集団の中での葛藤
2021年08月06日 金曜日
子どもたちは日々自分のやりたいことがたくさんあります。しかし集団生活のなかでは思い通りにならないこともたくさんあります。そして守らなければならないルールもたくさんあります。
幼児組の保育室に行くと〇ちゃんがそばにやってきて「ジャンプして」と言います。〇ちゃんは、いつも私を見つけるたびに「ジャンプして」と言っては両手をつなぎ、少しでも高くジャンプしようと挑戦しています。私は、〇ちゃんと息を合わせ、〇ちゃんのジャンプを補助します。度々やるのでタイミングが合うようになり、相当高くジャンプできるようになりました。
それを見て「僕も」「私も」とそこにはいつも長蛇の列ができます。そのため〇ちゃんが始めた遊びですが、「早く代わって」「〇ちゃんだけずるい」と言われることもあります。最初の頃〇ちゃんは、友達の言葉には耳を貸さず私の手を放そうとしませんでした。もっとやりたいのに我慢しなければならない気持ちと葛藤しているのが伝わってきます。
なかなか交代できなかった〇ちゃんですが、順番を待っていればまたできると理解できるようになった今では、葛藤しながらも友だちに譲って、列の後ろに並びに行くようになりました。人間関係の中で自分の気持ちをコントロールし、行動できるようになって来たのを感じます。
それにしても、次々と交代でやってくる子どもたちのジャンプのお手伝いは結構体力を消耗します。「ちょっと疲れたから休憩します」と伝えながらも子どもたちと楽しく過ごすために日々鍛えていかなければ・・・と感じるこの頃です。
保育主任
Posted in 三感ブログ