◆7月22日(水)の子ども達
2020年07月22日 水曜日
◆心地よい時間 (つぼみ)
今日も園庭に出る前に朝のお集まりをしてみました。
ミッキー体操が流れ、保育者が体操をし始めると、泣き声もぴたりとやみました。保育者の動きをまじまじと見る子どもたち。見ることでミッキー体操の雰囲気を感じたり、音楽に合わせて体を揺らしてみることの楽しさを感じたり、ひとりひとり、それぞれの感じ方で楽しんでいました。
そのあとに昨日楽しく見ていた「だるまさんが」の大型絵本を今日も出してみました。
昨日集まって見たことを覚えていたのか、絵本を出すと、ぎゅーっと近くに集まってきてくれました。
だるまさんと一緒に自然と体が揺れ、保育者の真似をして少し手をあげてみたり、にっこり笑顔に。今日も楽しんでくれました。
見終わったあとに大きなだるまさんにタッチ!
最近気になったものにずり這いで進んでいくことをとても楽しんでいる〇くん。お友だちがタッチしているのを見て、ぼくも!ぼくも!というようにぐんぐん進んできます。だるまさんにタッチができると、手足を大きく動かして楽しい気持ちを全身で伝えてくれました。
「ここまでこれたね、タッチができたね。嬉しいね。やったー!」みんなで喜び合い、とても心地良い時間になりました。
園庭に出て☆ちゃんと◇ちゃんと歩いていくと、木の下にアリの巣を発見しました。大量のアリを指差してみると、じっと見てから足元のアリに気付きじりっと一歩後ずさり。歩いていると水あそびをするお兄さんたちの水がぴしゃっと腕にかかり、驚き顔。お友だちがたくさんいる園庭では予想外ないろんなことが起こります。
トランポリンでお友だちが揺れているのを見て園庭をぐるっと一周と、出会いが盛りだくさんの冒険になりました。保育者の手を離し、自分から行きたい方へ歩いていきました。距離は長くはありませんが、広い園庭内を自分から踏み出していったことはとても嬉しい出来事でした。
それぞれの遊びの世界を広げられるよう、ひとりひとりの気持ちに寄り添っていきたいと思います。
I.S


大量のアリさんを見つけ、じーっと見つめいました。
◆「はだしday」 (ふじ)
明日から連休です。今週は今日でおしまい。
朝、パラパラと雨が降りましたが、何とか持ちこたえてくれおやつが終わる頃には日が差してくれました。
週末、雨上がりの園庭ということもあり、裸足で園庭に出てみました。いつも通りに靴下を履こうとする子どもたちですが、「靴下はかないでいってみようよ」と誘うとウンと頷き靴下を片付けています。こちらの声掛けの意味をちゃんと理解してくれたようです。
まず、裸足でテラスに出ると。「え?」「これでいくの」と少し困惑気味です。
「裸足であそぶ」と分かってもらうために、まずは保育士が裸足になり外に出ます。
同じ裸足だとわかると、後に続き園庭へ。でもその足取りは、ちょっぴり慎重に・・。足の裏で地面の感覚やひんやりとした踏み心地を感じているようです。
砂場に足を踏み入れると、ふんわりとした感触で思わず笑みがこぼれていました。
〇くんの足を砂で埋めてみました。自分の足が埋もれていく様子が面白いようでもう一回コールが止まりません。自分がやってもらうと、今度はお友だちにやってあげたくなったようで次は△ちゃんの足に砂を被せていました。
お互いが満足し合うと、今度は保育士の足に砂をかけ始めます。それぞれがスコップを持ち合い、「よいしょよいしょ」と声を出しています。スコップ裏を使ってギュッギュッと固めることも忘れない子ども達です。
ふと、足の裏をみると真っ黒け。
座り込み自分の足を覗き込み、友だちの足も覗き込み・・いっぱい遊んだ証拠です。
裸足を嫌がる子も勿論いましたが、全然平気で普通に遊んでいる子が多くビックリしました。「はだし」という初めての経験をした子もいるでしょう。保育園だからこそできる経験や体験はたくさんあると思います。たくさんの事を経験できる環境を用意して、たくさんの刺激を感じてくれればと思います。(I・K)


