◆1月12日(火)の子どもたち
2021年01月12日 火曜日
◆寒さに負けず、元気いっぱい(つぼみ)
今日は、2021年になって初めて12人揃いました。久しぶりでも笑顔で登園してくれて、安心しました。勢揃いした今日は月に一回の身体測定から始まりました。
今まで何度も受けてきた身体測定。ほとんどの児が泣くこともなく、以前はすごく時間がかかっていた測定もあっという間に終わりました。身体の成長とともに心も大きく成長しています。
早く測定も終わったので園庭に出ました。
今日が久しぶりの登園の○ちゃんと●ちゃん。園庭にも勢いよく飛び出していきます。目指すは、休み前からお気に入りの場所、園庭奥の固定車です。覚えてくれていることもすごく嬉しく思うと同時に自分たちのお気に入りが保育園で見つけられてとても嬉しく思います。
遊具に向かう途中、つぼみ組が一人、また一人と加わっていきます。楽しいところにいくの?と言わんばかりに集まってきました。子どもたちの楽しいを感じるアンテナは今日も絶好調なようです。
築山にはふじ組の児と寝そべる△ちゃんがいました。「ごろーん」と言いながら二人で顔を合わせてにっこり。とても楽しそうです。会話はなくても心で通じている二人の姿にほっこりしました。
休み明けの月曜日は、少し気持ちが沈んでしまう傾向にありますが、そんなことも感じさせないほど今日は楽しく過ごす子どもたちでした。まだまだ寒い日が続きますが、子どもたちの楽しいをたくさん見つけて、寒さに負けず過ごしていきたいと思います。
H.A
私のお気に入り
どれにしようかなー? 選んでます。
◆つるつるめんめん、おいしいね(ふじ)
「つるつるめんめん」「オムライス」
園庭で遊びました。園庭へ出るなり、子ども達は自分の遊びたい事を見つけ、寒さにも負けず、元気に遊んでいました。
砂場では、木小屋の中でお店屋さんごっこがいつものように行われていました。「いらっしゃいませー」の声に、差し出されたものを指差して「これ何ですか?」と聞くと、「つるつるー」と言います。うどんかお蕎麦かラーメンか。今まではお決まりのようにアイスやケーキなどを見立てて作っていたので、珍しく感じました。「ずるずる」と麺を頂くと、今度は、「オムライスでーす」と。知っている言葉も増えてきて、更にメニューも豊富になりました。最後はお決まりのアイスが出てきました。
お隣の砂場では、バケツに砂が溢れるぐらい山盛りにシャベルで入れて遊んでいる子達がいました。「おもちでーす」という声が。お正月、お家で食べたんでしょうか。バケツにたまった砂を長いシャベルで叩いていて、たまたまかもしれませんが、おもちつきの様に見えました。
お休み中のご家庭での関わりが見られたり、また、その関わりのためか、子ども達それぞれに発する言葉が増えたように感じられます。子ども達との会話も、ますます楽しいものになってきました。(T.Y)
「おもちでーす」
元気に山登り
◆様々な遊びの中で (きくたんぽぽ)
「あいうえおばけだぞかるた」 同じ絵本があるので、保育士が絵本を見せながらかるたをしているのを見て、☆ちゃんも真似して絵本を見せながら読み手になっています。
「今日はもしかしたら・・・、みんながお昼寝起きるころに雪が降るかもしれないよ。」と、あまり出番のない雪マークを今日のお天気のところに付け、子どもたちに伝えると、「えー?」と微妙な反応。まだ、あまり雪に触れたことのないであろう子どもたちに、ぜひ雪を見せてあげたいものです。
午前中は、お部屋で過ごすことにしました。きく、たんぽぽ、廊下と自由に遊ぶ前に、朝の集まりで読んだ絵本「オオカミさん今何時?」を皆でやってみることにしました。保育士がオオカミになり、子どもたちはヤギに。「オオカミさんオオカミさん今何時?」と元気に聞きます。朝の8時には朝食、昼の12時には昼食、夜の7時には夕食・・と、最後まるまると太った子ヤギたちは夜中の12時にはオオカミに食べられてしまいます。キャーッと大喜びでままごとコーナーに逃げ込む子どもたち。言葉の掛け合いやスリルを楽しみました。
その後は、かるたや福笑いなど、お正月らしい遊びを楽しみました。かるたでは、なかなか壮絶な取り合いに、悔しくて涙する子もいます。なかなか取れなくて、イライラしている子に、「大丈夫、大丈夫。」と声をかけてあげる子、取れなかった子がやっと一枚取れた時に、「〇ちゃん、取れて良かったね。」と声をかけてあげる子もいます。かるた遊びを通して、また色々な感情が育っています。とはいえ、毎回あまりにレベルの違いがあっても、ストレスになってしまうので、時にはグループを分けてみたり、人数を制限する工夫も必要だなと感じました。
福笑いにも挑戦してみました。福笑いの面白さは、目や口などのパーツがバラバラになり、変な顔になるというところなのですが、目隠しを外して、おかめやひょっとこの変な顔を見ても、子どもたちの反応はいまいち。変になっちゃった=失敗と感じてしまうようで、苦い表情だったり、さっさと目や鼻の位置を戻そうとしています。意外にも、楽しむのが難しいようです。そんな中、目隠しを外すと、自分の作品を見て、声高らかに笑う□くん。普段からユーモアに溢れた□くんならではの反応です。そんな□くんや、保育士が楽しそうに笑う姿を見て、「※ちゃんもやる。」「もう一回やる。」などと、段々と福笑いコーナーも人気に。。最後には、ニヤリとした表情もたくさん見られました。
様々な遊びを取り入れ、経験していく中で、日々子どもたちの中にも新たな楽しみや新たな感情が育っています。
(T.M)

