人のために
2021年06月11日 金曜日
母が、「伊豆で疎開をしているとき、B29というよく飛行機が飛んできたのよ。伊豆で爆弾を落とすことはないけど、通り道だったのね」と戦争当時の話をしてくれました。戦争中男性は町にはおらず、若かった母は夜中でも眠い目をこすりながら「空襲警報発令」と各家に知らせて回る役目だったこと、また、火を消す訓練として、はしごを掛けて屋根の上の登り、バケツリレーを行ったことも教えてくれました。
ある時、B29の低空飛行に遭遇し、操縦席にのった外国人の顔が分かるくらい近くに迫ったのですが、何事もなく去っていったそうです。とても怖かったと言っていました。今も世界の紛争のニュースを見る事があり、実際に今この瞬間にも母のように怖い思いや辛い思いをしているがたくさんいることを改めて思い起こします。
紛争だけでなく現在世界はコロナ禍で、多くの方々が辛く苦しい思いをしています。その中で自分も辛いのに周りの支えになろうとする取り組みがたくさん見られます。私も戦争や災害、他にも辛く苦しんでいる方や悩んでいる方の支えられる自分になりたいと心から願っています。しかし、何をどうしたらよいのか・・・とただ時の流れのままに過ごしていることが常です。母の話を聴きながら、足元から見直し、『人のために』自分ができる行動を意識して行っていきたいと感じました。
保育主任
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