◆もっとやろう(きく・たんぽぽ)
小松菜洗ってまーす!
雨が降って園庭に行けないと思いましたが、太陽が出てきてくれたので園庭に行くことが出来ました。
蒸し蒸ししていたので必殺アイテム水鉄砲を用意すると「ぼくもやりたーい」と大喜びの子ども達。ウッドデッキの上で並んで気持ちよく水を浴びていました。中には口を大きく開けて水を飲んでいる姿には笑ってしましましたが、暑い夏ならではの遊びを子ども達は楽しんでいるのだなと感じました。
昨日やっていた「オオカミさんオオカミさん今何時」も「もう一回やろう」と保育士を誘ってやっている子もいました。
今年の育子園の園庭にもたくさんの野菜が育っています。ホール横のプランターに大きく育った小松菜を見つけふじぐみと半分こし、きくたんぽぽの子たちはタライで泥を落としてくれました。採れたれの泥がついた野菜もなかなか見ることがないと思うので貴重な経験です。
洗っていると水は黒くなり、何回か取り換えて洗っていくうちにきれいな水になってきました。すると保育士が葉っぱについたナメクジを発見ししばらく観察。よく見ると葉も虫に食べられたあとがあり、「虫さんが食べっちゃんたんだね」と新鮮な野菜とのふれあいの瞬間でした。
園庭から戻り、鍋で茹でました。湯気が上がってくるとともに匂いもしてきて部屋中のにおいが変わりました。よく火を通し、醤油とかつお節で味付けしておひたしの完成です。食べない子もいましたがほとんどの子は給食の時一緒に食べました。
以前に比べ野菜が苦手だった子たちも少しずつですが食べようとする気持ちも出てきて、「どうしようかな」と考えてみたり、「食べる!」とおいしく食べる姿が多くなってきたように感じます。お迎え時に伝えるとお母さんも「すごいね!」と喜んだり、子ども達から「食べれたよ!」と報告したり、喜びを共有できる瞬間でもあります。
食べれなかったものが食べれた喜びや知らなかった味を知れた瞬間を大切にこれからも子どもたちといろんな食材を通しながらも関わっていきたいなと思います。
(K.E)
にげろ~!!!!
◆好きな色は、カラフル(うみグループ)

汗びっしょり。
部屋の中に張り巡らされたスズランテープ。引っかからないよう慎重にいや大胆にくぐったり飛び越えたり・・・涼しくしているはずの室内ですがこの蜘蛛の巣ゲームにより汗びっしょりになり遊ぶ子供たち。
なんだか楽しそうなことをしているねとこどもたちは敏感です。
そして、もも組の◎ちゃんが何日も前から楽しみにしていた誕生日会をしました。エプロンシアターで盛り上がります。保育士の質問「好きな食べ物は?」「ピーマン」「好きな色は?」「カラフル」としっかり、はっきっりと答えてくれました。
「今日は早くお迎えでおでかけするの」と朝から嬉しそうな◎ちゃん。素敵な1日になりそうですね。4歳おめでとうございます。
園庭では相変わらずの鬼ごっこで盛り上がります。
時々起こるトラブル。
「△くんが・・・」と泣きながら訴える児がいます。
△君は知らん顔でどこかへ行こうとします。
△君に☆君の話は聞いてみようと声をかけると、☆君は泣きながら話始めます。
△君は冷静に、「泣いてたら何を言ってるかわからない」「なにがいやなんだよ」
☆君は泣き止んで「●●が嫌だったんだ」と伝えます。
「それなら、その時にちゃんと言ってよ。さっきはごめんね。遊ぼう」
とあっという間に解決し、笑顔で走り去っていく2人。
『自分の気持ちを相手にわかるように伝える』
子ども同士、一緒に遊び関わり合う中で学んでいるようです。(M.C)

