黒いトンボ
2020年08月12日 水曜日
園庭でたっぷり水遊びをし、クラスに戻りシャワーを浴びている子どもたち。
そんなある日、上履きを持ってくるのを忘れたというTくんMくんと一緒に、げた箱に上履きを取りに行きました。
階段を下りて、ふとホールの方を見るとひらひらと黒い蝶のようなものが飛んでいます。
2人と一緒に見に行きました。
よく見ると羽まで真っ黒なトンボでした。
初めて見る黒いトンボに2人と一緒に喜び、思わず事務室にも飛び込んで「黒いトンボがいます~。」と叫んでしまいました。
子どもたちが新しい発見したときはこんな気持ちなんだろうなと、落ち着いてから感じました。
黒いトンボを調べてみました。
黒いトンボはハグロトンボ(羽黒蜻蛉)という名前です。黒い羽だからという説と「お歯黒」と同じ黒い色だからという説と二つあります。、「オハグロトンボ」「神様トンボ」などとも呼ばれています。真っ黒な羽からあまり縁起が良くないと思われるかもしれません。同じように黒猫などもそうです。でも実は黒猫は幸運の前触れなのです。日本では福猫と呼ばれていましたし、西洋のある国では「黒い動物を見ると良いことがある」とも言われます。だからカラスなどもラッキーな縁起の良い生き物です。黒いトンボは神様の使いとして、昔から地域で大事にされているようです。その由来の説はいくつかあります。まず黒い羽のハグロトンボはお盆の時期によく見かけるため、「ご先祖様の魂がトンボとして帰ってきた」と言われてきたという説です。赤とんぼは「ご先祖様を送り迎えする使い」と言われ、区別されていました。 【参考文献:BELCY】
調べてみて、神様トンボと呼ばれているトンボに出会えて、とても幸せな気持ちになりました。
今年3月、父が亡くなったため、「お父さんが来たのかもね。」と声をかけてもらい、亡くなった父や主人に守ってもらえている自分なんだと振り返ることが出来ました。
お盆の時期に、ご先祖様に感謝の気持ちを持たせていただけるいい機会となりました。
副園長
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