◆11月22日(火)の子どもたち
2022年11月22日 火曜日
◆美味しいを知っている?(つぼみ)
半袖でもいいくらい園庭は暖かです。
朝から賑やかな声がしてわくわくしました。
いつもの様に準備をしていると、 ファンファンファン・・・・訓練・火事ですの放送が流れました。今日は火災の避難訓練でした。
いつものカラー帽子ではなく黄色い防災頭巾です。
なかなか乗る機会のないお散歩カーに乗り、園庭の奥の方に避難しました。
何度目かの経験のおかげで散歩カーを嫌がったり防災頭巾を嫌がったりすることがなく、人数の確認も速やかです。
無事避難終了、そのまま上着を着て園庭遊びをしました。
歩き始めた〇くん、歩くことが楽しい様子です。もうハイハイの姿は見られなくなり、動く範囲も格段に広がりました。
見るたび移動距離が伸びて、(どこに行ったかな?)と探さなくてはいけないくらいです。
道路沿いのフェンスに張り付いて通る車を見ている△くん、ちょっと前に救急車が止まっていたこと 覚えているのかな?
メダカの水槽、手を入れない事を覚えた□くん、見たい気持ちが止まらなくてネットに顔がくっつくくらい近づいて覗き込んでいます。
みんな色々な経験を踏み台にして「秒」で成長していることを感じます。
お天気がいいせいでしょうか、早い時間に幼児達が降りてきました。
手にはビニール手袋を2重にしています。
《お芋ほり》です。 空中菜園ですくすく育ったサツマイモを掘る時期が来たようで、「任せとけ!」という表情です。
今年は久し振りの焼き芋大会も予定しているので子ども達は楽しみにしているのです。
お部屋に戻り給食を食べようとした時です。幼児組の保育者が丸くてぱんぱんに育ったデブ芋を持ってきてくれました。
「触ってみますか?」
直ぐに飛びつきました。泥んこになってしまうのも気にせず、ちょっと重いのも気にせず、観察、触察、コロコロ転がしてみました。
お芋ってこと、気づいたでしょうか?
食べるものってことにきがついたでしょうか?
楽しいことが続きます。わくわくします。(N・S)
◆子ども達のアンテナ(ふじ)
今日は小春日和。上着もいらないほどのポカポカ陽気に、園庭へ向かう子ども達の表情もほころんでいるように感じます。
園庭へ出ると、いつものように率先して砂場のお手伝いをしてくれました。「よいしょ、よいしょ」とシートを運んで、砂場の玩具のカートを皆で力を合わせて押してくれました。砂場まで運んで、保育士に「ありがとう。助かりました」と言われると、子ども達も達成感のような良い表情を見せていました。
暖かい日差しを浴びて、子ども達ものびのびと体を動かし始めたその時、火災を告げるサイレンがなりました。ほとんどの子が園庭へ出ていたので、奥の方へと呼びかけ、子ども達もそれに応じて集まってきてくれました。びっくりして泣いてしまう子もいましたが、以前ほどの動揺は見られず、訓練を重ねた成果を感じました。
避難用のお散歩カーを用意すると、散歩に出かけるのかな?と勘違いしてしまうハプニングはありましたが、無事に避難訓練にも参加できました。
築山付近で遊んでいると、上からハラハラと枯れ葉が舞いながら落ちてきます。避難用のヘルメットをひっくり返し、落ち葉をキャッチした保育士を見て、子ども達のアンテナが反応しました。自分たちの帽子をひっくり返して落ち葉キャッチごっこが始まりました。なかなか難しいこのゲーム。子ども達の挑戦は虚しく終わりましたが、また一つ秋の遊びを楽しむことが出来ました。
その後も園庭でのんびり遊んでいると、年長児が園庭で手袋をしているのに気づき、またまた子ども達のアンテナが反応しました。どうやら空中菜園で芋掘りを行うようです。興味津々によっていく子ども達。芋掘りの様子を見学させてもらえることになり、有志数名で参加させてもらいました。
掘った芋は子ども達のお楽しみになります。
その日が待ち遠しいです。
同じような毎日ですが、いろんなことが起きています。子ども達のアンテナの感度は抜群に良いようです。子ども達のキャッチした事を共感しながら、楽しい日々を過ごしていきたいなと思います。
I.Y
◆こっちだよー(きく・たんぽぽ)
朝の集まりの途中で火災のサイレンが鳴り、避難訓練が始まりました。
『あ、鳴ってるよ!』と○くん。『こっち(絵本コーナー)に来るんだよー』と△くん。一生懸命みんなに伝えようとする姿がありました。『火災だって』と放送の内容を呟く□くん、よく放送を聞いてくれていました。
給食室で火事が起きた事、園庭に避難する事、煙を吸わないように手でマスクを作って避難しようと伝えると『こうだよね!』とすぐに手でマスク(通称手マスク)を作って口元に当てて見せてくれました。手マスクは日頃から咳をする時は手マスクをしようねーと伝えていることもあり、子ども達もよく理解してくれているので手マスクをする姿は自信に満ちています。