カエル君がハッピーバースデーの歌を歌ってくれて、盛り上がりました。

自分の気持ちをしっかりと伝えることができたようです
◆名探偵ゲームとフルーツバスケットと椅子取りゲーム(にじグループ)
フルーツバスケット、盛り上がりました
今日は〇君が6歳になりました。みんなで〇君の誕生会を行いました。
「今日は大切な日なの。何の日でしょう?」と問いかけていると、おのずと前に登場してきた〇君。よっぽど楽しみにしていたのでしょう。そのまま皆に紹介しました。
インタビューでは「大きくなったら何になりたい?」「欲しいおもちゃは?」「好きな食べ物は?」「好きな哺乳類は?」などなどいろいろな質問にてきぱきと答えていく〇君。立派でした。そんな〇君を見て、年中・年少児は憧れの気持ちが育まれていくのだなと思いました。
朝の集まりでは、新しいゲームを試みました。名付けて「名探偵ゲーム」
2,3つのヒントを元に推理して答えを導き出します。
「給食の時に登場します」
「一本では使えません」
「2本一緒で、食べ物を挟みます」
「私は誰でしょう?」
といったようにヒントを出すとよーく考えこむ子供たち。
答えがわかった時の子供たちの顔はキラキラしています。
「もっとやりたーい」というリクエストも多かったので、また小さな名探偵たちに謎を解いてもらおうと思います。
今日は年長・年中児で集まって、「フルーツバスケット」を行いました。
一緒のゲームを行うのは今年度初めて。鬼になった年長児がちょっぴり落ち込んでしまったり、「もうやめる」と鬼になったことを恥ずかしがる年中児などいつもとは違う一面も見られました。が、ゲームが進むにつれ、面白さもわかってきたようです。
少しの時間で・・・と思っていたのですが、あまりの盛り上がりに時間が経つのも忘れ、たっぷりとゲームを楽しみました。
そんな盛り上がりの中でもやはり「にじグループ」と思うことがありました。
それは一人仲間入りしていた年少児が鬼になって困っていると、「鬼、代わってあげようか?」と声をかけたり、ルールに戸惑っている児がいると「大丈夫?」と優しく寄り添う場面が。思いやりの気持ちがちゃんと育まれているにじグループの子供たち。それはご家族の思いやりを一心に受けているからではないかなと思います。にじグループらしいフルーツバスケットになりました。
そしてその盛り上がりは収まらず・・・続いて椅子取りゲームも子供たちのリクエストによって行われました。
たっぷりと遊んだ一日になりました。
来週も子供たちが笑顔で元気で楽しい時間を過ごせますように・・・。
I・Y
椅子取りゲームも白熱しました
なんの虫かな?
◆試行錯誤 (そらグループ)

