◆6月29日(水)の子どもたち
2022年06月29日 水曜日
◆どんどん行こう(つぼみ)
今日も暑い日となったので、お部屋でミッキー体操をしてから園庭とに室内に分かれて過ごしました。
園庭に出ようとするとコガネムシのような虫がテラスで出迎えてくれました。
虫を見つけ、ジーっと見つめながら固まる児、様子を伺いつつ手を伸ばして触ろうとする児と様々な反応を見せてくれました。
園庭に一歩出ると定番となったミストに近づいていく◎くん。顔にミストがかかると自然と目を閉じて気持ちよさそうに笑っていました。ミストの下には水たまりが出来ていて手を入れてぺちぺちと水の感触を確かめたり、泥をにぎにぎと握って楽しんでいました。
砂場の道具置き場に向かって進む△くんは色々なカゴの中身を確認しつつ、一つずつカゴからおもちゃを出してはまた入れてを繰り返し、保育士が傍で様子を、見守っているといたずらっ子のような笑顔を見せてくれました。出したり入れたりがとても楽しいようです。
□ちゃんは滑り台を登って上のところに行き小窓から覗くと保育士の顔を見つけニッコリ。
「□ちゃーん」と保育士が声をかけると恥ずかしいのかすぐに小窓から顔を外し、違う所から「ばあ」と顔を出して楽しんでいました。
目一杯遊んだ後はシャワーをして給食です。食べる前からまぶたが重くなってきている児もいましたが、モリモリとたくさん食べながら途中で寝入ってしまったり、眠くなるまでまたお部屋でゆっくりと過ごしました。
一人ひとりの気に入った遊びをまた見つけ、園庭や室内でも遊べる時間もより長くなってきました。
毎日が安心して楽しんで過ごせるようにしていきたいと思います。
(I.H)
◆やしさと気遣いと (ふじ)
朝のおやつが終わった後のエピソードです。
飲んでいた牛乳がこぼれ、◯くんのTシャツがびしょびしょになってしまいました。
「Tシャツぬれちゃったから着替えようか」
「うーん、やだ!」
「ここ、びしょびしょだよ〜着替えて園庭行こう?」
「うん!園庭行く!」
そんなやり取りをしていると、お世話好きの△ちゃんが、「はい!」とTシャツを渡してきました。
誰のTシャツだろう?と名前を見ると◯くんのものでした。
◯くんと保育者のやり取りをしっかり聞いていたのでしょう。
△ちゃんは◯くんの引き出しからTシャツを選んで持ってきてくれたのでした。
△ちゃんからTシャツを渡されて、自分で着替えようとするスイッチが入った◯くん。
△ちゃんのおかげて気持ちよく着替えをすることができました。
その後、Tシャツが着れたことを△ちゃんに報告しました。
「△ちゃん、ありがとう。Tシャツ着れたよー!」
すると、トコトコ◯くんのところにやってきてTシャツの裾を整えてくれました。
これまで自分がしてもらってきたことを次は誰かにやってあげたい気持ちが表れていて、素敵だなと思いました。
他にもこんなエピソードがありました。
おやつを食べ終えた☆ちゃん。
自分が座っていた椅子をきちんと整えて汚れもの袋のところに移動しようとしたら…
おやつを食べにきた友だちの姿が目に留まります。
すると、テーブルのところに戻ってきて、「こちらの席、どうぞ」とレストランの店員さんのように椅子を引いて友だちが座りやすいように気遣ってくれました。
友だちが座ってくれたのを見て、嬉しそうににっこり表情の☆ちゃん。
こんな姿も見せてくれるようになったのだと、嬉しい気持ちになりました。
玩具の取り合いなどでいざこざが度々見られるわくわくグループの子どもたちですが、いざこざをくり返しながら友だちを思いやる気持ちが少しずつ出てきていて成長を感じています。
今日は朝から子どもたちの優しさを感じられて幸せな気持ちになりました。
(M.S)
◆魔法をかけると・・・(きく・たんぽぽ)
昨日の水遊びが楽しかった子ども達は『ぴゅーってやったよね!』と思い出話に花を咲かせて目を輝かせていました。今日もとても暑いので何か涼しげのある夏ならではの遊びを…ということで今日は色水あそびをしました。
朝の集まりでは”どんな色がすき?”の絵本と共に色当てをしました。
『あかー!』『あおー!』『きいろー!』と色の認識もだいぶ進んできています。また、今日着ている洋服の色当ても始まり『〇くんと△ちゃんはきいろ!』と元気な声が飛び交い、オレンジ色のような茶色のような服を着ている□ちゃんの洋服を『ちゃいろだー!』と言う☆くん。様々な色も飛び出す程、色にも日々親しんでいる子ども達と共に園庭へ出発しました。
