何度でも
2020年12月14日 月曜日
昨日、母と久々に外出しました。マイナンバーカードを受け取りに役所まで行きました。
最近の母は物覚えがだいぶ悪くなっていました。今日のこの日の用事も何度も確認してきました。
かつて、若いころ学んだ講義に『関係の構築』というものがありました。「年配の方との会話」は、何度も同じ話をすることがあります。その際は、「今初めて聞きましたという姿勢が大事です」と教えて頂いてきました。まさに今が実践の場になっています。
天気もよくちょっとしたドライブになりました。母も久々の役所までの道、よく通った道なので「ここは前と変わらないねぇ」と笑顔で思い返していました。
久々の母との外出だったので昼食をレストランでとることになりました。「夢庵がいいかな、それともサイゼリアにする?」と聞くと、「夢庵は鎌ケ谷だろう、ちょっと遠いよ。サイゼリアなら近いからサイゼリアがいいよ」と言う母、お店を決める判断力は衰えていませんでした。
車を降りてレストランの入り口まで、今度は車椅子を使わずに歩いての移動にしました。最近は家の中しか歩かないのでだいぶ力が弱くなっていました。車を降りて歩く母の右手には杖、左手には私の右手が補助となりました。ゆっくり、ゆっくりと足を進めながら「ありがとう、ありがとう」と繰り返し言う母の言葉に、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と答えながらお店に入りました。
園長。
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