学びその2 〜ブロックゾーン〜
2022年12月02日 金曜日
新宿せいがこども園に見学実習にいかせていただきました。だいぶ以前にも何度か見学させていただきましたが、それほど大きな変化はなく、いつも安定した安心感のある環境です。理念がぶれることなくしっかりとした柱があるため、より良い環境はそのまま受け継がれているのだと感じます。
様々な環境の学びを得ることができましたが、いくつか疑問に思ったことがあったため質問しました。そのひとつは、ブロックゾーンにレゴブロックやラQがなく、様々な形や色の積み木しか置いてないことです。
その答えは…
レゴブロックやラQは、1人で没頭してしまいますが、積み木は友達と協力して組み立て作り上げていくことができます。せっかく集団の中にいるのだから、子供同士で関わって遊べるものにしたいと思っています。友達と関わって遊ぶことでうまくいかないことやぶつかり合いが起こります。しかし、そのプロセスは大切な力になっていきます。将来、様々な意見の中で、皆が納得する方法や折り合いをつける術を見いだす力になっていきます。
と教えてくださいました。
ただ、年長児になり、午睡をしなくなったときに、特別感を味わいながらゆっくり静かに遊ぶために、それらの玩具を出すことがあるそうです。
また、1つ付け加えて2歳児のお話もしてくださいました。
2歳児では、玩具の数を減らしたり、座る椅子をぴったりの人数分にすることで、あえていざこざを増やすこともします。いざこざは成長のチャンスと捉えます。大人にとっては、いざこざは面倒でおさめたくなるものですが、子供にとっては学びの場であることを信じていかなければならないのです。
とおっしゃっていました。
一つ一つの環境(人.物.空間)が、子供の成長に大きく関わっていくものであるため、こだわりを持って取り組んでいらっしゃることが分かりとても参考になりました。是非育子園でも生かしていきたいと感じました。
保育主任
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