◆6月18日(金)の子どもたち
2021年06月18日 金曜日
◆いろんなのもに(つぼみ)

園庭に遊びに行きました。
いつもは涙を流している時間が多かった子たちも今日はふじ組が散歩に出かけたため穏やかな園庭で遊び始めていました。
最近は自分の興味のあるものや目に入ったものに手を伸ばしている姿が多く見られるようになり、園生活にもだいぶ慣れてきた様子が伺えます。
そんな中、行動範囲も広がってきた子どもたちは広い園庭もどんどん進んでいきます。掃除をしてくれている保育者のところに向かって「何してるのかな?」と近づいていく〇くん。一方△ちゃんは顔見知りのその保育者を求めていったり、違う目的で進んでいく子どもたちの姿があります。
園庭で収穫したキュウリを食べようとしている2歳児クラスの子たちがいました。〇くんもまた「何してるのかな?」と覗きに行き興味津々。幼児クラスのお兄さんたちがカブトムシを持ってきて見せてくれたのも興味津々。
色んな事に興味を示し、気持ちよく過ごしている子どもたちの姿をみるとこちらも嬉しく、そして安心します。
幼児クラスのお姉さんが声を掛けてくれ、少しだけお姉さんとの触れ合いもありました。不思議そうではありましたが、笑顔も見せてくれた□ちゃんでした。
(K.E)


◆いろんなものに出会ったよ! (ふじ)

昨日は園周辺をぐるっと散歩したのですが、天気がいいので今日は皆で大聖堂まで行ってきました。
大聖堂の1階の広場に到着すると、綺麗な蓮の花や大きな葉っぱがたくさん、とても綺麗な景色が出迎えてくれました。
散歩カーから降りてみんながダッシュで向かったのは、ピンクの蓮の花のところ。
少し高い位置で咲いていたのですが、覗こうと頑張るわくわくの○ちゃん。
ちょっぴり背伸びもしてみたり、首をゆらゆらさせて見る角度を変えてみたり。
少し見えやすくなるように葉っぱをよけてみると、出た言葉は「ちれ〜♪(きれい)」。うっとりしていました。
池の中にはあめんぼや、タニシ、めだかにトンボ、園庭では出会えない虫や魚にもたくさん会えました。
落ちないように気をつけながらも、水の中の観察会があちこちで行われていました。
「かわい。」「かわいーね。」そんな声を聴こえてきて気持ちがほっこりします。
ふわふわの◎ちゃんはあめんぼを見つけ、しばらく目で追っていたのですが、突然自分の方に向かって泳いでくるとちょっとびっくりして後退りしたのですが、「あめんぼさん、こんにちは〜」と声を掛けるてみると、それとなく◎ちゃんも小さくぺこり。急に親近感が沸いたのか、またしゃがみこみ観察を再開。
もう驚く様子はなくむしろ近くにきてくれてありがとう〜とでもいうように嬉しそうな表情に変わっていました。
広場で広いだけでなく、いろんな道があったりと迷路のようでいったりきたり走るだけでも楽しい場所。
大きな岩も何個かあり、上に乗って飛び跳ねてみたりツルツルの手触りを楽しみながら太陽に当たっていた石のあたたかさを感じたり、初めての大聖堂はわくわくするものがたくさんでした。
たくさん刺激を受けて帰り道にはうとうとする児もいたりと少し疲れも見られましたが、とっても楽しい散歩になりました。
またみんなで楽しいことを探しに出かけたいと思います。
I.S

