優しさの伝承
2020年07月03日 金曜日
年長男児★君は「これあげる」と小石を差し出し、「きれいでしょ」と私の手にのせてくれました。つるつるした肌触りの小さな三角形の小石です。それをそばで見ていた女児が「いいな~私も欲しいな~」とうらやましそうにつぶやきました。★君は「いいよ。今度探してあげるね」と応えました。
そんな★君・・・、違う場面でも優しさを発揮していました。
ビー玉を転がして遊ぶ玩具で遊んでいるときに、興味をもった年少児がそばに来て、一緒にやりたいと伝えていました。★君は「いいよ。ビー玉もう一つ持ってきてあげるね」と自分の遊びを中断しビー玉を取りに行きました。その後も、遊び方を教えてあげたり、順番を譲ってあげたりするため、自分の思うようには遊べなくなってしまいました。それでも★君は、年下の相手のペースに合わせ多少のことは大目に見てくれました。
一方、同じようにそばに来た年中児に対しての口調は、年少児の時とは少し変わり、すでに1年間を共にした仲間として、伝えるべきことはしっかり伝えているように感じました。
他人の役に立つことがうれしく、誇らしく感じられるようになり、相手を許したり、認めたりする社会生活に必要な能力が身につき、社会の一員としての自覚や自信が持てるようになった★君の姿でした。
日々異年齢で生活しているため、年長児の姿がお手本となり引き継がれ、優しくしてもらった子どもたちが年長になった時、よくこんな姿を見せてくれます。
保育主任
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