自分で並べたおかめさんの顔を見て思わずニヤリ。

写真撮影タイム!主役の○ちゃんの笑顔を引き出そうと一生懸命へんな顔をして笑わせようとしてくれています☆
◆はじめての手話 (うみグループ)

「今日すっごい寒いね」
「鯖江(福井県)じゃないのに、雪降るんだって~」
三連休明け、ぐっと寒さを感じますが子どもたちの表情は何だか嬉しそう。
雪が降るのが楽しみな子どもたちです。
今日は新しく『手話』を子どもたちとやってみました。
「手話って?」子どもたちも不思議な顔をしていましたが、耳が聞こえない人は喋れない代わりに、口の動きや手指の動作で言葉を伝え合うことを話してみました。
「あ、テレビで見たことある」と手話を見たことがある児もいました。
はじめに、「おはよう、こんにちは、こんばんは」と挨拶からはじめてみました。
子どもたちも真剣な眼差しで「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と会話しました。
「おやすみなさいはどうやるの?」と関心を持つ姿も見られ嬉しく感じました。
挨拶の後は、『虹』の歌に手話をつけて子どもたちとやってみました。
「庭のシャベル」「雨」「くしゃみ」「雲」「ら~ら~ら~」「虹」「君と君」「いい天気」と一つひとつ手話の意味を伝えながらやってみました。
呑み込みの早い子どもたち。「簡単じゃん」「できそう」と楽しんでいました。
早速、年長児に前に出てきてもらい『虹』を手話で披露してもらいました。
はじめてだけど、とても上手に披露してくれた年長児でした。
はじめての試みでしたが、「手話」を体験した子どもたち。
少しずつですが、手話も楽しんでいけたらと思います。
朝の集まりが終わったのは10時半。1時間も座っていた子どもたち。
朝の集まりの後はほとんどの児が園庭に行き思いっきり身体を動かしました。
寒くても元気いっぱいの子どもたち。体調管理にも留意しながら今週も元気に過ごしていきたいと思います。(O.Y)

年長児に『虹』を手話で披露してもらいました

今日の給食は、豚レバー。「食べたことあるから美味しいよ」とよく食べていました
◆願いを込めて (にじグループ)
とても冷え込む朝を迎えました。
朝の集まりでは、「雪」のワードに敏感になっている子供達。「雪降るってニュースで言ってたよ」「雨か雪だって」と雪の話題で盛り上がりました。
先週、にじグループ皆で大聖堂に参拝に行かせていただきました。今年一年どんな年にするかそれぞれ「一年生になったら…」、「年長になったら…」、「年中になったら…」と今年の抱負を抱いた子供達でしたが、その思いを形にするため、今日は「絵馬」を作りたいと思います。
用意した用紙に願い事を書きました。書ける子はひらがなで、◯君は「カタカナ書けるようになったんだよ」と全文カタカナで書いて見せてくれました。「「じょ」ってどうやって書くんだっけ?」と一人の子が聞くと、「こうだよ」と教え合う姿もほほえましい光景です。今年の干支の牛も可愛らしく色を塗り、オリジナリティ溢れる絵馬が完成しました。
「コマ回しが上手になりますように」と書いた△君は、絵馬が完成したあと、早速コマ回しの練習にとりかかりました。「あっ!」という声で振り返ると、コマが回っています。△君も嬉しそうに「みてみて」と皆に教えていました。「もう願いが叶っちゃったね」と言うとまたまた嬉しそうに「うん」と答えてくれたその表情はキラキラしていました。
絵馬には子供達の願い事が書かれていますが、書くだけでは叶わないことを子供たちは知っています。それを叶えるためには努力が必要なこと。その努力を精一杯応援していきたいと思います。
子供達の願いが叶いますように…。
I.Y
◆こどもの可能性 (そらグループ)