じーっ・・・あめんぼ見つめています。

◆大きくなったらなんになろ~? (きくたんぽぽ)
「☆ちゃん!」「はあい!」タンバリン3回でこたえる子、1回思いきり叩く子・・・、様々なお返事です。
また少しずつ賑やかさが戻ってきた保育室。やはり、たくさんのお友だちがいるのが、嬉しくて楽しいようです。お友だちの顔を見ながら、朝の集まりをします。「大きくなったらなんになろー♪?」手遊び歌が流行っています。歌い終わってから、「大きくなったらなんになりますか?」とちょっと難しい質問をしてみました。「おいしゃさん。」「おまわりさん。」と、まさに将来の夢らしいこたえがかえってくる子がいて、驚きます。様々なこたえのなか、「おっきいパパになる!」、「ねえね。」と、自分たちの一番身近な存在に憧れるステキなこたえも聞けました。名前を呼んで、タンバリンでお返事もして、今日も楽しい朝の集まりになりました。
今日もきゅうりの水やりに精が出ます。そして・・・、「あっ、きゅうりがあった!」。大きくなったきゅうりを今日も発見。代表して収穫した〇ちゃんは誇らしげに園庭に持って降りました。「お醤油味にする。」と言っています。今日も園庭きゅうり屋さんが開店しそうです。数人と一緒に給食室に包丁を取りに行き、今日は丸い輪切りに。「丸いきゅうり、何個あるかな?」と皆で「いーち、にーい、・・・」と数も数えました。きゅうりを1本切るだけなのに、なんだかとっても楽しくて、昨日は食べなかった▽ちゃんも、一緒に参加することで今日は食べました。
きゅうりを食べている横にぞろぞろとやってきたのは、そらグループのお兄さんたち。なんだかとっても大きい衣装ケースを持ってきました。なになに?とのぞき込んでみると、なんとまさに子どもたちにとって旬のカブトムシがたくさん。目を丸くして釘付けです。
今日もたくさんの経験をした子どもたち。友達と一緒に、楽しみながら体験することで、刺激を受けることが、日々の成長に繋がっています。そんな子どもたちが「大きくなったら何になるのかな~」と想像するのも楽しいです。
(T.M)
昨日に続き、梅ジュース作り。実際の作業は、衛生上保育士ですが、傍で見たり、材料を一緒に取りに行くのを楽しみます。「廊下は走らないんだよね」と話すと、走りたい気持ちを一生懸命押さえて、早歩き。えらい!

◆青空 (うみグループ)

園庭では、たくさんの発見があります。
梅雨を忘れさせるような青空に大喜びの子どもたち。
「今日は、朝、雨が降らないって言ってたよ!」「園庭行けるね!鬼ごっこしようよ」などと、朝の集まりでも遊びへの意欲を高め合っていました。
園庭では、鬼ごっこや虫探し、砂場遊び、メダカの観察など主体的に遊びに向かっていく子どもたち。
好きな遊びを満足のいくまで楽しむなか、楽しさや喜びを分かちあったり、遊びのなかで得た気づきを共有しあったりと異年齢、更にはグループを越えた子ども同士の関わりあいが様々な場所で見られました。
メダカの観察をしていたのは、年少の〇〇くん。
「みてー赤ちゃんがいっぱいいるー」と、目を輝かせメダカの瓶を覗き込んでいました。
そこへやってきたのは、他グループの年長△△ちゃん。
「赤ちゃんメダカ増えたんだよ」と、〇〇くんの喜びに共感するよう声をかけてくれました。そして「みてー!隠れちゃった!」「はやいねー」などと、しばらく会話が続いた後「まだ赤ちゃんだからビックリさせないようにしないとね」と、◯◯くんに優しく声をかけ遊びに戻っていきました。
次にやってきたのは、年少の□□くん。□□くんが瓶を覗くと、隣にいた◯◯くん。「みてーまだ赤ちゃんだからビックリさせたらだめだよ」と、笑顔で教えていました。
子どもたちの何気のない関わりあいでしたが、改めて、子どもたちにとって友だちとの関わり、遊び等、一つひとつが大切な学びの時間になっているのだなと感じさせていただきました。
(T.N)

コマ作り
◆ほっぺが落ちちゃいそう(にじグループ)

