◆6月7日(月)の子どもたち
2021年06月07日 月曜日
◆人肌(つぼみ)
お砂サクサク 楽しいな
週の始まりは子どもも大人も通常モードに切り替えるのは、時間がかかります。
子ども達のエンジンのかかり具合を伺いながら一日を過ごしています。無理なく無理なく・・一週間は始まったばかりです。
身体測定をしました。涙の大合唱でした。ここから、遊びに行くには気持ちを盛り上げるまで時間がかかるかな・・と思いながら園庭を支度したのですが、外の風に当たってみると、はっと気持ちを切り替えてる姿がありました。
元気な声で大泣きしていた〇くん。お外に出える支度し始めると泣き始めてしまう△くん。測定の後、散歩車に乗って少し散歩すると二人の可愛い喃語が聞こえてきました。気がはれてきているような気がします。ちょっと散歩車から降りてみることにしました。
傍にいて少し肌に触れながら砂場に下りてみました。
おもちゃも沢山支度して。少し不安そうな表情を見せながらも砂場の玩具を握りしめます。〇くんが「●▽◇」何やらおしゃべりが聞こえてきます。シャベルを手に砂をサクサクさせながら遊んでいます。そんな声が聞こえてきたのか△くんが傍にやってきました。二人、傍にいながら似たような遊びをし始めています。少しずつ少しずつ、離れてみます。〇くん、笑顔も見えてきました。「う~!」と何か発見を知らせてくれることもありました。毎日うまくはいかないかもしれませんが、日々少しずつ少しずつ、子ども達の様子を伺いながら興味を引いてみたり、一緒に楽しんだりギュウっと抱きしめてみたりしながら、気持ちを通わせ合えたらと思って関わっています。いつか肌が触れ合ってなくても、安心して遊びに行ける日を楽しみにしています。U・A
風がきもちよかったよー
テラスでシャボン玉も見れました
◆指差しで伝える(ふじ)
見て!見て! あのね~
週初めの月曜日、ふじ組のお部屋の雰囲気はいつもと違いました。
発熱や体調不良の為クラスの半分の子どもたちが欠席でした。
いつも一緒に過ごしているお友だちがお休み。
やっぱり寂しいです。ゆっくり休んで、元気になるのを待っています。
車の往来が良く見える園庭奥には、いつもよりも多くの子どもたちが金網を握り見つめていました。
そして、いつもはあまり聞こえないブォーという大きな音。
その場所にきらきらの△くんと□くんも同じようにいました。
視線の先にある車両は、道路をゆっくりと大きな音と共に進むロードスイーパーでした。
2人とも金網に顔をぐっと近づけてじーっと見つめています。
見えなくなると振り返り、保育者に指差しをしながら「あっ!あっ! いた!」と嬉しそうな表情です。
今、ここに車両が通ったこと、心で感じたことがとても伝わってきました。
ふわふわの〇くんは、歩くことを楽しんでいます。上手くバランスがとれず、お尻をついてしまうこともありますが、今ではそんなことも気にならず、また立ち上がって歩き出しています。
最近は、立ち止まり周囲を見渡す余裕もでてきたようで、そんなときに目が合うと指差しをして「あっ!あっ! 〇△◇~」となにやら話しかけてくれます。
ゆりかごスイングやトランポリンで遊びたいときに一人で登ることが出来ない時にも、指差しで自分がどうしたいのか伝えてきてくれます。
指差しは言葉の前兆です。指差しでコミュニケーションをとろうとしている姿と、ひとり一人の伝えようとしている気持ちに寄り添いながら丁寧に応答して、言葉で伝え返していきたいと思います。(O.A)
しっかりとした足取りになってきました
斜面降りの楽しさは、最後に少し駆け降りる感じなんだ~ もう一回と指差しするよ
◆双眼鏡で見てみたよ(きく・たんぽぽ)
菩提樹の花のじゅうたん ふかふかだねえ。
金曜日に作った双眼鏡。自分でデコレーションをした自慢の双眼鏡。大事に家に持ち帰ってしまった子どももいましたが、園庭に出る支度をしたあと、自分のロッカーから持ってきて首にかけて準備万端の子どもたちでした。
双眼鏡で、虫をみてみる人は?花をみてみる人は?車をみてみる人は?お友だちをみてみる人は?どの問いかけにも、「はーい!」と意気込んでいる様子で、テラスに出ました。
テラスでは、柵の間から外をみてみる児、プランターの小さなキュウリをみてみる児など、早速子どもならではの視線での観察が始まっていました。
「開け ゴマ!」おまじないをかけて、外階段の扉をあけると、いつもとちがう風景が飛び込んできました。菩提樹の花が落ちて木の下一面が、うすい黄緑色のじゅうたんのようです。ふかふかかなーと、期待をふくらませて駆け出す子どもたち。小さな花を拾い集めて、パラパラとかけっこをしたり、双眼鏡でみてみる児もいました。いつもの園庭の中に、突然出現した不思議な空間のようでした。
道路からガガーっと音が聞こえてきました。黄色い車体のロードスイーパーです。子どもたちも大移動です。○ちゃんは、双眼鏡を使わなきゃ、と急いで取り出していました。双眼鏡の二つのレンズ(穴)から見えるロードスイーパーはどのように見え、感じられたのでしょう。しばらく見ていた○ちゃんでした。
双眼鏡での観察をたのしんでいた子どもたちでしたが、月曜日は体力的に元気があまっているようで、「先生、オオカミになって。」と追いかけっこが始まりました。この頃は追いかけられるだけでなく、追いかけることも楽しいようです。絵本からのごっこあそびに展開していけたらいいな、と思います。
走るぞ~と、切り替えた☆ちゃんは、「おしまいにする。」と言って、双眼鏡を保育者に預けてくれました。大切にする気持ちが嬉しかったです。(F.S)
ピーマン大きくなったかな。

