フルーツバスケット
2020年07月24日 金曜日
幼児組のグループに保育実習生が入りました。その日は責任実習で、生活の中で責任をもって1日保育を担当します。前もって立てる指導計画を何度も練り直し、当日に臨みます。緊張しながらも一生懸命取り組む姿に、目の前の子どもに真剣に向き合う大切さを改めて感じました。
実習生はメインの活動でフルーツバスケットというゲーム遊びを計画しました。興味を持ってやりたい子どもたちを集めゲームをスタートするのですが、次々と「もうやめる」とゲームから離れていきます。一人抜け二人抜け……、だんだんと人数が減ってしまいました。でも、実習生は、もっとやりたいという子どもたちのために、ゲームを続けていました。
数人になってしまった実習生のゲームですが、決して失敗ではありません。そこにはきっとたくさんの学びが詰まっており、次へ進む力になっていると思います。実習を終え帰るときの晴れやかな笑顔がそれを物語っていました。
実習は、日々の保育の緊張だけでなく帰宅後にその日の実習内容を細かく記録するため、時間と労力を費やします。また、学校で学んだことを実際の中で実践し、思い描いたものとは違っていることもたくさんあり不安や焦りも感じます。そんな2週間を、保育士を目指すために頑張る仲間に出会う度、心から応援し言葉をかけています。
そのゲーム中に素敵なエピソードがありました。数名の残った子の中に、年長男児の☆君がいました。☆君は、やめていく友だちや、周りで見ている友だちにフルーツのカードを持って行っては「一緒にやろう」と声をかけます。
ゲームをもっとみんなで楽しみたいという思いなのか、メンバーが減っていくことで寂しそうな実習生を助けてあげたいという思いなのか……、なかなか誘いに乗ってくれる子はいませんが、あきらめずに声をかけるけなげな姿に感動しました。
保育主任
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