保育者の声に耳を傾ける姿もしっかりし、理解する力もついてきている子ども達は素早く避難の準備へと取り掛かっていました。
そんな中、◇くんが足早にどんどん進んでしまい、皆から遠く離れそうになってしまう場面がありました。◇くんを心配した☆くんが『◇くんが行っちゃうよー』と慌てて保育者に教えてくれたので『心配してくれてありがとうね。◇くんのそばに○先生がいるから大丈夫だよ」と伝えたのですがまだ心配する気持ちは拭えてなかったようで「◇くん!こっちだよー!』と皆の所へ戻っておいでという気持ちで何度も声を掛けてくれていました。☆くんの願いが通じて◇くんは皆の所へ戻り、☆くんもほっと安心して皆と一緒に座って集まる事ができました。
最初の頃は避難する事に必死だった子ども達ですが、友だちと日々を共に過ごす中で絆も強くなり、気にかける気持ちが芽生えている姿が伺える場面が増えてきました。今日の姿もその一つ。
友だちへの優しさ・思いやりetc…これからもそんな姿を見つけ子ども達の優しさに触れながら、子ども達の成長を楽しみたいと思います。
K・E
◆上手に避難できました (うみグループ)
今日は、火災を想定した避難訓練を行いました。
朝の集まり後に火災を知らせる警告音が流れます。
突然のできごとに驚きの表情を浮かべる子もいましたが、落ち着いた様子で保育士の元へ避難する子どもたち。
出火場所、避難先等を知らせる放送後、園庭避難となりますが保育士の話や放送にしっかり耳を傾け上手に避難することができました。
訓練の中では「静かにするんだよ」「火事のときは口を手でおさえるんだよ」と子ども同士で声をかけあう姿も見られました。そして、なによりも印象的だったのは、少し不安な気持ちになっている児がいたときに「進んで大丈夫だよ」「前のお友だちについていこうね」などと皆が安心して避難できる空間を自分たちでつくりあげていたことです。
子どもたちの頼もしさを感じることはもちろん、日々の生活の中で、思いやりの心がしっかり育まれているのだなと嬉しい気持ちにさせられました。
毎月行う避難訓練。
命を守る大切を子どもたちに伝えていくことはもちろんですが、その中で得られる経験、学びの一つひとつを大切にしていきたいと思います。
避難訓練後は、室内、園庭遊びを行いました。
室内遊びでは「昨日の続きやる!」「冷蔵庫つくる」と紙パックやトイレットペーパーの芯などの資源物を使った制作が意欲的に行われています。
昨日の「友だちの発表」が制作を行うきっかけとなった年中の△△くんも園庭遊びまでの時間、目を輝かせ集中して行っていました。
園庭遊びでも室内遊び同様「昨日の続き」と、色鬼やボール遊びなどが主体的に行われたくさんの笑顔が広がっていました。
目的、意欲を持ち主体的に遊びに向かっていく子どもたち。改めて、日々の充実を保障していきたいと感じさせられました。
(T.N)
◆「うんとこしょ、どっこいしょ」(にじグループ)
明日は勤労感謝の日です。
子どもたちもどんな日なのかをしっかり理解しており、“働いている人にありがとうという日”と伝えてくれました。子どもたちが最初に教えてくれた働く人はもちろんお父さんお母さんです。おじいちゃん・おばあちゃん、お医者さん、おまわりさん、給食の先生、園長先生、育子園の先生、野菜売る人…と身近な働く人がつぎつぎと出てきます。
そんな人たちに、明日は一つでもありがとうを言える日になりますように。
空中菜園で育てていたお芋が育ったころになってきました。育子園を代表して年長児にお芋掘りをしてもらうことにしました。
“年長児だけ”と聞いて少しがっかりなもも・ゆり組です。「〇くんもしたいな」そんな声が聞こえてきました。
年長児はやる気全開、「大きいの採るぞ!大きいの採るぞ!」と気合の入った掛け声まで聞こえてきます。こちらがいろいろ説明しようにも声が届かないくらいの気合です。
菜園に上がると、土の上が葉とつるでいっぱいです。その葉とつるを「うんとこしょどっこいしょ」「どっこいしょ~どっこいしょ」と掛け声しながら引っ張ります。絵本で見たあの姿です。ところが芋は全然現れません。
今度は土を掘ってみることにしました。すると「あった!」「あった!」とあちらこちらから歓喜の声が聞こえてきます。指やミミズくらの大きさのものから、顔くらいあるんじゃないかと思うくらいの大きさのものまで沢山収穫できました。
園庭あそびをしていたもも・ゆり組に採れたてのお芋を見せると、「大きい~」「匂いかいでいい?」「なんかくっさ~」とお芋の大きさ・重さや土の匂いを感じたり、抜けたつるで綱引きをしたり、と楽しみました。収穫は年長になるまでのお楽しみ、ですが採れたてを存分に味わいました。
e.y
◆キンメイの日(そらグループ)
今日は避難訓練がありました。