登園してくると「先生〜園庭にキュウリ2本あったよ!」と真っ先に教えに来てくれる児が何人かいました。昨日、園庭で獲れたキュウリ1本をみんなで頂きました。園庭遊びをしながら野菜の生長も見守っている子どもたち。キュウリの試食によって、より子どもたちの感心が増したようで嬉しく思います。
今日はキュウリ2本としそを収穫することができました。朝の集まりで子どもたちに見せると興味深々。
1本のキュウリは真っ直ぐではなくちょっと曲がっていました。何で曲がっているんだろうか。
保育者に「お水(栄養)が足りないと曲がっちゃうんだだよ」と教えてもらうと妙に納得した様子の子どもたち。もし、お水が飲みたくても飲めなかったら自分たちだったらどうだろうか・・・。
「疲れちゃう」
「元気がなくなっちゃう」とちょっぴりキュウリの気分にもなってみました。
キュウリとしそをどうやって食べるか子どもたちに聞いてみました。
「キュウリ食べたい」
「しそとキュウリ一緒に混ぜて食べたらいいんじゃない?」
「味噌で食べたい」
「塩で食べたい」と子どもたち。
そのため、今日は塩少々と味噌で味付けをすることにしました。
早速手を洗って、ランチルームで試食会です。
準備をしながら、しその香りがしてくると子どもたちも「嗅いでみたい」と前のめり。
「あー、いいにおい」
「美味しそう」
「あ゛、、、」と思わず鼻を抑える年少児の微笑ましい姿も見られました。
保育士が包丁でキュウリとしそ切り、ビニール袋に塩と味噌を入れてモミモミと揉み込みます。
「やりたーい!」と子どもたち。
「おいしくなーれ!おいしくなーれ!」と一人ひとり揉み込んでくれました。
出来上がりを食べてみると、
「おいしい〜」
「もっと食べたい」
「おかわりしたい」
「○ちゃん、美味しかった。ほっぺが落ちちゃいそう」
と子どもたちの口にあったようで楽しい美味しい試食会となりました。
にじグループの野菜たちも元気に生長中です。
子どもたちの興味関心を大切に受け止めながら食への学びも深めていけたらといいな思います。(O.Y)


◆絵本世界観 (そらグループ)