びわの実見つけたよ!!熟してきたらみんなで食べたいと思います!
◆ハートが出来るの?(うみグループ)

先週に引き続き、「〇・△・□」で遊びました。
「○△□のくにのおうさま」はすべて〇△□で出来ています。
王様の洋服も、お城も、椅子もすべて○△□で出来ています。
時には、そのままの〇ではなく、半分に切った形を使うこともあります。
□を半分に切って長方形にすることもあります。
△を2つ、〇を半分に切った半円を使うとある形が出来上がります。
さて、どんな形が出来るでしょうか?
絵本の中にそれを見つけた☆ちゃん。
「また、画用紙に貼りたい」
と以前やったことよりもっと素敵にしたいと意欲があります。
「前、やってなかったから」とめがけてくる児もいました。
今日は、『〇・△・□をハサミで切って別の形にしてもよい』という条件が加わりました。
そのため、前回よりも組み合わせたらどうなるか?
この形を切ったらどうなるか?考えながら貼っていく児が多くなりました。
ハート・クマ・虫・雨、想像しながら様々な作品が出来上がりました。
廊下に飾ってあります。ぜひ、お子さんに聞いてみてください。
うみグループのベランダでは、朝顔・ピーマン・ジャガイモが育ち始めています。
「お水あげないとね」「早くお花咲かないかな」という声も聞こえてきます。
今日は、ジャガイモが早く育つようにと追肥をあげることにしました。
「手伝うよ」「ここにかけたらいいの?」「これ、持っててあげるね」
保育士が頼むより早く、これをしたらよいのでは。これをしたら助かるかな。これが必要かもしれない。自分たちで考えながら行動できる子どもたちの姿がありました。
自分たちで、今何をしたら良いかを考える機会をたくさん作っていけたらと思っています。(M.C)

この辺にかけてあげたら大きくなるかなぁ。

みんなで揃って、トランポリンの上でグーチョキパー。みんなで揃うのはなかなか難しい。
◆光と色(にじグループ)

今日はカラーセロハンを使った制作をしました。
赤・黄・青のカラーセロハンを重ねて光に当てると透き通ったような綺麗な色が生まれます。
太陽の光に当て子どもたちに見せると「うおーーー」「すごい」「綺麗」と不思議そうな顔
をしながら答えてくれました。
黒の画用紙を子どもたちの好きな形にくり抜き、テープを貼ってカラーセロハンを貼っていきます。
「クワガタがいい」と男児。なかなか難しいオーダーです。「じゃあかぶとにするー!」「セミ!」とどんどん難しくなりますが、女児たちが「お花にしようかなぁ」「蝶々にする」と話していると最終的には「やっぱりアゲハにするよ」と優しいオーダーにしてくれました。
アゲハ蝶を描いていると蛾の話になり、「蛾ってさ毒があるやつもいるよね」「動物が蛾の粉を浴びると死んじゃうこともあるんだよ」「死なないよ」「違うよね」「だって蛾を人間が触っても痺れないもん」「でも毒がある蛾とない蛾がいるんだよ」と、虫の話は尽きません。
しかし、カラーセロハンを小さくちぎって貼り始めると一気に集中力がアップし、静かに取り組む子どもたち。完成するまで手先を器用に使って隙間なく貼っていました。
色遊びが大好きな子どもたち。光が作り出す色にも注目しながら保育を進めて行きたいと思います。K.Y


◆この前の続き (そらグループ)

