◆5月31日(月)の子どもたち
2021年05月31日 月曜日
◆どうやるんだろう(つぼみ)
どうやるのかな
今日は久しぶりに登園する子もいましたが、泣かずに登園することができました。園生活が始まって二ヶ月程が経ち、子ども達も少しずつ園生活に慣れてきているように思います。
今日は、園庭で遊びました。散歩カーに乗って園内をお散歩したり、マットの上の玩具で遊んだり、砂場で遊んでだりと、一人ひとりが遊びを見つけて外遊びを満喫しているようでした。
マットの上の玩具で遊んでいた〇ちゃんが、ハイハイをしながら砂場の方に向かっていきました。〇ちゃんは砂場にあったスコップと型抜きを見つけると、右手にスコップ・左手に型抜きを持ちました。最初は、両手でカチカチと音を立てて遊んでいましたが、近くでふじ組(一歳児)の子がスコップを使って型抜きに砂を入れているのを見ていたのか、〇ちゃんが真似をし始めました。〇ちゃんはスコップで型抜きに砂を入れようと頑張りますが中々砂が入りません。しかし、何度も何度も同じことを繰り返して挑戦しようとしているようでした。もっともっと色々なことに挑戦して、楽しいことや面白いことを沢山見つけてほしいと思います。
子ども達も夢中になれる遊びが少しずつではありますが、見つけられているように思います。様々な玩具に手を伸ばし、沢山遊んで夢中になれる遊びや、楽しいい遊びをしてほしいと思います。
(s・m)
登ろうかな
楽しい玩具遊び
◆いろんな色になったよ(ふじ)
最近、色水遊びにハマっている子どもたちが多いので、何か楽しいことは出来ないかなぁと思っていた時に、色水遊びが出来るタブレットを発見。
早速、購入して使ってみることにしました。
タライに水を入れて園庭に持っていくと、数人の子が集まってくれました。
袋からタブレットを一つ出して見せると、反応が今一つの子どもたち。
しかし、オレンジ色のタブレットを一粒タライの中に入れてみると、バスボムのようにシュワシュワと音を立てながら水に溶け、少しずつオレンジ色になっていきました。
色が全体に混ざる前に、今度はピンクのタブレットを隣に入れてみると、同じように少しずつ溶けて、オレンジと混ざり合ってきれいな色が出来上がっていきました。
ペットボトルできれいに色づいた水を見せると、子どもたちは不思議そうでしたが、徐々に手を伸ばし始め、遊び始めてくれました。
その様子を見て、ほかの子も集まってきたので、別のタライで別の色水を作ってみると、水遊びが好きな子が集まり、カップで水を掬ったりして、タライの水はいつの間にかなくなってしまうほどの勢いでした。
今日は、水遊びの延長として始めた色水遊びですが、次回は、色が混ざって新しい色ができる様子を解りやすく伝えられるような働きかけをしてみようかと思います。(E.Y)
「先生にもちょうだい」の声に、ペットボトルで水を汲んで分けてあげていました。
◆今日も元気に遊びました (きく・たんぽぽ)
園庭遊びの前はみんなで楽しいディズニー体操!
今日も元気に登園してきました。朝の集まりでは、保育士が「お話するから絵本を片づけてください」と言うと読んでいた本を順番に並んで色別にしっかり片づけていました。保育士が立っている方向に椅子を向けて静かに話を聞いていました。「外で遊びたい人」と聞くと「はーい」と元気に返事をしてくれました。自分で靴を履いて体操をしてから遊びました。
育てているものに順番に水をあげました。
園庭では、虫探し、トランポリン、太鼓橋などで遊びました。てんとう虫がひっくり返っていたので子どもたちで、てんとう虫を一生懸命起こしてあげていました。太鼓橋に登っている子は、足と手の力を使って頑張って登っていました。登れると「登れたよ」と嬉しい笑顔で保育士に伝えてくれました。
部屋に戻る時に音楽が流れると子どもたちで気づき、入口の前に集まって座って待っていました。部屋に戻ると自分で靴、靴下、服を自分で脱いでいます。一人で脱げなかった時は、「手伝って」と保育士に言って来てくれます。
給食の時間になると自分が出したものだけではなくみんなで出ているものを片づけている姿が見られました。給食のおかわりでは「おかわりー」と大きな声で伝えてくれます。
給食を食べた後は、うがいをします。子どもたちが自分でコップを持って行き、水道でうがいをしています。今日もひとつひとつの行動に子どもたちの成長を感じます。
今週も子どもの成長や笑顔が見られるのが楽しみです。(Y.H)
育てているものに仲良く順番に水をあげている
室内ではパズルが大人気。「手伝うよ」という優しい声も聞かれました。
◆にじみ絵あそび(うみグループ)

