学びその4 〜関係づくり〜
2022年12月16日 金曜日
2歳児の○君と□君が、玩具のの取り合いでをしていました。お互いに泣きながらその玩具を取り返そうと奮闘しています。私は、そのトラブルの発端を見ていましたので、どちらが先に遊んでいたかはわかっていました。
先日のリスティングプログラムの研修で、保育者は子供と子供の仲介役ではなく、関わり合いのモデルを示す『人』と言う環境でなくてはならないと学んできたばかりです。つい、大人は子供同士の喧嘩が始まると止めに入りがちです。しかし人との良い関係づくりの方法は、子供と子供が関わる過程の中で学んでいきます。
そこで、いつでも2人が困った事を訴えてくることができるようそばで見守りました。そして、まだ自分の気持ちをうまく言葉で言い表せない発達であっても、2人は何とか自分たちの力で折り合いをつけ、また一緒に遊び出しました。その解決方法は、大人の感覚では最善ではありませんでしたが、大人に仲介されず、子供自身で喧嘩を収めることができことが大切だと思われます。
トラブルがあると、どのタイミングで関わりに入った方が良いのか、いつまで守れば良いのか、保育者たちはいつも悩みながら保育をしています。そのタイミングは、その時々によってそれぞれですが、保育者はトラブルを解決したり、『ごめんね』や『ありがとう』を言わせたりするのではなく、子供自身が主体的になって友達に働きかけ、子供たち自身で考え、行動していくような関わりでなければならないと思います。
2人は、よく喧嘩をするけれども、本当に仲が良く一緒に遊ぶ姿をよく見かけます。これからも、人と人との関係づくりを学ぶため、2人はたくさん喧嘩をするのかなと思いながら温かい気持ちになりました。
保育主任
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