◆9月8日(木)の子どもたち
2022年09月08日 木曜日
◆自分で決まる(つぼみ)
何しようかな?とお部屋での活動を考えているとすでに女の子たちがソフトマットをセッティングしようとマットに手を掛けていました。
今日は二人で力を合わせています。
まるで「せーの!」と合図を送り合ったかのように息ぴったりにぱたんとマットが倒れてきました。
子どもたちの様子を見ていると、すでにしっかり意思表示の姿を確認することが出来ます。
今日は廊下の装飾に使う足形を取ったのですが、4色の色から好きな色を選びました。
「どれにする?」 すると・・・・ちゃんと選んでいます。
近くの色を取っただけかな?と思いましたがそうではありません。ちゃんと選んでいます。
選んだ色の足形を取ることが出来ました。
いやいや・・・首を振って「それ、やりたくないよー。」と足形はやりませんの意思表示もありました。
何度か聞いて、気持ちが変わらなかったのでやめておきました。
まだ小さいからできないよ・・・・そんな大人の思い込みは失礼な話のようです。
「どっち?」と聞くとちゃんとそれなりに教えてくれます。
だからこれからもいろいろな場面で「どっち?」と聞こうと思います。
お話ができるようになったころには「どうする?」「どうしたいの?」と聞こうと思います。
その繰り返しが自分で選んだ責任になっていくことに気付いていく姿をこの春に卒園した子どもたちがしっかり見せてくれた事を思い出しました。
些細なことも自分で決める、自分の言葉で伝える、自分に責任を持つ・・・そんな頼もしい子どもたちに成長しました。
今、もうすでに始まっている『自分の選択』を大切に尊重したいと思います。
「野菜は少しでごはんはいっぱい。」とか、「1時になったら寝ます。」とか、自分で選択した自分の事を話してくれる日が楽しみになってきました。(N・S)
◆わくわくが止まらない(ふじ)
朝から雨が降ったり止んだりの、スッキリしない天気だったので室内で遊ぶ事にしました。
子どもたちは天気に関係なく、今日も「ミッキーさーん」と呼んで朝の体操を、したくてウズウズして、やまびこを呼ぶように両手を口に置いて呼んでいるうちに、変形し面白い顔になる程の、元気いっぱいな子どもたちです。
子どもたちにおなじみの、「大きなカブ」というお話のエプロンシアターをしました。いつも見かけないエプロンをかけている保育士の周りに、気づいた児から周りに座り始まるのを今か今かと、待っていてくれました。
絵本の読み聞かせの時は、「うんとこしょ、どっこいしょ」と掛け声をしてくれたような気がしましたが、今日はエプロンシアターの人形にくぎ付けで、静かに座って見てくれていました。また一緒にやってみたいと思います。
他にもコーナーを作りました。シール遊びでは、こだわりを持って重ならないように貼る場所を考える、きらきらの★くん。色々な色を組み合わせて貼って楽しむわくわくの、※くん。
上手くシールがはがせなくて。イライラをし力が入りすぎて、紙がくしゃっとなっているふわふわの、◇ちゃんは、黙々と貼っていました。
それぞれに、性格が表れるのが、面白いと感じました。
考えて取り組もうとするふじ組の姿が多くなりました。アスレチック遊びでは、汗をかきならいっぱい身体を動かし、よじ登る姿も沢山見られました。
廊下にはコンビカーを用意し、思い思いの楽しい時間を過ごすことができました。S・A
◆園庭貸し切りです(きく・たんぽぽ)
今日は雨の隙間を見つけて、園庭に繰り出しました。
園庭に出る前に「もしかしたら、雨が降ってくるかもしれない。かみなりコゴロウが来るかもしれないから、その時はすぐに集まってね。」と話したこともあり、子どもたちも「いつくるの?」「コゴロウこわい」と話しながら園庭に出てみると、他のクラスは出ておらず、園庭は2歳の貸し切り状態。
初めのうちは「誰もいないね」「なんでいないの」と言っていたのですが、色々なものが使い放題とあって大喜びで遊び始めました。
ボールをやりたいと言っていた〇くんは、「これ固くないから転がらないよ」と困っていたので、「他に誰も使ってないから、触っていいやつを選んだらいいと思うよ」と伝えると、嬉しそうに1つ1つを触り、「これでいい!」とお気に入りの1つを見つけ、友だちとサッカーのように蹴り合いをして楽しんでいました。
最近、太鼓橋が出来るようになった◇ちゃんですが、つり橋は怖くて1人では渡れずにいたのですが、「もう1人で出来るの!」と意気揚々と太鼓橋を登り、気づいたらローラー滑り台で滑り降りてきていて、「びっくりしたよ」と伝えると、笑顔を見せ、そのあとも何度もチャレンジしていました。
夏は水遊びや泡あそびなど、特別感の感じるものが多かったように思うので、今日は子どもたちが初めから終わりまで自分の好きな遊びを見つけて楽しむ時間にしたいと思い、あえて特別感の感じるものは用意しませんでしたが、子どもたちは貸し切りの園庭を満喫しているようでした。(E.Y)
◆空会議(うみグループ)
まだ残暑はありますが少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。
そんな中、子どもたちの関係性にも変化が出てきました。
今までほとんど遊んでいなかった子ども同士が一緒にオセロをしたり絵本を見たり、園庭でオニごっこをする姿が見られます。
お互いに居心地が良いのか、会話が無くても微笑んで一緒に座っていたりと穏やかな空間が流れていました。そんな関係性も大事に見守っていきたいです。
おばけやしきプロジェクトは意欲はあるものの、主体的に進めていくという状況ではなく「早くやりたい」と言いながらも具体的にどうするかの話が出ていませんでした。
おばけ作りをする度に「小さい子にはやさしくする」「大きい子は驚かそう」「おばけやしきするのまだ?」という声は上がります。
そこでそれぞれのイメージを共有出来るよう、今日は代表として年長組を集めて話し合いをしてみました。ベランダで青空会議です。
「秘密のミッションだ」と嬉しそうな年長組。話し合うと様々なアイデアが出てきました。
給食当番の帽子ネットを頭にかぶり「白髪のおばあさんやおじいさんおばけになろうよ」
「○くんは坊主だから一つ目小僧になったら?」
「いいね。お楽しみ会で着た甚平を着たらもっとおばけに見えるよ」
その他にも受付や入場チケットが必要だという意見や、案内役のおばけと『頑張ったね』の判子を押すおばけ、段ボールから手を出すおばけを作ろうと沢山の意見が出て盛り上がりました。帰りの集まりで発表してもらう予定です。
おばけ作りに夢中になり、その後お楽しみ会を経て「おばけやしきをしたい」と年長児を中心に広がっていったプロジェクトですが、おばけやしき開催自体が目的ではなく、そこに行きつくまでにどんな過程が見られるかを大切にしたいと思い進めてきました。
同じグループの子どもたちが1つの目的の下、どう作り上げていくのか?