真剣に取り組んでいます。
今日はコーヒーフィルターでにじみ絵あそびをしました。
使うものは、コーヒーフィルターと水性カラーペン、水、筆です。まずはコーヒーフィルターに各々、カラーペンを使って好きなように絵を描いていきます。その後、筆を水で濡らし、描いた模様の上に少しずつ水を付けていきます。すると、描いた模様がじわじわとにじんできて、どんどん変形していきます。最初にカラーペンで描いたときと全く違う模様になるという面白さ・不思議さが、このにじみ絵の醍醐味です。
朝の集まりで、コーヒーフィルターを子どもたちに見せると、「見たことある」「知ってるけど名前がわからない」「コーヒーカップ!」と数人の子が答えてくれました。ほとんどの子が見たことない/使ったことないと予想していたので、名前は知らなくても、意外にも反応が返ってきたことに驚きです。子どもたちの観察力には、日々驚かされっぱなしです。
準備に取り掛かると、すでに「やりたい!」と張り切っている子どもがたくさんいました。早くやらせてと言わんばかりに椅子に座って準備万端の子どもたちです。自分の名前が書ける子は、自分でコーヒーフィルターに名前を書きます。年長〇ちゃんは、自分で名前が書けないという友だちに「名前書いてあげるー」といって率先して名前を書いてあげていました。困っている友だちを助けようと思ってすぐに行動できる〇ちゃんの優しさに触れ、あたたかい気持ちになりました。さて、名前を書いたらお絵描きタイムの時間です。友だちとおしゃべりをしつつ、でも真剣に集中してお絵描きに取り組んでいました。
♡を何個も描いてハートの世界を表現していた年長△ちゃん。
カラフルな線や点を描いていた年中※くん。
自分の好きな色を使って虹を描いていた年少◇ちゃん。
アンパンマンの顔を描いていた年少☆ちゃん。など…
それぞれが思い思いにお絵描きを楽しんでいました。描き終えたら、最後に水で濡らしていきます。この作業でも、子どもたち一人ひとりに個性が出てきます。一度にたくさんの水を付ける子、少しずつ水をちょんちょんと付ける子、コーヒーフィルターがちぎれそうなほどまで水を付ける子などやり方は様々です。水をつけて模様が変わっていく様子は、一度保育士がやったところを見ていたけれど、自分でやってみたことで、また違う「おぉ…!」という驚きと楽しさを味わえているようでした。満足のいくまで何枚もにじみ絵あそびをしていました。
コーヒーフィルターが乾いたら、てるてる坊主の洋服にする予定です。どんなてるてる坊主が出来るか今から楽しみです。
(M・Y)

魔法のスープになぁれ…!!

綺麗な模様ができました。
◆しろおうさまとくろおうさま(にじグループ)

今日はしろおうさまとくろおうさまという絵本を読みました。
白の国と黒の国。その間には灰色の森。
白・黒・灰色だけの世界に赤・青・黄色・緑・オレンジ・紫・茶色の7人の小人が色をつけていく物語です。
この絵本に出てくる木や花を大きな塗り絵にして一つずつ子どもたちに塗ってもらいました。
絵本の中の色をよく覚えていて、絵本通りに塗る児もいれば、何となくのイメージで塗る児もいます。また、好きな色で埋め尽くし、現実にも絵本にもないような色で表現する児もいます。
絵本の中に出てくる月を塗っていた●くん。きいろの上にピンク、赤、緑が重なり、最後は黄緑になっていました。「何描いたのー?」と聞くと「月」と●くん。葉っぱを描いたのかなとも思いましたが、●くんなりに色を重ね、月を表現してくれました。
さまざまな模様の木もたくさん描きましたが、ほとんどの木はカラフルになっていました。
指絵の具で行ったため、パレットの中で色が混ざってしまうことを予想していましたが、終わった後のパレットを見ると、絵の具が混ざることなく綺麗なままでした。作品が完成する度に見せにきてくれる子どもたちの指は1本1本色が違い、上手く指を使い分けていることがわかります。
保育士がバタバタと作品を飾る準備をしていると、手を拭くペーパーを持って見せにきてくれた年長児がいました。ペーパーは絵の具で綺麗に染まっていました。「もしかして、お掃除してくれてる?」と聞くと笑顔で「うん‼︎だって楽しいし綺麗だもん‼︎」と。嬉しい気持ちになります。
そして、テーブルを見るとさっきまで置いてあったパレットがなくなっていました。流しを見るとパレットを洗う年長女児の姿がありました。
何も言わずに片付け、掃除までしてくれる年長児に大きな成長を感じます。
絵の具での塗り絵の後、大きな塗り絵も提供しました。
「いつ園庭行く?」という子どもたちからの「そろそろ終わりにしたい」という気持ちが溢れた言葉が聞こえてきたら園庭に行こうと思っていたのですが、時間が進むのが早く、あっという間に11時になってしまい、子どもたちも時間の早さに驚いているようでした。
作品が完成したとき、手が止まっているとき、目があったとき、隣を通ったとき、一言でも声をかけ、認めてあげることで子どもたちのやる気はアップするように思えます。
そして、次の活動への意欲に繋がっていきます。
できなかったことができるようになったり、得意なことがもっと得意になったり、好きなことが大好きになったり、少しでも自信がつくようなサポート役でありたいなと思います。K.Y


◆俺だけのカブト (そらグループ)

