◆3月10日(木)の子どもたち
2022年03月10日 木曜日
◆いろんな視点で(つぼみ)

昨日に引き続き園庭で遊んでから園周辺を散歩することにし、今日は前半と後半に分かれていきました。
前半組はあまり歩いたことのない子も歩いてみることにしました。いつもは散歩カーからいろんなものを眺めていますが、〇ちゃんは歩けることにとても嬉しそうな表情で、道にある色んなものを指さして反応していました。△ちゃんはほぼはじめてしっかり歩くことになり、保育士の手を引いて歩くくらい嬉しさとやる気に満ちていました。楽しくて散歩カーに乗りたくないとのことだったので、行きかえりほとんど歩くことができた△ちゃんの姿にこんなに歩けるようになったんだと成長を感じ、子ども達の姿も他の担任にもその姿を共有しました。普段は目的地までいって遊んで帰り時間の余裕があれば歩いていたのですが、今日はゆっくり歩くことや道端の発見を楽しみました。
後半組は前半組が散歩カーに乗っているのを発見すると「のりたーい」「ぼくも~」と寄ってきましたが、いけないことがわかると絶望したように泣いたりしていましたが、「後で行こうね」「こっちで遊ぼうか」と声をかけ待っていてくれました。
「行けなかった」という気持ちもあったからか行けるとわかるととても満足そうに散歩カーに乗車。後半組も順番に歩きました。高月齢中心に出発した後半組は、同じルートでも見てる視点が違うようで、ヘリコプターの音、保育士の発したさりげない言葉をよく聞いていたり、以前に通ったことも覚えていて「かわ!かわ!」「カモ!カモ!」とたくさん反応していました。
新しく咲いていた花も「花可愛いね」と発見したり、歩くスピードも速くなっていたため前半組より先の曲がり角まで歩きました。様々な月齢の中でそれぞれがいろんな視点で感じ表現しているんだなと散歩を通して感じました。
同じ年齢でも月齢差があったり、いろんな過ごし方の形があってもいいのだなと感じ、成長や個々に合った関わりをしっかりしていきたいと思います。
(K.E)


