寄り添うこと
2022年08月03日 水曜日
ある朝、門の前で園に入るのを嫌がり泣いている子がいました。
3歳児のAちゃんです。
お母さんがどんなに声をかけても園で遊ぶ楽しさを伝えても、行かないと首を振るばかりです。
そこで、ちょっと声をかけてみました。
「おうちに帰りたいの?帰りたかったら、クラスの先生にお休みしますって言いに行こうか。」と。
お休みという言葉にホッとしたのか、とぼとぼ歩き始め一緒にクラスまで行きました。
事前に担任に伝えてお部屋に行くと、温かく迎えてくれました。
今日はおうちに帰りたくてお休みしたいそうですと担任に話すと、少しお友達の様子をみてから帰ろうかと抱っこして友達の方に連れて行ってくれました。
友だちが遊んでいる様子を見ているうちに気持ちが落ち着き、絵本コーナーに座ったので、このまま遊んでいく?と聞いてみると頷いてくれました。
お母さんも不安そうでしたが、この様子を見て安心して仕事に出かけられました。
日頃の友だちとの関わりの力を感じました。
このあとから、Aちゃんは毎日のように事務室を覗いてくれるようになりました。
登降園時、気が付くと事務室のドアの前に立っています。
持ってきた玩具や靴下などを見せてくれて少し会話を交わして別れます。
どうやら、この一件から信頼感、安心感を持ってくれたようです。
子どもの気持ちに寄り添うこと、決して強制しないこと、園が大切にしている理念の素晴らしさを改めて感じました。
副園長
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