おはようよりも先に出てくる挨拶が「カブトムシ出てきたよ」でした。
保育者は毎朝室内に入る時に「おはよう」と言いながら入ります。
「先生おはよう」と近付いてくれるこどももいれば遠くから顔を出して「おはよう」というこどももいます。
下を向いて「おはよう」というこどももいれば、保育者の方を見るだけのこどももいます。見向きもしないこどももいます。
私自身、挨拶は大事だとこれまで生きてきて身をもって感じた事もある為、こども達にも率先して挨拶をする様に心掛けてはおりますが、自分と同じ様に同じ目線で同じ気持ちを込めて交わす挨拶が帰ってくる事はほぼゼロに等しい事なのかもしれません。
むしろそれ以上の挨拶とそれ以下の挨拶ならあるのではないかとも思います。
挨拶はこうあるべきだという事ではなく様々な挨拶の意味と形がある事を理解していく事でこども達と、言葉ではなく心で挨拶を交わせるのかもしれないと感じます。
挨拶の形を伝えるのではなく挨拶の大切さ、心地よさを伝えていく関わりを我々大人はこども達に丁寧に振る舞いで伝えていきたいと思います。
そんな朝の挨拶を追い抜いて発せられた「カブトムシ出てきたよ」の報告にこども達の生きる力を感じます。
誰かにこの感動を伝えたい。
誰かとこの感動を共有したい。
こどもは生まれもって「共有」「共存」「共生」を育んでいると実感しました。
挨拶も大切ですが、挨拶に負けない程の大切な何かがそこにはあります。
こども達は待ちに待ったカブトムシの成虫を観察したいと朝から虫かごにへばりついていました。
そんな中、サイちゃんはどうなっているか観察してみました。
すると…。
サイちゃんも成虫に変身しています。
蛹の殻が転がっており、穴が開いています。
虫かごを隈なく探すと、木の枝の下に隠れている蝶らしき姿が…。
明らかに色は「蛾」で羽も見た目も「蛾」です。
今度はサイちゃんの虫かごにへばりつきました。
動かないサイちゃんを見て「死んでるのかな」と悲しげに言います。
そんな時に登園した○君。
○君はアリの飼育に奮闘していましたが、先週末、アリの罠にナメクジが入っていた事を知り「もうアリ育てない」と意気消沈していました。
※もうアリなんて育てるなんて言わないよ絶対と…、保育者と一緒にその理由や対処法を考え迎えた週明け。
「吉祥寺でさぁ、タピオカ飲もうとしたら雨降っちゃってさぁ…」
と世間話から話をしてくれました。
そして、ママとナメクジについて調べたんだよね…と話をしてくれました。
ちょうどその時、別の保育者がアリの本を持参してくれました。
○君の目が輝きを取り戻します。
※もうアリなんて育てないなんて言わないよ絶対…になりました
また、室内では着せ替え遊びも流行っております。(女子)
朝の集まりで、カブトムシの話、サイちゃんの話、アリの話(本の読み聞かせ)、着せ替え遊びの発表をしてもらい朝の遊びの時間に入ります。
アリの巣作りに必要な材料が本に載っておりもう一度準備に取り掛かると、数人のこども達が手伝います。
仲間がいると話も展開も早いです。
※瓶集め、蓋集め、瓶の中の掃除などそれぞれ得意な事を見つけて役割分担をしています
カブトムシの虫かごと無数の空の虫かごを園庭に持っていき移し替えの準備をします。
着せ替え遊びは年長女児が取り組んでいます。
※園庭に行かずに取り組む姿も見られました
ゆり組のこども達は室内の一角で王様ジャンケンをしたり、ごっこ遊びをしたりとゲームや表現遊びが楽しい様です。互いにどちらかが邪魔だと言い合いになりトラブルになるのもゆり組のこども達です。
最近の口癖は「もう先生に言うから」「もうやだ」です。
「あっち行って」
「ほっといて」
もあります。
言い訳も謝罪も上手になりました。
その分、言いくるめられたり、言い返せなくなるとそのセリフです。
「あっち行って」「ほっといて」
と言われると素直なこども達は、あっちに行きますし、ほっときます。
すると、「どうして仲間外れにするの」と言います。
こども達同士のトラブルに「そうだよね、うん、そう言う気持ちになるよね」と頷きながら「こうしてみたら?」と提案しています。
※平和です
もも組のこども達はそのやりとりに見向きもせず玩具を触って遊んでいます。
自分達の未来はまだ見なくて良い様です。
今を生きています。
園庭ではカブトムシをそれぞれ1匹ずつ虫かごに移し替えます。
※5匹出てきました
※4匹、羽化不全で亡くなっていました
自分達の虫かごを決め、自分達のカブトムシを選び、自分達で名前をつけ、これを飼うのだと言っています。
当たり前の様に、「これは僕の虫かごだよ、このカブトは僕のヘラプトラだよ(名前)」
「僕はイシグロって名前にする。やっぱりクロイシにしようかな」…etc
こども達には飼育の難しさと大変さを言葉だけですが伝えてあります。
飼育を通して今から感じる事もあるかもしれません。
愛着や愛情を育み、いつか来る死に嘆き悲しんでもらえたらと思います。
k★y


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