好きな場所があるという事。
今日の主的な活動内容〜
(ほとんどが先週の続きです)
・サイちゃんとカブトムシの弔い(お墓作り)
対象:全年齢
※興味関心を抱いていたこども達と、サイちゃんの葬いを行う事を朝の集まりで共有
園庭に行き、仰向けになったサイちゃんを取り出す○さん。トレイに上にそっとうつ伏せに置かれたサイちゃんは見た目では生きている様にも見えます。それはきっと○さんの優しさのこもった置き方が関係しているのかもしれません。
また大きなカブトムシの虫かごの中からバラバラになったカブトムシの亡骸も取り出しました。(羽化不全や交尾後のオスのカブトムシ)
保育者が大きなスコップで穴を掘りそこに、こども達(全年齢~興味のあるこども達)と亡骸を入れ土を被せました。
そして花を手向けようとこども達に伝えます。
実は、朝の集まりで「お墓って何?」と保育者に尋ねたこどもがいました。
こども達全体に尋ね返すと「死んだ人を入れる場所」「お花をあげる場所」などこども達なりに理解している答えが返ってきました。
その時に出た「お花をあげる場所」という内容をこども達にもう一度伝え、土の上に花を手向ける事にしたのです。
自分達の好きな色の花を一輪千切って(野花)、手向けます。
合掌をして御題目三唱(南無妙法蓮華経)します。
※仏教園ならではの弔い方が改めて弔う姿勢〜形として成り立っていました
・種植え(リベンジ)
対象:全年齢
※植え替えた野菜が思う様に育たず、再度園庭に運び、種を植える事を朝の集まりで共有
それぞれ牛乳パックを園庭に運び、新しい種を植えていきます。
運んで遊びに行くこども、運んだ後に「種は?」と聞くこどもがいました。
全体への声かけでどこまで届いているか、ワーキングメモリの発達の違いを感じる事が出来るシーンです。
大根の種を改めて植え、目が出るのを待っています。
もも組のこども達やゆり組のこども達も積極的に種を植えてくれました。(撒いてくれました)
・アリ探し
対象:ひまわり組
※死んでしまったアリはクロアリ…今日はどんなアリを捕まえるのが良いか朝の集まりで共有
園庭に出てアリ探しをする前に、天国に行ってしまったアリを取り出したいと○君が言います。生きているアリとそうでないアリを一緒にするのが嫌な様です。
保育者が寄り添い、新しいアリを捕まえる前に話をしてみました。
すると「この瓶に2回も捕まえて2回も失敗したからもう一回図鑑を見て調べてみてから捕まえる」と○君が言った様です。
保育者同士連携しながら、こども達にとって何が一番良いかを共有しています。
・ケーキ屋さんの紹介
対象:ゆり組
※先週からやってみたいと声が上がっていたケーキ屋さんプロジェクト。出来上がったケーキも次々と増えていき対象児達が皆の前で活動報告
手作りのオリジナルケーキ(オリジナルデザイン)も増えました。
今日は園庭に行かずおままごとゾーンでケーキ屋さんを開いていました。
ケーキ屋さんをやるに当たって必要なものは?とこども達と見つけていきます。
衣装や値札、看板に名前…。
こども達と展開していく中で様々な準備が必要になっていきそうです。
ケーキ屋さんの「名前」について話してみると「ケーキ屋さん」から変わりません。
そこで保育者が自分達の名前について聞いてみました。
「どうして○ちゃんっていうの?」
こども達は「ママがこの名前好きだから」と言ったり「○ちゃんだから」「知らない」と言いました。
「そうか、そしたら今日帰ってお家の人に聞いてみてよ。どうして私(僕)の名前○○にしたの?って。絶対、理由があるはずだよ」と伝えてあります。
※ケーキ屋さんの名前を決めるだけの事ですが、今のこども達なら理由づけが出来ると見ています
・ゲーム遊び
対象:全年齢
※先週大盛り上がりのゲーム活動。2回目の今日は観客とプレイヤーに分かれて開催
2回目の活動とあって流れや雰囲気を掴んだもも組はエンドレスレースでも笑顔でした。
前回、自分の番が来ると体がふにゃふにゃになっていた○さんもシャキッと芯が通っておりました。
苦手なものや興味のないものを体験するならばせめて楽しく、せめて無理なく、分かりやすく、取り組みやすい環境と回数を提供していきたいと思います。
1回目で楽しいと思えるこどもばかりではありません。
100回目で楽しいと思えるかもしれません。
こども達の可能性を信じるというのは目の前の良い姿、そうでない姿だけで判断せず見通しを持って関わっていく事が重要なのかもしれないと感じます。
k★y

ホールのケーキが100円です。

にじ、うみグループのこども達も何事かと集まってきました。

Posted in 園のこだわり