◆一緒にやろう(ふじ)
フープ電車いっぱい
気候が暖かくなってきました。おやつを食べて、園庭に出たい子からどんどん出て行きました。
「フープ出して。」と外へ出ると早速訴える子どもたち。体育倉庫から自由にフープを出せるように設定していくと、次々とフープを取りにくる子達でいっぱいになりました。フープを持って、フープ電車がたくさん走っていました。コンビネーションの隠れ家の中にまでも入って行き、フープが引っかからないように注意しながら出たり入ったり、園庭中を走り周ってていました。
大門前では、枯葉遊びをしている◎くんがいました。大門の溝のコンクリートに枯葉を置き、手でトントンと枯葉を叩いていて。「何しているの?」と聞くと、「ケーキ作ってるの」「アイス作ってるの」という返事が。枯葉を叩いて、包丁でお料理していたようです。気になった子もやって来て、◎くんの隣に並び、同じようにトントン枯葉を叩いていました。そのうち、枯葉をパラパラとまき始め、枯葉のかけ合いが始まり追いかけっこになり。遊びが変わっていました。
太鼓橋に登れる子もさらに増えてきました。今日も、挑戦して登り、登れたことに喜びを訴えようと、上から手を振る〇くん。コンビネーションの上の色々な所から顔を出しては手を振り、アピールしていました。〇くんは、他の子が太鼓橋を挑戦しようとしていると、上からロープを引っ張ってあげようとしたり、手伝ってあげようとしていました。自分が登れた喜びと、お友だちも登らせてあげようという気持ち、嬉しいです。(T.Y)
お料理中
登ったぞ~
◆きんぎょがにげた!! (きく・たんぽぽ)
つかまえろ~。
今日は先週○ちゃんと約束をしていた、絵本のきんぎょがにげたのマジック遊びをすることにしました。
絵本の一場面の金魚鉢に魔法の布をかけ、魔法の呪文をかけ、布をとると、、、なんと、金魚がいない、、、きんぎょがにげた!さあ、どこにいったのか?さがしてみよう。という遊びです。
いつもは部屋で探していたのですが、今日は園庭で探す事にしました。魔法の呪文をおぼえている子どももいて、「ちちんぷいぷいの~えいっ。」と元気な声が響きました。
園庭は広いので、きんぎょは大きくなっちゃっているらしい、いっぱいに増えているらしい、というヒントで、子どもたちはあっというまにきんぎょ探しに走り出していきました。
「いたよ!」とクライミングの壁にきんぎょを見つけた△ちゃん。大きな声でみんなにも教えてくれていました。「まだいるって。」と勢いもついて走って探しています。1歳児も紛れて走っている様子がかわいらしいです。しばらくすると、クライミングの小屋の柱にきんぎょを発見。子どもたちもあとからあとから集まって来ました。しかし、高い所なので誰にも手が届きません。指を指して「あそこに!」と、悔しそうです。すると、□ちゃんがきんぎょをつかまえようと柱のとなりの壁をよじ登り始めました。「□ちゃんがんばれ!」
とみんなの熱い注目と声援が集まりました。頑張って手をのばして金魚をつかまえた□ちゃんはヒーローのようでした。
それからは、□ちゃんに刺激をうけたのか、見つけた金魚が高いところにいてもあきらめない、と粘るようになりました。登るところを探して上から攻めたり、棒では届かないとわかると、大きなフープを持ってきてひっかけようと工夫をしている子どももいました。おまつりごっこの金魚すくいの時の、ポイを思い出したのでしょうか。ジャンボポイ作戦は大成功でした。
あ!とひらめいた☆くんは、魔法の呪文をかけていました。
子ども達の発想には本当に驚かされます。その一人ひとりのアイデアと、そこに、友だちと力を合わせるということで、ひとりではできないことも解決できることに気付きはじめているのだと感じました。これからは、友だちと一緒に大きな力となって、いろんなことに挑戦し、達成させていきながら、友だちの良さをあじわっていってほしいと思いました。
みんなのみつけてくれたきんぎょは、今度は小さくなる魔法で元の大きさに戻し、絵本の金魚鉢の中に無事に帰りました。(F.S)
とどくかな。
ひるねしてたよ。
◆ベランダで遊びました(うみグループ)

今日は、室内遊びと園庭遊びの時間まで三階ベランダで遊びました。
久しぶりのベランダ遊びに子どもたちも大喜びです。
帽子や上着を準備する段階から「楽しみだね」「一緒に三輪車しよう」などと期待を高め合っていました。
ベランダに出ると追いかけっこや三輪車、キックボードなど思い思いの遊びに向かっていく子どもたち。
三輪車やキックボードには数に限りがありますが「終わったら貸して」「いいよ!じゃあ、あっちまで行ったら交代ね」などと折り合いをつけながら満足のいくまで楽しんでいました。
ときには気持ちがぶつかり合うときもあります。しかし、相手の気持ちに寄り添ったり、落ち着いて自分の気持ちを伝えてみたりと自己解決に向かおうとする姿も見られ、このような経験を積み重ねることで、遊びや人間関係の広がりはもちろん社会性が育まれていくのだなと心温まる気持ちにさせられました。
園庭遊びの時間になると「園庭で虫探ししよう」「ボール投げ追いかけっこしよう」とまた笑顔が広がります。
室内遊びを選択した児、園庭遊びを選択する児と活動はそれぞれですが、一人ひとりが遊びへの意欲を持ち主体的に楽しんでいました。
(T.N)


◆やさしさがぐんぐん伸びて… (にじグループ)

