◆6月9日(木)の子どもたち
2022年06月09日 木曜日
◆できるかな(つぼみ)

今日は園庭に出る前にミッキー体操が始まり、保育士が踊り始めると何とも言えない表情を浮かべながら保育士たちの踊りを見守るつぼみ組の子どもたち、見慣れてくると少しだけ手を動かして真似ていました。
体操が終わると笑顔で外を見始め、行きたいというアピールが始まり、靴下、靴を履いて園庭へ向かいます。
園庭に出ると思い思いのところへ向かうつぼみ組の子どもたちです。
砂場ではふじ組の児達が集まって遊んでいるとまるで「いーれーて」と言っているかのようにスーッと入っていって遊び始めます。シャベルを持って砂をすくっては落としてを楽しみます。
コンビネーションや築山辺りでは●ちゃんがトコトコと歩いて築山に向かうとふじ組の児達が傾斜が急な方から登っているのを見て●ちゃんも一緒に登ってみますが足の使い方がまだふじ組よりも上手ではないので途中までしか登ることが出来ませんでした。●ちゃん自身が登れないという事が分かり、途中から築山のトンネルをくぐって「ばあ」と自分が出来ることを見つけ夢中になっていました。
一人で立つことが出来るようになり何度も保育士にその姿を見せてくれる△くん。
保育士と片手を繋いで15メートルほど歩き、保育士が「そろそろウッドデッキに着くよ」と声をかけ手を離すと「ふうー」と呟く△くん。「ふうー」という言葉が出るほど△くんにとっては長い道のりだったようです。ですが、達成感もあったようでニコニコと笑い、出来た事を喜んでいるようでした。
できることできない事を遊びの中で経験している子どもたち。出来た時の笑顔を楽しみに挑戦する姿をこれからも大切にしていきたいと思います。
(I.H)

◆やってみようと(ふじ)
靴下、はけるかな?
園庭に出る時のいつもの光景ですが今日はいつもと、少し違いました。
わくわく・きらきらの児が靴下を手に持つと、足に履こうとする姿がありました。
腕の動かし方等まだ練習の段階ですが外に出る支度が自発的に出来るようになってきました。嬉しい光景でした。
園庭に出ると砂場の猫除けネットを外して使用するのですが、わくわく・きらきらの何人か保育者と一緒になって、ネットを外す手伝いをしてくれました。
少し重くても、皆で一緒の行動する楽しみ・喜びの方が勝りとても楽しそうでした。
外して片付けた後の達成感もひとしおで、それぞれに散らばって遊び始めて行きました。
もう一方では、大型遊具の身長よりも高い高台に保育者の手を借りて、腕の力を使って一生懸命に登っている、わくわくの児がいました。
保育者の手の力で登ろうとするうちは、まだ難しいですが自力でも登ろうとする姿も見られ、足の置き方等を聞いて、意慾的に登っていました。
登った先には、いつもの目線よりも高く、普段見る事の無かった光景に大喜びです。「わーい」と声を発し暫くずっと見て楽しんでいました。
出来た喜び・達成感を味わう経験を増やせるよう、心掛けていけたらとおもいます。S/A

よいしょ、よいしょ

一生懸命登ったら、眺め良い!
◆あおむしさん、さようなら (きく・たんぽぽ)

あおむしさんの為に。穴を掘り、お墓のプレートも作ってあげていました。
そらグループ(幼児組)から譲り受けた2匹(大・小)のあおむしがきくぐみにいます。すくすく育っていましたが、2匹のあおむしが喧嘩をしてしまったのか大きいあおむしの下敷きとなり小さいあおむしが動かなくなっていました。その様子を見た子ども達は『なんでー?』と不思議そう。
「あおおむしさん達、えいえいって喧嘩しちゃったのかな…動かなくなっちゃったの」と話すと「えー!』と驚いたり『寝たら元気になるんじゃない?』と様々な返答があり、その中で○ちゃんは『ちょうちょにならないの?』と疑問を投げかけてきました。
「そうなの…ちょうちょになる力がなくなっちゃったみたいなんだ」
この言葉でなんとなく嬉しい事ではないと感じた児がいたり、なんでかな?とまだ不思議な気持ちが続いている児がいたりと気持ちの動きはそれぞれですが、動かなくなってしまったあおむしがまた元気に戻って来られるように土に埋めてあげる事になりました。
『掘るのはシャベルだよー』と園庭に行くとシャベルを持ってきてくれる子ども達と共にフェンス沿いの土を掘りました。「あおむしさんが入れる穴掘ってあげてね」の声に積極的に穴を掘ってくれます。掘る場所は狭いので順番こ。後ろでしっかり待っててくれる姿が頼もしく、そしてあおむしの為に掘ってくれるその姿もとても素敵でした。穴掘りの仕上げは保育士が行い、ティッシュに包まれたあおむしを△ちゃんと□ちゃんがゆっくりと丁寧に…いや、緊張していたのか時間を掛けて穴に入れてくれました。
その後、土を掛けてあげる男児達…土でティッシュが見えなくなった後も何度も何度も掛け直してあげ「できたよー!』と自慢気に教えてくれました。
☆ちゃんは園庭にいる保育士達に『あおむしさん死んじゃったの。お墓作るよ』と伝え歩いていたそうです。(☆ちゃんから報告を受けた保育士達談)
☆ちゃんみたいに色々な人に報告する事であおむしと向き合ったり穴を掘る事であおむしと向き合う児がいたり…行動は違えど皆“あおむしの為に“でした。
『元気になってねー!』
『またねー!』
お墓に手を合わせた後もそんな言葉を口にしていた子ども達でした。
生き物との触れ合いで嬉しい発見もあれば悲しい事もあります。今回の出来事が子ども達の目にどう映ったのか。
『あおむしさんエーンエーンだね』と言う◇くんには悲しい出来事だと繋がったようでした。
これからも生き物との関わりを通してゆっくり丁寧に様々な気持ちを感じていきたいです。
K・E