園庭に大きなタライ3つと赤・青・黄の三色の絵の具を準備し、タライに水を溜めます。いつもならここで『何してるのー?』という声が聞こえてきますが、楽しい事が始まるということが分かっている子ども達はその言葉も出ない程に水が溜まる様子に夢中になっています。とにかく気になる事は皆の後ろに置かれた透明の容器と絵の具。水を見て容器を見て絵の具を見て・・・
とにかく目線が大忙しの子ども達。その間にタライに水が溜まりました。
溜まった水を見ながら「お水って何色かな?」と問いかけてみました。
『水色~!』と答える◎くんはタライの色が水の色だと思いそう答えていました。そこで次に容器ですくって皆の目線まで持ち上げてからもう一度同じ質問をしてみました。すると、『しろー!』という新しい答えが返ってきました。透明という認識はまだまだ難しいと感じながらも子ども達なりに色々考えたことが分かりました。
今日は不思議な色を持つ水の色を魔法をかけて変えてみます。
こっそりと絵の具をつけた手を回しながら入れ「魔法よ魔法よ魔法よかかれ。赤い水になぁれ~!』と唱えると水の色がみるみるうちに鮮やかな色に変わっていきます。青・黄も続いて魔法がかかり、その度に『わぁ!色が変わった!』『赤になったよ』『すごーい』と歓声が上がっていました。
それぞれ好きな色水目掛けて容器と共に楽しみ始めていました。
最初はカップですくったりボトルに入れて『見て。いっぱい入ったよ』と入れては出す事を繰り返し楽しんでいました。その姿も徐々に変化し、赤い色水をボトルに入れた◇ちゃんは『先生、ジュースができたよ。飲む?』と持ってきてくれたりと少しづつ飲み物に見立て、そこに味も付き始めました。◇ちゃんは『おいしいジュースなの』と詳しい味はなかったものの”おいしい”というワードが付き、★くんは薄くなった青色の色水を『ブルーベリージュースどうぞ~』とおもてなし。色から味を連想し、子ども同士見せ合ったりと影響を受けながら遊びが発展していました。
また、たんぽぽぐみの◆くんが『これ見て!あかときいろ混ざったよ!』と色が変化した驚きを大慌てで報告しに来てくれました。◆くんを皮切りに何色と何色を混ぜたと次から次へと報告が続き、最後には『綺麗だね~』と皆の色にうっとりするきくぐみの●ちゃん。色水が薄くなっていたので何色になったというはっきりとした色の変化にはつながりませんでしたが、これは赤だけじゃない・青だけじゃない・黄色だけじゃないという事は気づいていたようでした。
どんどん色が混ざり続け、最後には綺麗から一変して濁った色に変化。
『なんで茶色なんだろう・・・』という疑問で今日の色水遊びは幕を閉じました。
今日は園庭で、そして三色(赤・青・黄)に絞って色水あそびを楽しみました。まだまだ暑い日々は続きますので色水あそびも場所を変え、色の種類や濃さも変えながら、色の混ざり合いや子ども達の発想・展開を楽しんでいきたいと思います。
K・E
◆七夕に向けて天の川制作(うみグループ)
梅雨が明け、暑い日が続いています。
来週は、7月7日七夕の日。うみグループにも子どもたちが作ってくれた笹の葉の飾りや、みんながお願い事を書いてくれた短冊を飾って七夕の準備をしています。
今日は、普段使わない金と銀の絵の具で画用紙に霧吹きをし、天の川を制作しました。
金と銀の絵の具を使うことを話すと、子供たちにとっては、とても嬉しそうでキラキラしていました。みんなで交代しながら、綺麗な天の川が完成しました。
霧吹きも他の制作でやっていたのでやり方はしっかり理解しており、保育者が伝えなくても自由にやっています。筆で塗っている児もいたので、塗るのではなく霧吹きでかけると天の川になる事を話すと、それを聞いていた○ちゃんが△くんに、「そうじゃなくてかけるだけだよ」と声を掛けている姿がありました。
その会話をしている姿を見て、こうやって子どもたち同士で教え合ったり助け合っていくんだなと感じます。
みんなが書いてくれた短冊の願い事が叶いますように (Y.H)
◆天の川作りました(にじグループ)
笹が保育室に届いてから笹飾りを楽しんでいます。輪つなぎや四角つなぎ、じゃばら折りをつなげた飾り、そして短冊も日ごとに増えています。そこで今日は、天の川を作ることにしました。絵の具を大きな入れ物にたくさん作りだすと「何するの」「手伝いたい」と言って、何人も子どもたちが手伝ってくれました。
