◆7月6日(水)の子どもたち
2022年07月06日 水曜日
◆いつもと違うことだらけ(つぼみ)
園庭に出ると思わず空を見上げており、視線の先には部屋の前にそびえ立つけやきの木の枝がありました。
時折「びゅーん」と音を立てて大風が吹くと、ケヤキの枝がわっさわっさと大きく揺れる、その様子をじっと見ているのです。
おお風こーい、こいこいこい・・・思わず口からこぼれるわらべ歌。
びゅーんと風になって走ってみました。
風に押されていい気持ち、みんな笑顔です。
今日はいつもとちょっと違うことだらけ・・・早々に気付いたようです。
その1~男の先生がいる・・・時々ふじ組にいるのを遠目でみていたもののお部屋にいるなんて、とちょっと戸惑うみんな
その2~お姉さん先生?・・・見た事ないけど誰だろう?
その3~あれ?ちょっと広くなった?・・・お昼寝スペース広がった
敏感にいつもと違う事を感じたようです。
ところがそこは逞しいつぼみ組、直ぐに新鮮な心地よさを見つけて安心な表情です。
いつもより高い視界に大満足、今日は一緒にご飯も食べてそのままゆらゆら揺られて気持ちよく眠ってしまった☆くん
お姉さん先生は中学生の職場体験の学生、抱っこされているうちにうとうと、やっぱいそのまま寝ちゃった♢ちゃん
園庭でも初めてのことがありました。
プランターで育ったキュウリをふじ組たちが食べています。そこで「食べる?」と声がかりました。
「それは何?みたことあるけど・・」といつも通り遊んでいたらいきなりキュウリが出てきてびっくりです。100%の警戒心で食べる事は出来ませんでした。
そして一番のいつもと違うことは、午前中誰も寝なかったこと。
こんなことは初めてです。
好奇心が爆発して寝ることを忘れてしまったようです。
2歳組がたらいに溜めた水で遊び始めると、同じようにカップを持って参加し始める♧君、オレンジ帽子の中に紫帽子がひとり、かわいい光景でした。
柔軟なみんなが一回り大きく見えました。(N・S)
◆初収穫&試食(ふじ)
今日は蒸し暑い日ではありますが、時折強い風が吹き、園庭で過ごしやすく感じる一日でした。
時々子ども達とチェックしていたプランターのきゅうりが、今日は程よく大きく実り、収穫が出来そうです。
大小様々に実ってきたきゅうりを子ども達と一緒に観察しました。
収穫して皆で触ってみました。
ツルツルした部分、ブツブツした部分…おっかなびっくり触ってみたり、中には怖がって後ずさりしてしまう子、様々な反応がありました。
収穫したての野菜を触ってみるという経験が初めての子が多いと思います。
皆でじっくり観察したあとは、試食タイムです。
園庭の真ん中で、トントンと包丁で切る作業を興味津々で見つめる子ども達。その眼差しは真剣です。
一口サイズに切ったきゅうりをビニール袋に入れて塩でもみます。保育士が「おいしくなーれ」ともんでみせました。子どもたちにも「手伝って」と揉むお手伝いをお願いしてみました。喜んでもみもみしてくれる子やツンツンっとしてみる子、様々なお手伝いの姿でした。
きゅうりが出来上がり、いよいよ試食です。
パクっと食べる子もいますが、「これは何?」と警戒するような表情を見せる子もいました。
給食やおやつの時間でもないのになぜだろうと思ったのでしょうか。
初めは口にせずプイっと横を向いていた◯ちゃん。その後友達がパクっと食べているのを見て、◯ちゃんもパクっと口にすることが出来ました。食べるまではいきませんでしたが、口に入れたりちょっと出してみたり、また口にしてみたり…を繰り返してみる◯ちゃんの姿がありました。△ちゃんはきゅうりが美味しくて、何度も何度も「おかわり」のリクエストをしていました。
初めての収穫&試食では様々な姿が見られました。
育子園の花壇には他にもいろいろな野菜が育ちつつあります。
この夏子ども達はいろんな初めてに出会うかもしれません。
◆プールが待ちどおしい!(きく・たんぽぽ)
「今日は雨降ってないよ!」〇くんが教えてくれました。外は暑そうですがプールができる気温ではなさそうです。園庭にタライを用意して、水遊びができるようにしました。
マヨネーズ容器の水鉄砲、試験管みたいな容器、シャワーバケツなどが目にはいると、いてもたってもいられない様子でお気に入りを手にしている子ども達でした。ふたを開けて、と保育者に依頼する時間も惜しんで自分で開けてみた△くんは、容器を水に沈めてブクブクと水を溜めることに成功。まだ満タンの6分の1ほどの量だったのでしたが、満足げな様子で水鉄砲一番乗りでした。
水が自分にかかっても、誰かにかけられても、嫌がる子どもはおらず、きゃはっと笑ったり、歓声があがったりと、気持ちよさそうで楽しんでいる様子でした。
プールができるようになったら、水の中を歩いたり、顔を水につけてみたり、ざぶんっと思いきり水をかけあったりと、全身で遊んでいる姿が想像できて、ますます楽しみになりました。
