◆3月19日(金)の子どもたち
2021年03月19日 金曜日
◆遊びもふじ組気分(つぼみ)

子どもたちの遊びが最近変わってきたように思います。
先日のブログにもあるように友だちとの関わりが増えてきたこともその一つですが、何かに見立てたり、繋げたり積み上げたりと、遊びの中にストーリーを感じることが多くなってきました。
12人で広いスペースで遊ぶことで、気分はすっかりふじ組なのかもしれません。
例えば、ままごとゾーンでは、今までならただコップを持って歩いていたり、いろんなものを詰め込んだりと、ままごとの玩具は使っていても内容はままごとにはなっていなかったものが、今ではフェルトの付いた積み木を食べ物に見立てお皿に並べたり、お手玉を鍋に入れて「まぜまぜ」とつぶやきながら混ぜるまねをしたり、中にはシンクで食器を洗う子もいて、つぼみ組の子どもたちなりのままごとが成立しているように見えました。
電車遊びも、電車はマグネットで簡単に繋げらてるものの、線路を繋げるのは難しく保育士の役割だったのが、自分でつなげるようになり、3つほどしか繋がっていなくても満足のようで、「がたんごとん」と言いながら寝転んで電車を走らせたりしていて楽しそうです。
友だちとの関わりが増えてきたとはいえ、まだ1歳。
自分のやりたい事、欲しいもの、ストーリーが最優先で、共有しているようでまだまだ難しさは残ります。
その為、仲良くやっているなと思って次の瞬間には、物を取り合っていたり、相手を押してしまったりしていますが、保育士が仲介に入れば、気持ちを切り替えて遊べるようになります。
この12人の伸び伸びとした空間の中で、遊びの面でも劇的な成長を見せてくれる子どもたちを、本気ですごいなと感じる日々です。(E.Y)

◆けんか(ふじ)
互いに譲れません
けんかをしました。
車の運転席の取り合いです。
確かにちょっとだけその場から離れたのです。でも、ほんのちょっとだけ。
〇ちゃんはすぐに戻ってきました。
ところがそのちょっとのすきに□くんは運転席に座っていました。
そこで取り合いが始まります。
二人ともハンドルを握る手を放しません。
「〇の!」 「□ちゃんの!」
言い合いはしばらく続きました。
様子を見つつ、〇ちゃんにちょっとだけ離れたことを思い出してもらおうと声を掛けました。
でも、必死に自分の主張を訴えている最中こちらの声は届きません。
まわりにいる子も口出しできないようすです。
しばらく二人のけんかを見守りました。
一緒に様子を見ていた△くんにどうしよう・・・?と相談すると、助手席側に座って二人に向かって✖印をむけました。
「けんかしないで!」 頼もしい発言です。
でも二人のにらみ合いは続いています。
どうしようかな・・・と思っていた時、今まで涙をこらえていた〇ちゃんが泣きだしました。
すると□くんも泣きながら〇ちゃんの頭をいい子いい子と撫ではじめたのです。
もう終わりにしよう、と決めて二人を抱き上げ抱きしめました。
二人とも泣いています。
落ち着いたころ合いを見計らってウッドデッキでお水を一口、ちょうどキューピーの音楽が鳴って二人そろってお部屋に戻っていきました。
いつの間にか覚えた互いの名前を呼び合い、自分の主張を訴え合う姿、でも大丈夫?と互いを心配する姿、もうやめたと切り替えてさっぱりしている姿、きっとふたりはさっきまでより仲良しになったはずです。
そして周りでけんかを見守った△くん。
いい仲間になりました。
外に出る時はまだ少し寒いので上着を着ていますが、遊びだすと暑くなってきた子はジャンパーを脱ぎます。
それを入れるカゴを用意しているのですが、すっかり自分で判断しカゴにしまいに来ています。
暑いから脱いだほうがいいよ、という声掛けはなくなってきました。
暑いから脱ぐ、寒いから着る、そんな感覚も覚えてきました。(N・S)
けんか、ブッブーと✖印
暑いから脱ぐよ。
◆遊びも変化 (うみグループ/きく・たんぽぽ)