散歩(電車)に行かなかった子ども達が『電車やろーよー』とみんなをお誘い。園庭でも電車で盛り上がりました。

青リボンチームは電車を見に地下鉄車庫へ。隅々までじーっと見ています。電車の大きさに圧倒されていました!
◆環境構成(うみグループ)

ミッキー体操では子どもたちが先生になり、前で踊ってくれました
昨日のシール対決を覚えており、「今日も約束を守って先生たちに負けないよ」という言葉が聞こえてきました。朝の集まりは子どもたちが勝利しました。
以前、カラーフィルムで作った切り絵を窓に貼ると、午後に光が射してきて床や壁に色が付き、それを見て「ここ光ってる」と不思議そうに光を追う姿がありました。(その様子はドキュメンテーションをご覧下さい)
滲み絵の活動を通して色や光への関心が高まっている事もあり、今日は様々な色のカラーフィルムとトランスパレントペーパーを使った切り絵をしました。傘とカタツムリの型に透ける素材のカラフルな用紙を好きなように切って貼っていきます。
最初は好きな色をランダムに貼っていましたが、徐々に色が重なり色が混ざっていく事に気付き始めました。
これまでもブログでお伝えしてきましたが、何色と何色を合わせれば〇色になるかを理解してきたので「ここはオレンジになるように赤と黄色が重なるように貼る」と途中から色の組み合わせを考えるようになり、灯りや光に当てて色を確認しながら取り組んでいました。
完成後、窓に貼るとキラキラした傘とカタツムリを見て「早く夕方にならないかな。その時間にキラキラの紙が光ったんだよ」「お部屋も光ってたよね」とワクワクの表情を見せていました。時間と光の関係を切り絵を通し知ったようです。
色と光りの不思議さや面白さを今後もたくさん味わい、関心が深まるような環境を考えていきたいです。
お店屋さんごっこと衣装作りも毎日「やりたい」と話し発展しています。園庭では築山から水を流すと川ができ、一生懸命水の流れに沿って地面を掘り道を作っていました。
好きな事や興味がある事には自分から働きかけ夢中で遊ぶ姿に、環境構成の大切さを改めて考えました。
O・Y


光に当て色の混ざり具合を確かめながら貼っています
◆「やりたい!」「やってみたい!」 (にじ)

ちょっと難しいけど、頑張るよ
担任達の間で、昨日から「明日、散歩に行けたらいいね。」と話していましたが、朝、窓の外を見ると、雨がしとしと・・。さすが、梅雨です。
あめは上がりましたが、散歩は明日に見送る事にしました。子どもたちにも、伝えます。
まずは、もも組に。「前にカエルさんを放しに行ったときに、もも組さんはお留守番していてくれたから、明日お散歩に行こうか。」もちろん返事は「うん!」
そして、次はゆりとひまわり組に。「ももぐみさんだけだと、まだ歩くのちょっと大変かもしれないから、一緒に行って守ってくれる人?」「はーい!」ほとんどの子の手が挙がりました。
もともと、全員で行こうと思ってはいたのですが、前回留守番してくれたももぐみの子たちが、少しでも特別と感じられるかなと、声掛けを工夫してみました。
「明日は行けるように、お空にお願いしようね。」と朝の集まりをしめました。
今日の予定は、身体測定。順番をも待っている間、ひまわり組だけ残ったので、「今日、何をして遊びたいですか?」と聞いてみました。手を挙げた子は、前に出て発表してもらいます。「ウノ。」など、単語のみで答えた子には、「ウノをやりたいですって言ってみようか。」と、発表の仕方も少し伝授。前に出て発表するほうは、みんな言いたくて、元気に言ってくれますが、聞いているほうは・・・。隣の子とおしゃべりしたり、聞いていなかったり。「皆の前で話すのも素敵だけど、友だちが話すことを聞いてあげるのも上手になると、素敵な一年生になれるんじゃないかなあ。」と伝えると、ちょっと頑張っていました。まだ難しそうですが、これから少しずつ意識して、できるようになっていくと良いなと思います。
園庭に出るまでの時間は、昨日のカエル作りの続きをしたり、先日、絵の具で塗った絵をはさみで丸く切って、紫陽花にしたりと、はさみやのりを使った製作コーナーを用意しました。自分だけのオリジナルのカエルができていく様子は、とても嬉しいようで、出来栄えを見て満足気です。はさみで丸く切るのは、なかなか難しい作業。それでも、自分でやりたい!ともも組も自分でチャレンジする子が多く、ゆっくり真剣に取り組んでいました。
お部屋遊びのあとは、園庭へ。園庭を縦断する、土の築山から流れる水の川づくりが今日も人気。泥んこになりながら、生き生きと遊んでいます。年長には、ポッピングも人気。今までできなかったことにも自らチャレンジしようとする姿が頼もしいです。
いきものがかりの◎ちゃんと△ちゃんは、古くなったキャベツを取り替えてあげること、虫かごを綺麗にすることなどを、最近は自分たちから提案してくれるようになりました。
今日は、「虫かごを綺麗にする!」と、はりきって園庭に持っていき、水をかけて、うんちを拭いて・・・ととってもきれいにしてくれました。本人たちも達成感を感じているようです。
今日も、たくさんの「やりたい!」「やってみたい!」が溢れるにじグループです。
(T.M)

