相手の願い
2022年09月05日 月曜日
本園では子どもの主体性を育む保育を行っています。そのために大事にしているのが子どもの「自分でやってみよう」という自立心です。
主体性は「何をやってもいい」いうことではなく、今いるグループの中で取り組むべき課題や目標に対して周りの友達と「調和を持って取り組む姿勢」であったり、困難があった時に「乗り越えようとする前向きな姿勢」です。
1歳、2歳を過ぎると自分の思いがはっきりと行動になって表れてきます。この段階ではまだ、主体性といっても自分中心性が強く、個と個のぶつかりが生じることがあります。思いを言葉にして伝えるということがまだ難しい時期でもあります。この時に保育者が子どもの思いを丁寧にくみ取ることが大切です。保育者が丁寧に関わることによって、子どもに「僕の気持ち、私の気持ちを聞いてくれた、大事にしてくれた」という思いが残ります。この「大事にしてくれた」ということが「信頼」につながっていきます。それとともに相手の思いが少しづつ理解できるようになります
人と人との関係において上手くいかない時は、「喜怒哀楽」の中の「怒り」が心を占めています。怒りは正しく相手を写さなくなり、伝え方も間違ってしまいます。
子どもとの関わりにおいては余裕を持って臨むことができます。保護者からの要望に対してもまずは、望んでいることをありのままに受け止めることを大事にしています。至らない点の指摘は、逆に「よくなってほしいとの願いである」と受けとめています。
受けとめることは伝えることと同じくらい、時にはそれ以上に大事であると感じています。相手の話す言葉を正しく受け止められると相手の願いがが見えてきます。相手の願いが見えると取り組むことも見えてきます。
園長
Posted in 三感ブログ