目を輝かせ、虫を見つめる子どもたちです。
今日は、室内、園庭遊びを行いました。
今日も春の陽気を感じさせられる暖かさ。季節の移り変わりとともに、子どもたちの遊びにも変化が見られます。園庭遊びでも、気温が高くなる以前は、鬼ごっこやアスレチック遊びなどが主となっていましたが、最近は、虫探しや泥遊びなど暖かい時期ならではの遊びを行う子が増えました。
本当に子どもたちは、自ら考え探究し、物事に働きかけているのだなと感心させられる毎日です。
園庭遊びの時間になると「虫探そう!」と元気に園庭に向かう年少、年中児。
二歳児クラスの子数名も「虫探す!」と嬉しそうに後を追いかけ、気付くと小さな集団ができあがっていました。
「見つけたハサミ虫!」「ミミズもいた!」
虫を見つけるたびに大はしゃぎの〇〇ちゃん。
「つかまえてあげるよ」と率先し手を伸ばす△△くん。
一回一回、二歳児クラスの子に教えてあげる□□ちゃん。
お兄さんお姉さんに声をかけてもらうたびにニコッと微笑む二歳児クラスの◎◎くんなど、子どもたちの行く先々で子ども同士の学び、貴重な体験となる関わり合いが広がっていました。
今日も、遊びをはじめ様々な場面で異年齢の関わり合いが見られました。
これからも、子どもたちの学びの場を保障できるよう、一人ひとりが安心し、自信を持って人や物事に働きかけていけるよう見守っていきたいと思います。
(T.N)

泥遊び

じっくり聞く事が好きです。朝の集まりで観た三匹のやぎのがらがらどん(エプロンシアター)も夢中でした。
◆またね(にじグループ/きく・たんぽぽ)

今日はにじグループにとって、とても淋しい日、担任の◯保育士とのお別れの日だからです。
子供達もちゃんと分かっていて、「◯先生、もう来たかな?」「あ、下で会ったよ」と朝からなんとなくソワソワしている子供達。
お別れ会にはひまわり組も一緒に参加してもらいました。久しぶりに皆で顔を合わせると、嬉しくって手を降りあったり笑いあったりしている子供達でした。ひまわり組も久しぶりににじグループの保育室に戻り、ホッとしているような、ちょっと照れくさいような表情で登場していました。
お別れ会では「◯先生との思い出を聞かせて」と子供達に投げかけると、
「一緒に園庭で鬼ごっこしたのが楽しかった」
「夏にプール(水遊び)したのが楽しい」
「一緒にダンスした」
「セミ取りした」
「ゾンビごっこした」…
と、◯保育士との楽しい思い出をたくさん語ってくれて終わらないほどでした。
皆で「虹」の歌を贈ったり、秘密の準備をしていたお花やプレゼントを贈ったり…。
時間はあっという間に過ぎていきました。
最後に一人ずつ◯保育士と握手やハグやハイタッチタイム。
顔を合わせて一人一人が笑顔で見送ることが出来ました。
一年後に帰ってくるので「バイバイじゃないよ。「またね」だよね。」という子がいました。
皆で「またねー」と手を降り見送りました。
◯保育士、気をつけていってらっしゃいませ。
その後は園庭と室内で遊びました。
園庭ではポカポカ陽気になり、とても過ごしやすくなりました。
今日は鬼ごっこももちろんですが、虫探しも盛り上がっていました。アリやだんごむし、大きめなハサミ虫も発見し、見せ合ったり、虫図鑑を見ながら調べたりと、虫探しを満喫していました。
これからもっともっと春らしい遊びが盛り上がっていきそうです。
I.Y