カエルさん、どんな顔になったかな?

カタツムリのお部屋をお掃除。うみグループの子も「なるほど、こうやるのかー」と見ています。
◆天体観測 (そらグループ)

でんでん
今日は年長児を筆頭に「にじちょこはーと」というチョコレート屋さんが開店しました。
※不定期で出店
以前作成した看板に柄をつけ、プラカードの様に持ち運び可能にし、それをパーテーションの傍に貼り付けたりと看板が看板としての役目を果たすだけで遊びがこんなに展開される事に少し驚きました。
※「にじちょこはーとです、お客さん待ってます、買いに来ませんか、お金あげますから」の呼び込みは我々保育者しか聞く事の出来ない「奇跡の呼び込み」の様に感じます
朝の集まりでは昨日と同じ様にピアノに合わせて体を動かすこども達がおりました。
数字の歌の数字カードの取り合いも起きて普段泣く事の少ない年長男児がここぞとばかりに大声で憤っておりました。それを気にする年長児達が心配し「先生、◯君泣いてる」と言います。
距離を取る友達を見ては更に大声で泣き立て注目を浴びる◯君はひくにひけなくなったようでした。
※誰しもそんな時もあります
そんな事もあり、急遽体を動かす集まりの時間にシフトチェンジし、気持ちが切り替えられる様にしました。体操や柔軟、なりきり運動をすると少しずつまとまりが見られ大型絵本(7匹の子やぎ)の読み合いを行います。
※絵本のストーリーを楽しみながら対話も大事にしこども達の感情や心情を聞き出しています
以前、ガラガラどんのごっこ遊びをすると、
「7匹の子やぎやりたい」
との声も聞こえた為、今回、やってみる事にしました。
時計の下に隠れる役を2名決めたのですが、こども達はストーリーに没頭して自らが主人公の様に動いていました。
※ほとんどのこどもが時計の下にに隠れて、代表2名が不満顔です
園庭では泥遊びや虫探しも行いました。
※靴やズボンが毎日の様に濡れてる子どもがいます、お洗濯のほど何卒宜しくお願い致します
ある子どもが、保育者の行動をじっと見て「何してるの?」と言いました。
保育者は、低年齢児が摘んだのであろう花を拾っていました。
「お花を拾ってるんだよ、かわいそうだからね」と綺麗だからではなく、命についての視点で声を返します。
「僕も欲しいな。」と言うので、拾えば良いよと伝えますが、お花のままで欲しいんだよと言います。
そして、育てていたプランターの花をついブチっと摘んでしまいました。
「あれ?これは育ててるやつだから先生も摘んでないよ?」と伝えると、その子どもは不満そうな顔をしています。
「かわいそうだけど、でも仕方ないから…ここ(水を貯めたトレイ)に入れてくれる?」と伝えると、
「…」と置きました。
後でその隣にいた子どもが保育者のところに駆け寄ってきて、先生あのね?と言います。
「先生らあのね?◯君ね?あの花を取ったのはね?お部屋の蛹が蝶々になったら蜜を吸わせてあげたいからだったんだって」
と言うのです。
「え?そうだったの?あちゃちゃ」と伝えたその子の遠い後ろで顔だけ壁から出してこちらを見ている◯君がいました。
その後は…。
保育園は日々、ハッとさせられる瞬間ばかりです。
見えないものを見ようとしなかった自分を反省したいと感じました。
k★y

そらグループレストランのウェイトレス

時計の下に隠れなかった食べられた子やぎたち

Posted in 園のこだわり