虫取り網を持って、木のうえの方をみている集団がいました。トンボを探しているようでしたが、「トンボ」がいつのまにか「トウモロコシ」に変化していて微笑ましかったです。今日はカナブンを見つけたようです。これからは夏の虫に会えるのも楽しみです。(F.S)
◆わっしょい。わっしょい(うみグループ)
「今日はプール入れる?」朝から期待でいっぱいの子どもたちです。
昨日のプール開きでは、代表でひまわり組が入りました。
「今日はもも組さん?」ともも組の子どもたち。
「ゆり組も入れるよね?」とゆり組の子どもたち。
「また、ひまわり組だよね?」とひまわり組の子どもたち。
今年は、グループごとに入る予定です。次、プールに入れるのはうみグループです。
「明日はすっきりと晴れるかなぁ」と楽しみでいっぱいの子どもたちと、持ち物の確認をしました。
・水着
・帽子
・タオル
・検温カードに○印
「絶対に忘れないよ」みんな張り切っています。
その期待に沿えるよう、安全に楽しくプール、水遊びを提供していきたいと思っています。
そして、今日はみんなで御神輿を担いでみました。
来週の土曜日、年長児のお楽しみ会があります。
そこで、各グループで作り上げた御神輿を担ぐ予定です。
まだ、作成途中の御神輿ですが「すごい。かっこいい。持ってみたい」
その声に応え、順番に部屋の中を歩いてみました。
担いでいない児は、「わっしょい。わっしょい」大きな声が部屋中に響き渡ります。
年長になったら、こんなに楽しそうな事が出来るのかと期待が膨らむひまわり組。
羨ましくて、早くひまわり組になりたいと願うもも・ゆり組の児。
こうして、大きくなることへの期待が膨らんでいくのだなと感じました。
みんなで担いだ後、ひまわり組は御神輿をどんな形に仕上げていくのか相談しました。
『御神輿って、どんな時に担ぐのか。』の質問に「神様に楽しいよって教えるため。」と☆ちゃん答えてくれました。
ホールに置いてある御神輿に、鳥居が付いていたので神様のものと感じたようです。
続いて、『どんな神様を付けたいかな?』と聞くと
「火の神様~火がないとお肉が焼けないから」
「魔法の神様~魔法使えたらすごいよね」
「鼻血の神様~ティッシュを無駄遣いしたら、鼻血をドバッって出されちゃうの」
氷の神様、お金の神様、ダイアモンドの神様、御仏様…思い付くものがたくさん出てきました。
最終的にどんな風に一つの物に決めたのか?どんな神様に決まったのか?は、ぜひ子ども達に聞いてみてください。
うみグループみんなで協力しながら、ステキな御神輿に仕上げていきたいと思っています。(M.C)
◆人形を動かしてお話を子どもたちにやってもらいました(にじグループ)
パネルシアター・棒人形・お話組木を用意しました。今日は、保育士がやるのではなく、子どもたちにやってもらうことにしました。1人1役をくじ引きで選びます。
始めは、もも組の子どもたちからです。箱の中をちょっと覗いて、自分のやりたいものを手で探って選んでいました。やりたいものを手にしてみんなニコニコ。「カエルさん」と棒人形のカエルを選んだ子を呼ぶと、張りきって出てきました。みんなの唄う歌に合わせてカエル人形を思いっきり動かしていました。拍手をもらって照れながらもニコニコでした。「だるまさん」とだるま人形を選んだ子が出てきました。1人でしたがお話通りに動かしてくれました。次は、お話組木『大きなカブです』「おじいさんがカブを植えました」とお話が始まると、人形を持って出てきました。しかし、おばあさんの人形を持っています。「え、違うよ。おじいさんだよ」と言われて慌てておじいさん役の子が出てきました。人形をカブにくっつけて自分もカブ抜きに入ります。みんなの「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声に合わせて抜くしぐさです。そしておばあさんを呼びとお話も進み、人形を持ってきた子どもたちもカブ抜きが進み、かぶが抜けると全員で「やった」と大喜びしました。
次は、ゆり組の番です。くじ引きで引いた人形は、パネルシアター『しょぼん玉をとばせ』です。保育士の歌に合わせて出てきます。歌詞をよく聞いていないと自分が出て行くところがわかりません。歌で「お顔の真っ赤なタコさんが」と歌うと、タコの絵を持った子が慌てて出てきます。パネルに貼り、しょぼん玉をもらい、タコがしょぼん玉をとばしているように貼り付けました。最後は、みんなでしゃぼん玉をとばすと虹が空にかかりました。
ゆり組の子供たちも人形を貼り付けていくと1つのお話を出来上がったので、自信をもったようでニコニコでした。
