やさしさが育っている
2020年06月22日 月曜日
3歳のSちゃんから「せんせいボールあそびしたい!ボールほしいの!」とおねがいされ、ボールを保管してあるケースのところに一緒に行きました。Sちゃんとボール遊びをしていました。Sちゃん、ボールをとるタイミングが合わず手からこぼれ落ちてしまいました。ボールはゆっくりコロコロとSちゃんから転がっていきました。転がっているボールをSちゃんは目で追っていました。するとそのボールを年長のYくんがサッと来て持って行ってしまいました。Sちゃんは今まで自分が遊んでいたボールが、ほかの子に断りもなく持っていかれたので驚いてしまいました。「Sちゃんのボール、Sちゃんのボールだよ!」と小さな声で言っていました。ボールを見つけたYくんに届きませんでした。「Sちゃんのボール!」と涙声になっていました。
Yくんは、Sちゃんが遊んでいたボールだとは気づいていないようでした。Sちゃんに「ちょっとまっててね。」と言ってYくんのところに寄って、「そのボール、今Sちゃんが遊んでいたんだ。Yくん、気づいていなかったようだね。」と言うと、Yくんは、ちょっと驚いた表情で「うん」とうなづきました。「そのボール、Sちゃんに戻してくれる?」と言うと、そっとSちゃんに渡してくれました。
YくんはSちゃんが泣いている顔を見て「わるいことしちゃったなぁ」という目をしていました。Yくんに「ありがとう、Yくん!」というと、Yくんはちょっと照れてたようでした。Yくんもおともだちのところに走っていきました。
園長
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