新しくにじグループに仲間入りしたきく・たんぽぽ組の子ども達もお別れ会をそっとまわりから見てお別れを惜しんでいました。
◆ゴリコちゃんの為のおいしいもの(そらグループ/きく・たんぽぽ)
「おいいしい、ありがとう」とゴリコちゃんに言われ、握手をすると、みんなニッコリ。
朝の会にエプロンシアターのゴリラを持っていくと、ゆり組の子ども達が覚えていて「あ、ゴリコだあ」と言い出しました。きく・たんぽぽ組の子どもたちに説明をしなくても教えてくれました。「ゴリコちゃんは、今日お腹が空いていて、何か食べるものを持って来て欲しいんだって」と言うと張り切って「いいよ」と言って飛び出して行きそうになるこども達。そこでゆり組の子ども達にちょっとやって見せてもらおうと思い、出て来てもらいました。ゴリコの言う事には「青くて、四角ものでお口に入る大きさのものを持ってきて欲しいの」という事でした。一斉に探しに行くこども達、慣れたもので早い早い。すぐに持ってきて食べさせてくれました。小さなブロックを持ってきて食べさせるとゴリコがお礼に握手してくれました。みんなニッコリでした。
もも組の子ども達には、「赤くて丸いものが食べたいの」という事で、探しに行きました。おままごとの所からトマト、筒に見えるけど穴が空いていてそこが丸く見えるブロックなど考えて持ってきました。食べさせてあげてゴリコと握手して大はしゃぎでした。
きく・たんぽぽ組の子どもたちの番です。前回はお兄さんお姉さん達と一緒に行ったのですが、今日は1人で探してこなくてはいけません。張り切って「美味しい食べるものが欲しい」というゴリコのリクエストで、探しに行きました。おままごとコーナーで何を持っていくかを悩み、みんなで探しまくっていました。それでも考えて持ってきました。「これ何かな」と聞くと「メロン」「スイカ」「ミカン」「かぼちゃ」「ウインナー」など美味しそうなものをおままごとコーナーから持ってきて食べさせてくれました。ゴリコと握手してちょっと照れながらも嬉しそうでした。
エプロンシアターの「お弁当バス」も見ました。お兄さんお姉さん達が唄ってくれて、みんなでバスに乗ってお弁当作りに出かけます。最後に出来たお弁当をみんなで食べて、みんなで「ごちそうさまでした」。ゴリコだけでなく、みんなも食べられて満足でした。
きく・たんぽぽ組の子ども達もお兄さんお姉さんを見ながら色々なことに参加して楽しんでます。ゆり・もも組の子ども達もお兄さんお姉さんが出来てうれしくてたまらないようです。 M・K
ゴリコちゃんに食べさせるものをおままごとコーナーで探している所です。
かるたの札、ゆりぐみさんが読んでくれました。子ども同士、こうやってお互いに刺激を受け合いながら、成長していくのかなと楽しみです。
◆離れたくはない (ひまわり)

今日はお別れの日でもありました。
にじグループの保育者と最後の別れを惜しんだこども達がいます。手紙を書いて渡したり、ハグをしたり手を振ったり…。それぞれの思いをそれぞれの形で伝えていました。
「○先生、1週間だけだから頑張ってね」と言ったこどもがいました。(本当は一年)
保育者はクスッと笑って育子園を後にしました。
三月はお別れの季節です。
こども達がせっせと紙にペンを走らせる光景が多々見られます。
自分の名前を書いているこども。
計算をしているこども。
漢字を書いているこども。
手紙を書いているこども。
友達の名前を書いているこども。
誰が何小に行くのかを書いているこども。
沢山のこども達のそれぞれが伺えます。
今日、私自身(保育者)にも手紙を書いてくれたこどもがいました。
「先生、後10秒待って」と園庭に行かずに二人のこどもがホールにポツンと座り、ペンを走らせていました。
結局待つ事10分でした。(一年を1週間と言った様に10秒は10分というこどもの姿に笑ってしまいます)
「出来た」
と帽子を被り保育者の所に来て、
「はいこれ。手紙書いたの」と渡してくれました。
手紙にはハートや似顔絵が描かれており、文章もありました。(こんなに凝ってくれてありがとうございます)
いつも、こども達から笑顔と元気に加えて手紙まで貰ってばかりの日々だったなと目頭が熱くなります。
我々保育者からもこども達へのメッセージを伝えられているか、受け取ってもらっているか、届いていたのか…ルールを守る大切さやこども達の姿に感動する声かけだけではなく、純粋に人を思う気持ちという大切な事を伝えられているだろうかと感じました。
卒園までにこども達に文字の素晴らしさを気付いてもらうはずが、気付かされてしまいました。
残り少ない園生活。
日に日にこども達からの「大好きだよ」が増えていくのを実感します。
あと少しで訪れる「別れ」にこども達が何かを感じ取っているのかもしれません。
こども達より寂しいのは大人の方です。
後2週間もない日々が大切で仕方がありません。
k★y

Posted in 園のこだわり