椅子を取り除き、机を長くつなげたところに、長い障子紙を用意すると、もう子どもたちは楽しくなってきました。どんどんお手伝いの子が増えていき、絵の具を溶くのも筆を持って待っています。大きなバットにかなりの量の絵の具を溶かすと子どもたちがかき回し、5色の色を作り上げました。その絵の具の中に、両手をしたし、障子紙にペタペタと手で染めていきます。「おもしろい」「やる」と言って、一斉にペタペタが始まりました。赤・青・黄色で染める紙と、オレンジ・黄緑・黄色で染める紙に分かれてました。「あっちの紙もやってみたい」というので「違う紙をやるときは1回手を洗ってから隣の机の方に行ってね」と言うと「分かった」と言ってみんな手を洗って、入れ替えのように隣の机の紙を染め出しました。1本分の障子紙は、すぐに染め上がりました。「まだやりたい」という子どもたちは、机の上までペタペタし始め、最後の紙には、絵の具を両手ですくってかけていました。水たまりが出来、それが流れ出すと「あ、天の川が出来た」と机の上に絵の具の天の川を作ってくれました。
ベランダに出来た染め紙を干し、みんなでお片付けです。染め紙は、最初に染めた紙は絞り過ぎのこすり過ぎでビリビリになり、色を掛け過ぎて黒くなってしまったところもありましたが、見事に染まりました。床と机を見れば、飛び散った絵の具で、まあ、綺麗。こっちの方が天の川のようでした。雑巾でそんな床を拭き、壁にも飛び散った絵の具を見つけて拭く子もいました。雑巾を何回も洗いに行き、絞り方が弱いから床がビチョビチョになり、どうなるかと思っていると、何とか綺麗になりました。今度は、自分たちの番です。見事に服にも天の川が出来、染められていました。着替えをして、子どもたちは大満足です。
天の川は、どうなっていくでしょう。この後、まだまだ制作は続きます。たなばたまでには、仕上げて飾っていきたいと思っています。 M・K
◆あれ(そらグループ)
今日は集まりで七夕と、海の二曲を歌いました。
ピアノの音を聞いて「うみはひろいなおおきいな」と歌うこどもがいます。
ピアノを止めて素敵だねと伝えると、
「月が昇るし日が沈む」
とアカペラで続きを歌ってくれたこどもがおりました。
※三歳男児
三歳児恐るべしです。
カレンダーも後一日で6月も終わりだと共有します。
いつからいたのか、いついなくなったのか分からない梅雨の後、急にきた夏の存在にこども達は大喜びです。
シャワーを浴びる事が嬉しくて「やったー今日シャワー出来るー」っと言う◯さん。
園庭で水遊びをする人?と尋ねると半分のこども達が手を挙げていました。
※手をあげないこども達は、保育者の声が聞こえなかった、お気に入りの洋服を濡らしたくないから、ビチャビチャになりたくないなどあります
園庭で水遊びの準備をすると、役割分担が見られます。
金魚鉢に水を張るのですが、金魚鉢を配るこどもや水を入れるこども、運ぶこども等年長児が率先してくれました。
※年中児も数名手伝いをしてくれます
※年少児はそれをじっと見ています
こういった自然に起こる関係性に深い学びを感じます。
「何やるの?あぁ、あれね、やりたい」
と園庭での水遊びも3年になる年長児は言います。
「水遊びってこっちの水遊びかー、ホースでジャーってやらないの?」
とあっちの水遊びをいうこどももいます。
※勿論行いました。
PS、着替えがかなり必要になります。見落としがちなパンツや肌着、靴下など多めに用意して頂けると幸いです
ホースで水を撒いていると自然と水の先に磁石に吸い寄せられる鉄の様にこども達が集まってきます。
どこに向けても吸い寄せられるこども達は磁石の様に見えました。
プランター(きゅうり)に向けて水を撒くとプランターの前に立ち、全身で水を受けるのです。
側からみたら、きゅうりに水をやっているのかこども達に水をやっているのか分かりません。
「先生、お芋にも水あげないといけないんじゃない?」と急に思い出したかの様に叫んだ男児がいました。
きゅうりの気持ちになったら思い出したのかもしれません。
空中菜園に行くとサツマイモが大きく育っている様に見えました。
(雑草だらけ)
「ハートの葉っぱは抜かないでね、こういうクローバーみたいな形の。ギザギザの葉っぱや小さい葉っぱ、細長い葉っぱは抜いてね」と伝えると「星の葉っぱも抜いちゃダメだよね可愛いし」と女の子。
茹だる様な暑さで表情が歪んでいた矢先にそのセリフを聞き、保育車は確かに口角とモチベーションが上がった様に感じます。
皆で草抜きをし、早めに切り上げ水やりを楽しみました。
ホースを持ってサツマイモに水をやるという行為が大人と同じ事を出来ているといつ喜びとなったこども達もまた一つ成長した様に感じます。
Posted in 園のこだわり