ダンゴムシ。
いつもある読み聞かせの後の拍手が無い事に嬉しくなりました。
「僕涙が出る気持ちになったよ」
「泣きたくなる悲しい話だったよ」
今日、読んだ本は「きつねのたなばた」でした。
〜内容〜
餌を取りに行ったお母さんぎつね(猟師に撃たれて帰って来ない)を待つこぎつね。
いつも見る夢はお母さんぎつねが消えていく夢。
ある時、山里におりると七夕の飾り付けをする家族を発見。
男の子が短冊に「パパの病気がはやくよくなりますように」と書いているのを見て、山に戻り、葉っぱに足形(ママが帰ってきますように…願いを込めて)を取って星に願うこぎつね。
暫くして山里におりると縁側にいた男の子の隣にはお父さんが。
それを見て僕は字が書けないからだ…と落ち込むこぎつね…。
飲まず食わずで死の瀬戸際、目の前に現れたきつねに助けられて…(ママの様でママではない)今ではあのこぎつねも家族を持つお父さんぎつねになりました。
この話を読み終えた後、拍手が無かったのです。
いつもは盛大な拍手が起きるのですが、それが無かった事が保育者として何よりも嬉しく
本の内容とこども達に心がじんとしました。
こども達の心は間違いなく育っていました。
悲しいものを見た時、悲しい話を聞いた時、それを「悲しい」としっかり感じ取れている様に思えます。
本当はいつも通りの反応で七夕の飾りや短冊についての話も明るく進めていけるはずでしたがこども達の意外な反応に予定変更です。
「君達だったらどんな願い事を書く?」
と尋ねると…
・ママが帰ってきますように
・カブトムシが死にません様に
・カブトムシが長生きします様に
・ママが頭が良くなります様に
・パパが元気でいられます様に
・ママが病気しません様に
と絵本の世界観から抜け出せていませんでした。
絵本の世界観に少し浸りながら次の活動(宝探し・真似っこ遊び)に移り、大きな衣装ケースを園庭に運び出す準備に取り掛かります。
先日、卒園児がカブトムシを寄付してくれました。
「じゃぁ、後は宜しく」
卒園児が在園児と職員に告げます。
「◯ちゃん、ありがとう」
在園児と職員が卒園児に告げます。
卒園児と3年前から続くやりとり。
※経緯は端折ります
毎年この時期になると嬉しい連絡が入ります。
その度にあの頃を思い出し改めて今、自分がどんな保育者だったか…今はどうあるべきか、変わらないものと変わったものは何だろうか…と電話越しに聞こえる変わらない声に呼び戻される記憶があります。
苦い様で甘い様な、少し酸っぱくてしょっぱい様な…でも決して辛くはなくこども達との幸せだった思い出はいつまで経っても輝いて色褪せることの無いものである事、今、ここで保育者としていられて良かったとさえも気付かされます。
そんな幸せを運んでくれるのは紛れもなく「カブトムシ」です。
※現在、そらグループのカブトムシは訳50匹
いずれ卒園してしまう目の前のこども達との時間を丁寧に、こども達と共に不思議を探究し、こども達の感動に共感していきたいと思います。
※いつか在園児の誰かがこの卒園児の様に卒園しても育子園と繋がってくれたら…とそんな夢も見ながら現実で今私に出来る事を精一杯行いたいと思います
卒園児が今年も繋いでくれた絆に保育者は感謝し、巨大な虫かご(衣装ケース)の中のカブトムシにこども達は釘付けです。
そこにはいつもとは違う顔ぶれのこども達がいました。
巨大な虫かごのせいか、大量のカブトムシのせいか、卒園児がくれたというプレゼント効果のせいか…沢山のこども達の意識、興味関心、全てが繋がり、繋げてくれたのは卒園児でありその卒園児との保育の軌跡が今ここに繋がっている事に何をどう記載してもその原点に辿り着いてしまいます。
4月から育ててきた青虫のサイちゃん、逃げたヤモリ、何度も飼育に失敗したアリ、8割の確率で室内に持ち帰るてんとう虫とダンゴムシ、保育者の持参したカブトムシの幼虫、以前から育てていたカブトムシの幼虫、お兄さんから貰ったカブトムシなど他にも沢山の生き物に触れてきました。
室内での飼育を行う事で家では行えない取り組みへの喜びや挑戦、大変さ、失敗、不思議、挫折、感動、チーム力を味わったのでないかと思います。勿論、これからも味わうのではないかと思います。
そして、先日「私もカブトムシ育ててみたい」という年長女児も出てきました。
※メスが良いようです
何か出来たとか成功したとかではない保育のもたらす繋がり(奇跡)に感動を覚えます。
早目に園庭に出ると0歳児、2歳児クラスのこども達もいた為一緒に観察をします。
2歳児クラスのこども達の観察の仕方がまるで美術館にいるかのような静けさで幼児Gとの違いを実感します。
「あー、出てきた出てきた」
「すごいすごいすごいすごい」
「戦ってる戦ってる」
「メスメスメス」
「オスオス」
「食べてる食べてる」
「ひっくり返ったひっくり返った」
幼児Gのこども達は全て早口で何故か2回言います。
もう見ての通り聞いているだけでやっとで、思い通りにならないカブトムシばかりで…取ってつけたみたいな言葉を飛び交わせるそれぞれが実況アナウンサーの様です。
感情や情景を言葉にするこども達に成長を感じました。
k★y

アイス屋さん。

ダンゴムシ。

Posted in 園のこだわり