見えてるのはカップ
2022年04月18日 月曜日
砂場は子どもの交流の場所です。0歳児、1歳児にとって道具を使って楽しむことができます。
1歳児のT君とK君。T君がカップを手に持って砂を入れては横に積み上げていました。掘るのが目的か積上げるのが目的かはよくわかりません。何度も繰り返していました。それを見ていたK君がT君のカップを取ってしまいました。T君にとって予想もしていない出来事でした。T君は自分の遊び道具を急に取り上げられて一瞬空白の時間がありましたが、K君からカップを取り返そうとしていました。
0歳児、1歳児には相手の物を取ることが善くないという認識は定まっていないようです。一人で遊んでいたT君にとって砂とカップだけは色づいたものとして見ています。またK君にとっても意識されているのは目の前のカップです。この時にはK君はT君を自分の遊びの中には意識していません。K君にとってT君が意識されるのは取り返しに来た時でした。
相手の物を取ることが善いことか悪いことかを知るのは、自分のした行為が相手にどういう思いをさせているかが理解できてからではないかと思います。
T君の思い、K君の思いを大事にすることで次の関わりが見えてきます。
0歳児、1歳児は特にそうですが、子どもに自分のした行為が善いか悪いかを伝える前に子どもの思いを十分理解していきたいと思いました。
園長
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