成長のあかし
2022年08月26日 金曜日
子どもたちは、友だちが遊んでいる玩具が欲しくなり、取り合いに発展することがよくあります。それは年齢に関係なく、0歳児でも見られ、5歳児でも見られました。しかし、取り合いという現象は同じですが、発達によって大きく変わります。
0歳児1歳児は、相手や物にこだわりがあるわけではなく、『ただ面白そうなものが目に入ったから手を伸ばし、取られそうのなった相手は自分の持っているものを取られないよう泣いて訴える。でも、他のおもちゃを提案すると取り合いは収まる』というパターンが多くみられます。
2歳児3歳児になると『自分が欲しいものは自分の物』という思いが大きく、他の提案がききにくくなり、物に対する執着が強く感じられます。お互い後には引けない状態です。
4.5歳児になると、自分の思いを言葉にできるようになり、また相手の表情も多少気にしながら、それぞれの思いを伝えている姿があります。しかし、その思いが平行線を辿ることもまだあります。
どの年齢にしても子どもたちの取り合いは、発達段階の大切な経験で、成長している証だと思います。ですから、育子園の保育者たちは、危険がない限りなるべく側で見守り、頃合いを見て解決するのではなくお互いの気持ちに寄り添うことを繰り返しています。
気持ちに寄り添ってもらうことで、自分を分かってくれているという安心感から自制心も育まれ、結果、トラブルに対し折り合いをつける力が身に着いていくと感じています。汗をかきながら物を取り合い、一生懸命成長している子どもたちに今日も元気を頂いています。
保育主任
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