あたたかい関わり
2021年10月04日 月曜日
年長のO君、1歳の時から通園しています。毎日、クラスでも園庭でも楽しく遊んでいます。Oくん、今日も楽しそうだね。何が楽しかった?と聞くとリレーだよ!リレーの練習だよ‼と答えてくれました。じゃ2歳のころ、一番楽しかった遊びは何だったかな?と聞くと、う~んと目を上に向けて考えて“ぜんぶ!”と教えてくれました。
「人間形成の基盤となる乳幼児期」と題して「脳の発達との関係」ついての勉強会がありました。
乳幼児期0歳から3歳の間に記憶に大切な役割を果たすシナプスが爆発的に増えます。シナプスがつながることによって記憶が脳に蓄積され、生れ出てから多くの刺激を受けます。シナプスは同じ体験をすることで太くなって記憶として思い起こすことができるといいます。自分にとって心地よいもの、楽しいもの、やってみたいもの、刺激が強いものが残っていき、必要のないものは消えてゆき整理されていくと学びました。
乳幼児期の記憶というのはシナプスがまだ弱いこと、不必要なものは整理されていくことが記憶として残らないのだと思わず納得してしまいました。
しかし、思い出せる記憶に残らないからと言ってどんな関わりをしても同じかというととんでもない話でした。人の脳は6歳ころまでに90%つくられます。この時期に子どもにとって温かい関わりをすることが脳の成長、人間として成長するために如何に大事なことかをあらためて教えて頂きました。
また、乳幼児に対する大人の認識の誤りでした。“赤ちゃんは何もできない存在、だからいろいろ教えてあげなければいけないというのは大きな誤りです。赤ちゃんは生きたい!という意欲とエネルギーをもって生まれてくるのです!だから子どものリズムに合わせて育てることがこの時期の育て方です。赤ちゃんのNeedsに合わせて育てることですと教えて頂きました。
保育園で過ごす子どもたちへ、温かい関わりをこれからも大事にしていきたいと思いました。
園長
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