みかんの皮
2020年12月18日 金曜日
給食でデザートの果物は、お皿に乗せます。でも、みかんは皮ごとなので、幼児クラスはお皿ではなくお盆に直接乗せています。
先日、食育係から『みかんもお皿に乗せたほうかよいのではないか』という提案があったとある職員から聞きました。その理由は、まだ上手に皮を剥けない子が、剥いた皮をお盆に散乱させてしまい、片付けに時間がかかったり、また片付けが大変でそのままにしてしまう子がいる。お皿があれば、剥いた皮をまとめられる・・・・・というものです。
その話題から、『大変な思いをしたり失敗することで次への学びになるからあえてお皿がなくてもよいのかとも思う』『保育者がもっとしっかりと丁寧に見守り声をかけることで気づけるかもしれない』など、デザート皿という些細なことのように感じる事でも、保育者たちは子どもたちにとって何がいいのかを様々な角度から考え、自分を振り返る機会にしていました。
保育には正解がないので、十人十色の意見があり、十人十色の関りがあります。互いに人を責めたり、自分の主張だけを押し付けたりするのではなく意見を交わし合う姿は、子どもたちの素敵なお手本です。
こんな大人の姿から、最年長の子どもたちが、「みかんの皮は、こうやってまとめておくといいよ」と年下の子どもたちに伝えていってくれる環境になっていくのだと思います。
保育主任
Posted in 三感ブログ