安全基地
2021年06月18日 金曜日
0歳児クラスの〇君は、まだ新しい環境に慣れきれず、担任がそばを離れたり、出入りがあったり、動きがあるたびに泣いてしまいます。少しずつ遊びに興味を示し自ら環境に働きかける姿も見られるようになってきたようですが、常に担任の存在を確認しています。
そんなある日、様々な事情が重なり、担任が〇君のそばにいられない状況がありました。そこにいたのは私を含め担任以外の保育者です。安全基地、心のよりどころである担任がいないことに気づいた〇君は、泣きながら私に抱っこを求めてきました。担任がいると私の存在は〇君の視界には入っていないようでしたが、日々クラスを覗きに行くため、顔を覚えてくれていたようです。
子どもは特定の保育士との安定した関係を基盤にして、周りの存在に興味を示し関わり合いの育ちへとつながっていきます。〇君も安心できる担任の元、少しずつ周囲に目を向ける余裕が出てきたのだと思いました。
その後担任が戻ってくると〇君は早速そちらへ・・・。でも、私は第2の安全基地になれたかなと心の中で一人喜んでいました。
保育主任
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