みんなで大縄!
「いつになったら新しいもも組さん来るの?」
登園時、朝の挨拶をしたあとのもも組〇くんの言葉でした。カレンダーで日にちを確認、4回寝たらと伝えましたが、数がまだ確実に数えられない〇くんにとって、“そろそろかな、今日はいるかな”と毎日どきどきのようです。「たのしみなんだ!!」と、新しいもも組への期待と自分がお兄さんになることの嬉しさで、朝から笑顔です。
今週から始まった、もも・ゆり組だけの生活。子どもたちの気持ちや行動の変化の姿が見られます。
先日の手形の桜に、幹と枝をつけるために、トイレットペーパーの芯に筆で絵の具を塗りました。
最初に始めたのは、女の子です。その女の子が次にやり始めた男の子に筆の使い方・塗り方を丁寧に教えてくれています。教えてもらった男の子は、その次に始めたもも組の男の子に「筆をここにちょんちょんってしてね」と優しく教えてくれます。
保育者が声をかけなくとも自然と広がる優しさの輪に思わず嬉しくなりました。
絵の具の片付けをしていると、□ちゃんが「手伝ってあげようか」と声をかけてくれました。雑巾の洗い方では、「どうやって雑巾あらえばいいの?おしえてください」と□ちゃん。洗い方を伝えると「そのやり方いいね~」と教えてもらったやり方を褒める姿には関心してしまいました。
また、朝の集まりの時間が近づくともも組に教えてくれ、一緒に片付けようとしてくれるゆり組。あえなく一緒の片付けは断られてしまいましたが、そこで無理に片付けないのがゆり組の優しさだな、と感じました。
いろんなところで見られる、進級へ向けての子ども同士の優しさや思いやり、成長の姿にひとつでも沢山立ち会えるよう、子どもたちと関わっていきたいと思います。
e.y

「そうそう、そうやって… 上手!」と教えてくれています

◆だめよだめだめ (そらグループ)

今日は紙芝居を読んで欲しいというこども達のリクエストがありました。
朝の集まりの時間も余裕があり読めそうです。
しかし、そんな時に限って何かが起きます。
「ここは僕が座るの」
「僕だよ」
「僕が座るの」
「僕」
「うわぁぁぁん」
「…」
席の取り合いで椅子を押しグルマの様にして、座っているこどもを椅子ごと押しています。
手や足を挟みそうで危険です。
思わず保育者が手を椅子の隙間に入れて静止しなければ怪我をしてしまうほどの感情の昂りを見せるこどもがいます。
「いっ…たい…」
まさかとは思いました。
手を挟まず止まるかと思っていたのですがそれでも保育者の手を気にせず押し続けています。
するとそれをずっと見ていた周囲のこども達が瞬時に椅子を止めたり、「ダメ」と声をかけたり、「先生、手大丈夫?」「◯君嫌だったね?」と心配してくれるこどもがいました。
誰もが椅子を押しつけられるこどもと、椅子と椅子の間に手を挟まれた保育者に優しい声をかけ、椅子を押し付けるこどもには厳しい声をかけています。
その中に、
保育者に「意地悪しないで」と言ったこどもがおりました。
驚いて「え?」と聞くと、
「隣に座りたいんだから手どけてあげれば良いじゃん」と言います。
そのこどもには見え方が違っていた様です。
「そうだね。隣に座りたいだけなら先生も手を退けるんだけど、隣に座りたいんじゃなくて今、◯君が座ってる場所に座りたいからグイグイ押してるんだよ」と伝えると、
「そうなんだ」
と一言答えてくれました。
暫く様々なこども達がそのやり取りに加わったり、傍観したりとありましたが、座りたい一心のこどもはすぐには気持ちを切り替える事が出来ずに別の保育者と隣のスペースで気持ちの共有の時間を図りました。
そうこうしていると、
「おっと…もうこんな時間…」
昨日はエプロンシアターを集まりの時間に行った為園庭で遊ぶ時間まで集まりの時間がずれ込み、紙芝居は帰りの集まりの時に読むのはどうかを尋ねてみました。
返事はNOです。
YESもありました。
それに対して、更にNOと言うこどもの言い分があります。
「だって私のお迎え16:30なんだもん」
朝の集まりが終わった後、プレイルーム(遊びの部屋)で別の保育者が読む事にしました。
「紙芝居選べる〜」と喜ぶこどもの姿があります。
園庭では2人でロープ遊びをしていたこどもがいました。
いつも一緒です。
山の天気の様な2人のやりとりに思わず常にカッパを着て見守っていた方が良いのではないかと思う事もしばしばあります。
ロープをトランポリンの脇に置いて、ジャンプを楽しむ2人。
すると急に1人がロープを持って走り出そうとします。
慌ててもう1人がもう片方を掴み引っ張るのです。
「え?これは誰が使ってるものなの?」
と尋ねると、1人は、
「みんなで使うんだよー」
もう1人は、
「◯◯の(自分の)」と言うのです。
それからはもう、奪い合いです。
力試しです。
負けた方は悔しくて泣いています。
「一緒に使いたいよ貸してよ」と叫びますが、「ダメよ」の油を更に注がれます。
保育者がこどもに寄り添い、
「一緒に使いたかったんだね。新しいロープ見つけに行く?」と聞くと、
「行かない。あの黄色がいいの。別の黄色じゃない。◯君が使ってるアレがいいの」と言います。
◯君はチラチラと保育者の膝の上で泣いている顔を見て遠くに行きます。
泣いていると年長児が訪れました。
「どうしたの?いっつもこども達助けなきゃいけないのは大変だね。」と言います。
2人のやり取りの経緯を伝えると、クスクスと笑っていました。
そして、
「あ、そうだ。縄跳びと予防接種の跡見せてあげる」
と、言います。
膝の上で泣いていたこどもが急に膝から降りて、走り出します。
向かう先は◯君です。
第二ラウンド開始のゴングがどこかで鳴ったようです。
※こちらには聞こえません
随分と2人で鬼ごっこをしていました。
そしてある瞬間に◯君がロープを投げ捨てました。
その瞬間にすかさず手にして満面の笑み。
◯君はというと、丸太の穴に葉っぱを詰める遊びを見つけ没頭しています。
その後、ゆりかごスイングに乗った一歳児を2人が揺らしていますがどうもチグハグです。
山の天気です。
すぐさま、雨が降りました。
「1人でやる」
「ダメ」
「1人でやるの」
「ダメ」
二度あることは三度ある。
今回は◯君に、
「◯君鬼ごっこしない?」と声をかけました。
すると、
「良いよ」
と切り替わります。
「1.2.3.…」
すると、
「3.2.1で数えて」
と◯君が言いました。
「3.2.1.待て〜」
そらグループの日常です。
k★y