今日は朝の時間に画用紙でギターの様な楽器作りをしているこどもがおりました。
ギターのサウンドホールと呼ばれる穴の部分は紙を折り畳んで半円に切り穴を開けたものを使って表現していました。活動を見ていくと、穴を開けたその紙に新たに別の紙を足していき貼り合わせていき、そして、時折、貼り付けた部分を折りながらそれを立てようとしています。立体で表現したかった様です。
それでも上手く立たない、ギターの様なフォルムにならない…と試行錯誤しながら何度も紙を貼り足していきます。
出来上がるのは、四角で前後に穴の空いた筒状の箱(立方体)でした。
途中、それを見たこども達が「すごい、電車みたい」というと「…そうだよ。電車」とその瞬間にギターから電車に変わりました。
側から見ると最初から電車を作っていた様に感じる作品ですが始まりやプロセスはまるで違っていました。
電車と化したその筒状(立方体)の前後に紙を貼りたい(蓋をしたい)と指で立方体の様に立たせようと押さえて支えているのですが、片手ではテープを十分に貼りきれず首を傾げ何度も挑戦していきます。
最初は、四角の縦の線を張ろうとしていた為上手く貼れませんでしたがとうとう地に面した下の線(横の線)から貼ると上手く貼れる事に気付きました。
やっとの思いで貼り合わせたその作品はもう少しで立方体になります。
後は反対側を貼り付けるだけでしたがそこでもまた上手くいきませんでした。
全体的な面積と直径が長い為、手前に蓋をしても反対側までその支えがいかず、反対側はぺしゃりと紙は斜めに倒れています。
「あー、もう」と眉間に皺を寄せながら手を止めていました。
本来であれば保育者はそのまま見守るべきですが、このタイミングで私は「これさ、これに支えてもらったら?」と支えになる箱をそっと近くに置きました。
「あ、すご。ありがとう」と言い、電車が作られていきます。
保育者のアドバイスやアプローチを受け入れた事や真似をした事への選択は尊重しながらも、このシーンを振り返ると改めて自分のお節介がいかにこども達の学びを阻害しているかを痛感しました。
教えないのなら大人はそこにいる必要は無く、見てなくともこども達は自ら学んでいるとも言えます。
それでもこのこどものように、自分のイメージと現実を照らし合わせながら失敗や成功だけではなくそれに向かう試行錯誤を今どの段階でどの程度のアプローチが必要なのか提案のタイミング、その提案の必要性やその活動に対するこどもの学びのポイントの見極め、それによるこども達の今後の学びへの道はどこにあるのか、それを見極め明日の保育に活かすために我々は存在しているのだと感じました。勿論、アドバイスやアプローチ、援助や支援を求められた時にすぐに対応(答えを教えるのではなく)出来るようにする事も前提にあります。
出来上がった立方体の電車に、自分で文字を書こうとしていました。
鉛筆で正面に描こうとするのです。(中は空洞)
上手くかけず何とか書こうとしますが途中で手を止めまた暫くして保育者の元に来ました。
「先生、地下鉄って漢字で書ける?」と言います。
「書けるよ」と伝えるとここに書いてくれないと言われました。
そこで私は「そうだね…この鉛筆だと中々書けないね。綿棒に絵の具をつけてみるのはどう?」と伝えると「やってみる」と言いました。
ここでも保育者の一言で活動が新たに続く訳ですが、本当にその一言が必要だったかというとそうではないかもしれません。
こどもは保育者の声かけやアプローチに対して自ら求める答えに辿り着きもしかすればそれ以上の境地(興味)に行き着くかもしれません。
しかし、そこまで求めてない時もあります。
その時は「NO」とサインをくれます。
それが言葉であったり「別に良いの」や「やだ」や「もうやめる」「適当でいい」や首を傾げたり、何も言わないという答えを出します。
今回の場合、保育者が何も言わなければ自ら答えを導き出し新たに遊びを広げ、達成感は相当なものだったかもしれません。
もしかすると、途中で嫌になり完成出来ないまま終わるかもしれません。
本当にこども達に必要な体験とは何か、たったそれだけの事が分からないの?こうやれば良いんだよと大人はこどもを見ているとそう見えてしまうシーンがありますが、たったそれだけの事をどうやれば良いか考える事こそが大事な事だと改めて感じた事と、「こうしてみるのはどう?」と提案したとしても、その提案をのむかのまないか決めるのはこどもでありその提案を駆使してそれ以上の学びを掴むこどもの可能性がある事、大切な事は押し付けない事を改めて気付かされたシーンに今日は出会えました。
どのこども達にも丁寧に関わっていきたいと感じます。(k.y)


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