本格始動し始めそうな今後の活動を見守っていきたいと思います。
O・Y
◆バトンを繋ぐ (にじグループ)
朝の集まりで、保育士も大好きな絵本、「パパ、お月様とって!」を読みました。9月10日は、中秋の名月、十五夜です。カレンダーを見ながら、皆で確認。十五夜については、あまり難しいことは言わず、「一年で一番きれいにお月様が見える日だよ。10日は、雨も降らなさそうだから、夜には空を見上げて、お月様を見つけてみてね。」と話をしました。
その後、いつもの朝のごあいさつをしようと、保育士がピアノを弾くと、なぜか突然音を忘れてしまい、変な音に。。。子どもたちは大爆笑。「あれー、おかしいなあ。もう一回ね。」と弾き直すのですが、なぜか全然弾けず、さらに大爆笑。ちょっと待ってね~と何度か確認してからようやくちゃんとした音になり、なんとかごあいさつできました。
「お月様もきっと笑ってるね。」と〇ちゃん。(お月様のうさぎの話もしたので)「月のうさぎも笑ってるね。」と▽くん。なんとも可愛らしい発言と、たくさんの笑い声で、今日も楽しいスタートになりました。
集まりのあとは、ちょっとしたゲーム。これから、ファミリスポーツデイを迎えるにあたって、リレーのバトンにもっと親しみを持ってもらえたらと思い、バトンを使ったゲームをすることにしました、3チームに分かれ、リレーのバトンを頭に乗せて歩き、次の人にタッチしていくリレー形式のゲーム。始める前には、赤チーム、オレンジチーム、緑チーム、それぞれで「頑張るそー!」「最後まで諦めないぞー!」と気合を入れて、盛り上げていきます。
合図で、ももぐみからスタートしていきます。ももぐみは頭からバトンが落ちそうなのが、不安で、思わず手で押さえてしまう子が多く、ゆりぐみになると、手では押さえずに、上手にバランスを取りながら、小走りに進む子が多かったです。ひまわりになると、さらにスピードがアップしていきます。応援も忘れません。「がんばれ~!」の声がお部屋に響きます。
最後は結果発表。優勝は・・・、と保育士が発表すると、「やったあ!」と飛び上がって喜ぶ赤チーム。周りの子とも手を取り合って、抱き合って喜ぶ姿がありました。
ファミリースポーツデイへの取り組みが少しずつ始まります。まずは楽しい遊びの中で、色々なダンスをしたり、バトンを渡していくことや、チームで力を合わせること、少しずつ感じて、気持ちが盛り上がり、ファミスポに繋がっていくといいなと思います。
(T.M)
◆風(そらグループ)
「風が寒いね」
こども達が言いました。
「今日来る時、雨が降った様な気がする」
「え?僕が来た時降ってなかったよ?」
こども達が言い合いました。
天気や気温に敏感なこども達がいます。
「昨日は7だから今日は8だ」
「なのかだからようかだよ」
「えっ?よっか?」
「よっかじゃない、ようかだよ」
「本当に曇り?晴れ曇りじゃない?」
こども同士の会話の中でも学びが沢山あります。
一つのテーマに沿って話す事や自然な対話など対決にしていきたいと感じます。
今日はベランダにて三輪車とキックボードのレースを行いました。
「もも組さんだけずるいよー」
とキックボードを漕ぐもも組を見て言う年長児。
ゆり組とひまわり組は三輪車でした。
体が大きいこども程、足が窮屈になり進めず、「あれ?あれ?あーもう」と言いながら必死でした。
三輪車は漕いだ事が無いというこどももいました。
物は試し、この流れで初めての体験をしてみては?と前向きに、後押しするとなかなかのスピードとやる気を見せ、皆から応援されながらゴールした◯君。
「もう一回並ぶ」と嬉しそうです。
この様に、やりたくないという気持ちがもう一回やりたいという真逆の気持ちに変わる事があります。
磁石のN極S極、酸性からアルカリ性に変わる様な化学変化がこども達の中に生まれるきっかけが必ずあります。
時期なのか援助なのか声かけなのか人なのか。
それぞれに必要なレベルでの後押しを、個々に合わせる大切さを改めて感じた1日となりました。
k★y
Posted in 園のこだわり