◆年長児らしい姿がいっぱい見られます(ひまわり)
卒園式の予行練習、どのグループも素敵にできました。
卒園式の予行練習に行きました。初めてのセレニティーホールでは、ちょっと緊張していた子が多かったので、朝の会では、宇宙人と交信して気持ちを和らげていきました。宇宙人の手遊びをしてみんなで宇宙人にもなりました。すごい顔の宇宙人を作った人をみんなに紹介すると、ここぞとばかりに両手で顔をゆがめて、見たこともないような宇宙人になっていました。気持ちが緩んでから予行練習に「行ってらっしゃい」と見送りました。
セレニティーホールでは、前回よりも自信をもって証書をもらう子供たち。歌も言葉も張り切ってやっていました。「上手だったね」と褒められてにっこりする姿がありました。
本当にいよいよ卒園式が近づいてきているのを子どもたちの姿からもわかります。早く卒園式をしたいような、まだまだいてほしいような保育士の複雑な思いが募ります。
予行練習の緊張も解けて園庭で遊びだすと、「ターザンロープがしたい」と言い子どもたちで並んでみんなで支えたり友達に教えたりしながらやりだしました。「見ててね」と言いながらロープに飛びつき方や手の位置などを知らせてから、みんなでロープに飛びついた子を運んで手を放して滑っていくのを楽しんでいました。運んで行くことや最後に滑ってきた子が衝撃を受けて揺れるところまでも楽しみ、1回ずつやって満足したようでした。
そんな時に非常ベルが鳴りました。さすが年長組、さっとホールのほうに戻っていきました。外靴もしまうこともなく、急ぐところが長年訓練をしてきた賜物です。ホールの中で遊んでいた子供たちも遊んでいたものをそこに置いて集まりました。誤作動であることが解り、避難が解除されると、「何が起こったんだろうね」話す姿もあり、そういう細かいところまで心配したり、避難する意味も解っていました。
1つ1つ年長組らしい姿がうかがわれ、改めてこんなにも成長したんだなあと思いました。M・K
ターザンロープみんなで協力して楽しみました。
急に鳴った避難のブザー。みんなですぐに逃げられるように窓の所に集まりました。

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