ひまわり組の子どもたちには、パネルシアター『大きなお窓の小さなお家』とお話し組木『ぞうさんのさんぽ』をやってもらいました。くじ引きで人形を選ぶと自信たっぷりのようでした。お家を1軒ずつ持った子どもたちが順番に出てきます。そして誰のお家かを当ててもらいます。わかる人が手を上げるとその人形を持っていた子が当てます。「○○ちゃん」と当てて、当たると嬉しそうにしていました。そんなクイズ系式のものもスムーズにやっていました。最後は、お話し組木『ぞうさんの散歩』です。初めてのお話しでも保育士の話に合わせて人形を動かしていました。
どのクラスの子どもたちも人形を動かすのも上手でした。お話に合わせて動かし、見ていてもよくわかりました。前にやったときは、ぎこちない動きを保育士に促されてやるところもありましたが、今回は自信をもってやっている姿に驚きました。お話を楽しみながらみんなで作りあげたお話はきちんとまとまっていました。こんなにできるのなら、色々なお話をやってみたいと思いました。M・K
◆過去と今と未来(そらグループ)
朝から青い服を着たお兄さん(職場体験)の周りにこども達が集まっていました。
今日は絵本ゾーンです。
読んでもらいたい本を何冊もリクエストするこども達は「順番ね」と言われながら沢山の本を読んでもらいました。
優しいお兄さん(中学生)はこども達にとっては先生です。
休息時間も「トントンして」と言う年長児がいます。
※5歳児だって甘えたい気持ちがあります
ボランティアや実習生と触れ合うこども達の姿は我々保育者には普段見せない姿もあります。
時にワガママや時に独り占めや、時にすねてみたり、時に泣いてみたり…。
パパやママに見せる姿はこんな感じなのかな…と保育者はその姿を少し楽しい気持ちで見守ってみたりもします。
※急に2歳くらい若返るこども達(5歳→3歳の様に)
収拾がつかなくなる時や引っ込みがつかない時、保育者が諭してみたり、代弁するだけでいつもの姿に戻るのでどちらが本当の姿なのか分からなくもなりますが、きっとどちらも本来の姿なのだと感じます。
年少児は年少児なりに自分の事を時間がかかってでもやろうとしています。
※保育者も年上のこども達もその時は待ちます(保育園は降園までたっぷり時間がある為)
年中児は友達と競争したり、時間は早いものの少しアバウトな片付けや着替えが印象的です。
※たたむ大切さや少し気を抜ける瞬間の双方を大切にしたいと思います
年長児は自分の事だけではなく友達の事も気にかけてくれます。
※年下には優しく、同年齢には注意をし合います。時に、半分は大きなお世話、残り半分はオブラートに包んだバファリンの様な「それやっちゃいけないんだよ」「こうした方が良いんだよ?」は副作用でトラブルを起こす事もしばしばあります
以前、家では妹と喧嘩ばかりで…という保護者の声を耳にしました。
「園では年下にも優しく、年上のお手本の様な関わりを見せてくれます。」
そう伝えると、驚きと安心の表情を浮かべ、手を繋いで降園されました。
反対に、最近、家と同じテンションで保育園で過ごせている様に感じます。という保護者の方の声もありました。
きっかけこそ見つけられていないのですが、確かに違う◯君のおちゃらけた姿は去年度とは太陽と月の様な変わり様です。
こども達の園と家庭での姿の違いの良さ、園と家庭での姿の一致の良さ、どちらも甲乙つける必要の無い、こどものありのままの姿の良さだと感じます。
一見すると…といったようなエピソードが今日もありました。
「キャー、痛いー」
と叫び声が聞こえます。
「◯ちゃんが手を引っ張ったー(泣)」
このシーンでは何が起こったのか、◯ちゃんに非があるのか?
見極めも難しいです。
もも組やゆり組のこども達はこのシーンを見て、
「先生、泣いてるよ」
「先生、◯ちゃんが意地悪した」
と保育者に伝えたり、そのように状況把握をする事があります。
実際のストーリーは、
⬛︎君が△さんの使っているコマの紐を「貸して」と言い取ろうとしました。△さんが⬛︎君に「ちょっと待って今使ってるから」と言い、紐を離しません。
そのやり取りを見た◯さんが「△さん、意地悪やめなよ」と△さんの手を紐から離しました。
すると、悲しみと痛みが相まって「キャー、痛いー」と△さんは泣いてしまったのです。
⬛︎君は何食わぬ顔でコマを回しています。
この様に、一見何が起こったのか分かりづらいシーンが山の様にあります。
言葉が伝えられるこども達はその都度説明が出来ますが、それも曖昧だったり、自分に都合にいいような内容に変えてしまったりもします。
◯さんと△さんの気持ちを⬛︎君と3人で共有しました。
◯さんと△さんは険悪なムードだった為、今日は一緒に遊ぶ事は無いかな…と思っていた矢先、絵本コーナーで二人で動物の図鑑を見て同じページで笑っていました。
危険な二人が、化学反応を起こして安心な二人になったりもします。
物事の起承転結を信頼出来る保育者でありたいと日々感じます。
k★y
Posted in 園のこだわり