小さな保育士さん
2021年07月09日 金曜日
3~5歳児が一緒に暮らす異年齢クラスでのワンシーンです。
3歳児の〇君が棚の上に飾ってあるラQの作品を手に取ると、4歳児の◇君は「それ僕が飾ったやつだよ。返して」とその作品を取り返そうとしました。◇君と〇君が作品の引っ張り合いになっていると、そばにいた◇君の親友★君は、「やめてあげて」と〇君を止めようとしました。しかし、引っ張り合っていたため作品は壊れてしまい◇君は悔しくて、泣き出しました。すると★君は「これ欲しかったの?使いたかったの?◇君と一緒に遊びたかったの?」と次々と〇君に話しかけていました。
実は、3歳児〇君は自分が昨日飾った作品だと勘違いしていたようで、全く悪気はなく「どうして・・・自分の作品を手に取っただけなのに・・・」という気持ちだったと思いますが、まだそれを言葉でうまく表現出来ず★君の声掛けに「うんうん」とうなずいていました。
仲裁に入ってくれた4歳児★君は、友だちを責めることなく気持ちに寄り添おうと一生懸命関わってくれました。昨年まではクラスで一番年下で、お兄さんたちにたくさ関わってもらう方でしたが、4歳児になってこんな姿を見せてくれるようになったのかとその成長に心が温まりました。
作品が壊れてしまった◇君の涙はなかなか止まらず、保育者が声をかる場面はありましたが、3人のこれからの成長がますます楽しみに思えるシーンでした。
保育主任
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