避難訓練前の朝の時間、保育士体験の保護者の方が室内に入るとそこにはこども達が群がりだします。
レゴをやったかと思うと、次は絵本コーナーへ。
まさに引っ張りだこ状態です。
朝の集まりで、保育士体験のお母様の紹介をし、お決まりとなった絵本の読み聞かせを行なってもらいました。
自己紹介では、「◯◯のママです。さやちゃん(仮名)って呼んでください」と保育士体験のお母様が言うと、こども達から歓声が上がりました。
つかみもバッチリの自己紹介。
質問タイムで当てられると、
「えっと…えっと…」と名前を呼べずにいた◯ちゃん。
すかさず「さやちゃんだよ」と年長男児が教えていました。
そして、次に自身(年長男児)が当てられ、
「あーっと、ゆかちゃんは、ひまわり組で誰が一番すきですか?」と言いました。
「さやちゃん(仮名)だよ」と伝えると、
「あー、もう分かってるし」と照れています。
クスッとした自己紹介の後、持参して頂いた絵本は、
「おしり探偵」です。
これまたこども達から歓声が上がります。
こども達はおしり探偵が大好きです。
「それ持ってるー」
「犯人はこの人です」
と読む前からネタバレもありましたが、最後まで話し声と笑い声が絶えない読み聞かせとなっていました。
「失礼こかせていただきます」ぶー。
おしりやオナラなど、こども達が思わずクスッと笑ってしまう姿はいつ見ても微笑ましいものだと感じます。
※読み聞かせして頂きありがとうございました
次は、誕生会です。
明日誕生日を迎えるこどもがいた為、少し早いですがお祝いをしました。
すきなケーキは?
すきな果物は?
チョコケーキにイチゴという返答に、
「あぁ俺も」
「私もすき」
とこども達が頷いていました。
最後の質問になると、はいはいはいはいと手を挙げる年長児がいました。
しかし、誕生児は別のこどもを指名しました。
「あーほらもういやだきらい」
と年長児が言います。
思わず出てしまった心の声は思っていたよりも大きく、皆に聞こえていました。
「ほらまたいつも言ってる」と言われると、
「いつもじゃないし」とすぐに返事を返しています。
一見、ぶっきらぼうにも見えますが、年長児の素晴らしい所は、どんな誕生児であっても
質問タイムの時に手を挙げてくれます。
興味の有無や仲の良さなど、関心度にバラツキがある中、年長児の存在は必要不可欠であると感じます。
誰か手を挙げて…と思っていた時にその行為は非常に価値のあるものとなり、もう手を挙げなくても大丈夫…という時にまたその価値が違うものに変わってしまう事があります。
そして、今回口に出してしまった「もう嫌だ嫌い」は相応しい言葉ではなかったのかもしれません。
あえて全体に向けて今の発言についてどう思いますか?とテーマにしなかったのは誕生会だったからではなく、本児は本当は分かっていると保育者目線で感じたからです。
その瞬間だけを切り取ると、そこまで言わなくても良いのでは…と思うこともあるかもしれませんが、これまでの年長児の姿などを見ると本当にかけなければならない言葉は別にあるのかもしれないと改めて保育の難しさを痛感しました。
誕生会後は、勤労感謝の日についてこども達に尋ねてみました。
なんて言う日でしょう?の質問に、
「キンメイの日」
とゆり組のこどもが答えます。
惜しいです。
年長児に決めてもらいましょう。
何ていう日かわかる人?
年長児「勤労感謝の日」
大正解です。
じゃぁ、どんな日でしょう?
※名称とその意味の違いの理解
年長児「お仕事している人にありがとうっていう」
大正解です。
【ファンフォンファンフォン。
火事です。ご注意下さい。】
避難訓練が始まりました。
こども達と園庭に避難し、朝の集まりの続きを行いました。
勤労感謝の日にお家の人に「いつもお仕事してくれてありがとう」って伝えると良いよ。ハロウィンみたいにお菓子が貰えるかも…というと、
「絶対くれない」
と眉間に皺を寄せ、首を振るこどもと、
「やったぁ…言ってみよう」と、このセリフはトリックオアトリートと同じ効果を持っているんだぁと感心しているこどもがおりました。
園庭では空中菜園の芋掘りを年長児が行ってくれました。
次から次に出てくる丸いサツマイモと細長いサツマイモ。
お店の様な形はまるで見かけられず…。
それでも一生懸命に土を掘る姿は、一攫千金を狙う鉱山の人の様です。
「幼虫いたー」
「ミミズがー」
と芋より幼虫の花より団子のこども達。
園庭では落ち葉集めや砂場遊び、落ち葉を投げたりと秋の訪れを視覚と触覚で感じています。
「砂が目に入ったー」
「葉っぱが目に入った」
と予想は出来ても思いがけないトラブルに悪戦苦闘。
それでもまた落ち葉に向き合う直向きな姿は、大人になった時、どんな仕事に対してもきっと直向きになれるのだろうと未来を担うこども達に希望を感じた瞬間でもありました。
k☆y
Posted in 園のこだわり