは鬼が怖いようです。
今日の節分は大丈夫でしょうか。
◯さんのお母様と階段ですれ違い様に挨拶をした際、その様な表情が読み取れました。
朝は少し早めに集まりをし、鬼のパンツに合わせて振り付けを楽しんだり、節分についての話を共有しました。
節分といっても鬼だけではありません。
豆や、柊の葉っぱとイワシや恵方巻き。
少しでも鬼から離れられたらと、集まりでは恵方巻き作りを提供しました。
※折り紙
※年長児は、模造紙で鬼のパンツ作りを用意
集まりの最中でも鬼がいつ来るかそわそわしているこどもが数人おり、首を左右に振っては眉毛が下がった表情を浮かべています。
「大丈夫だよ、豆を投げれば良いし、お面で顔を隠せば良いし、鬼のパンツで仲間だと思うし、恵方巻き食べて元気いっぱいだし…」
子供騙しのマジックにいつも良反応を示すこども達ですが、プラスチックのダイヤの様な今日の励ましは偽物だと見抜いているかのようです。
※造形活動では様々な恵方巻きが出来ました。一つ目は見本と同じもの。二つ目以降は好きな具材や数、作り方で。
鬼のお面を被った保育者に、一粒だけ練習と称して豆を投げます。
ニヤニヤ笑いながら投げるこども達。
「いててててて」
と保育者が言うと嬉しそうでした。
いよいよ本番。赤鬼と青鬼が来ました。
机でバリケードを作っていたのでこども達は前に来て「鬼は外」と笑って豆を投げます。
がしかし、青鬼にはバリケードが低かった様で乗り越えられ、中への侵入を許してしまいました。
その時、一斉に後ろに下がるこども達と前方で果敢に戦うこども達がいました。
果敢に戦う子には豆が足りず、逃げ出す子には豆が余り…。
世の中の何かを表す様な光景に苦笑いしていると、たちまち鬼は逃げ出していきました。
抱っこなんかしなくても良かった◯さん。泣かずに豆を投げました。
が…ほっと一息つくと保育者にペタリ。抱っこされて少し泣きました。
「大丈夫だよ」と伝えると頷きます。
あちらでも泣いているこどもがいます。
「大丈夫だよ終わりだよ」と保育者が言うと、「終わりじゃないの」と泣き叫びます。
「どうして?」と尋ねると、「おうちにも来るの、あんなのじゃない、もっと怖いやつが来るの、ととはトイレなの」
そのセリフを繰り返し言うのです。
落ち着くまで時間を要しました。
トラ柄のパンツを履いてもトラウマにはならない日本の楽しい伝統行事であればと感じた1日でした。
k☆y
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