バナナです。
すっきりとしない天気が良いのか悪いのか判断しきれないのはこども達の姿がいきいきとしているからであると改めて実感しています。
今日も室内と園庭遊びが行えました。
実は雨でも園庭に出ようと思っていました。
以下、訳)
先日、バナナを一本園庭の木にぶら下げたたのです。
そらグループにはカブトムシがいます。
オスとメス両方います。
オス1匹、メス3匹です。
虫かごから無事に羽化した個体はメス1匹だけでしたが、卒園児がオス1匹、メス2匹をプレゼントしてくれました。(以前のブログにも書いてあります)
そのカブトムシ達に与えていたエサが先日底をつき、保育者が朝食べる予定だったバナナを室内に持ってきました。
そのバナナを見て「真っ黒だよ」「腐ってるんじゃない?」と思い思いの言葉を述べます。(私が食べる予定だった事を伝えるとどんな反応をどんな感情を抱くのか甚だ不安でしかありませんでした)
真っ黒いバナナをカブトムシに与えると土の中から、のそのそと全てのカブトムシが出てきて中身は真っ白のバナナに群がります。
「スッゲー。見て、雌の上に乗っかってバナナ食べてる」とオスがメスをいじめている様に見えた様です。
「嫌じゃないのかな?痛くないのかな?」
と聞いてくるので「多分大丈夫じゃないかな?嫌だったら動くだろうし、二匹ともじっとしているよね」
すると、「カブトムシの爪がささっちゃうよ?」と言うので「カブトムシの爪は刺さらないくらい堅いんじゃない?」と伝えました。
バナナを与える工程だけで様々な気づきと想像が生まれます。
カブトムシよりもバナナの色への興味関心不思議があった様にも感じます。
そんな我々の考察をよそに黙々とバナナに頭を突っ込むカブトムシの様にこども達は虫かごに頭を突っ込んでいました。
一連の流れの中でバナナを園庭に置いたらカブトムシが来るかもねと保育者が呟くと「これ使おうよ」と言うので「これはこのカブトムシ達のご飯だから新しいバナナを買ってくるしかないなぁ」と伝えると「明日もバナナ食べるの?」と聞きます。
「食べないけど買ってみようかな」と伝えました。
こども達は明日が楽しみで仕方がない様子でバナナを待っていました。
そして、次の日の夕方バナナを園庭に仕掛ける事にしました。
今回持ってきたバナナは購入してすぐでしたので見慣れた黄色いバナナでした。
それではつまらないだろうとバナナARTを施しこども達に見せてみると驚く姿が見られました。
「どうやって描いたの?」
実は描いてはいないということ、実際に目の前で工程を見せ、色の濃さや形、凹凸について話をしました。
カブトムシ捕獲作戦ですがバナナに夢中なのはこどもだけではなく保育者も同じでした。
園庭に出て、様々な木を探します。
「どんな木ならカブトムシが捕まえられるか?」というテーマで園庭をくまなく探しこども同士で会話をします。
「カブトムシはクヌギの木だよ」
「あ、カブトムシがいるところどんぐりがあったよ」
そして、園庭にあるどんぐりの木に焦点を当て設置する事にしました。
「明日来るかな?」
そして今日。
園庭に出て一直線にどんぐりの木に向かうこども達。
「いなかった」
「いなぁい。」
と園庭に声が響きます。
「先生、鬼ごっこしよう」
というこどもがいました。
「そうだね。でも何で来なかったんだろう?」と問いかけをしました。
他のこども達が言います。
「雨降ったからじゃない?」
「もっと切り口広げたほうがいいんじゃない?」
「味がしなかったんじゃない?」
「カブトムシは高いところにいるから高くしたほうがいいんじゃない?」
「この木じゃダメとか?」
「違う木にしたら?」
「場所変えたら?」
様々な考察が出る中、ゆり組の男の子が言います。
「先生、鬼ごっこしない?」
「そうだね。話終わったらやろうか?じゃぁ、場所移動させる?」
「嫌だ」
「そのままのほうがいいよ」
「やだ」
「カブトムシは蜜がある木に来るから蜜がある木にすれば?」
と一人の男の子が言います。
そして皆で園庭の木を観察しだすのです。
「先生、あったよ、きて。」と手を引っ張るのです。
「おー、やったね、わかった分かった…」と伝えても、腕を引っ張るこどもの嬉しさや喜びが心を追い越して体が動いてしまう情動体験中のワクワクに私も共鳴してしまいました。
「ほらね?」
と見せてくれた木は桜の木で道路側のフェンスから見える位置にありました。
その瞬間に、こんな所ではカブトムシどころか鳥に食べられてしまう、日が当たり過ぎて虫どころではなくなってしまう…という考えが頭をよぎり、「ごめん。ここじゃダメだ。ここじゃ鳥に食べられてしまうかもしれないし、日が当たって虫は来ないから別の場所にしようか?」と伝えそうになりました。
その時にふと原点に戻り、大切な事はカブトムシを取ることではなく取ろうとする気持ちで、その過程の中に様々な興味関心を持ち育みながら失敗や考察を繰り返す事の為に我々保育者として何が出来るか思い返せました。
今日はバナナのエピソードだけに焦点を当てたブログとなりましたが、この様な「試行錯誤」のある園生活にいるこども達は別のシーンでも同じくらいこれ以上の学びや発見、没頭、考察を感じられているであろうと改めてこどもの魅力と可能性を、感じた1日でした。
k★y

スイカです。

Posted in 園のこだわり