学びその7 ~異年齢保育・ゾーン・セミバイキング・チーム保育~
2023年01月20日 金曜日
昨年、保育園での虐待がニュースで取り上げられ、様々な実態が明るみに出てきました。ニュースが流れるたび、子どもたちはもちろん、保護者の心情を思い、消すことのできない心の傷が残ってしまったと心が痛くなりました。
なぜ虐待が起きてしまったのか、原因を追究する番組も数々あり、海外に比べ日本の保育士の配置基準が低く、保育者の負担が大きくなっており、心身の余裕がない状態で保育者を追い詰めてしまっていることが原因の一つであると報道されていました。
実際に、どこの保育施設でも、一人の保育士の負担は確かに大きいと思います。しかし、同じ状況はありながら、虐待が起きない保育園は何が違うのか・・・、リスキリング研修でその疑問を紐解いてくれるものがありました。
子どもを、保育者の思い通りにしようとしたり、そうしなければならない状況やプレッシャーがあったりすることで、思うようにならない子どもたちに対し無理強いする行動や言葉が発生してしまう。また、日ごろ抱える自分の辛さや苦しさを話せる環境がなく、本音が出せないまま一人で抱え込み、互いにそれに寄り添い励まし合う場がない。これらも原因になっているということでした。
それらを解決できるのは、まさに藤森メソッドでした。異年齢保育・あそびのゾーン・セミバイキングなど、子ども自身が自ら気の合った友だち、好きな遊び、食べたい食事などを選択し、自発的に生活できる環境があり、またチーム保育により保育者が一人で抱え込むこともありません。
大人の思うように子どもを動かす大人中心の保育ではなく、子ども主体の保育にすることで、子どもも大人も無理することはなく、虐待は確実になくなっていくと思います。保育が辛いと苦しんでいる保育者がいたら、ぜひ話を聴き気持ちを楽にしてあげたいという思いでいっぱいです。
保育主任
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