新入園児を迎えて
2020年04月01日 水曜日
今日、四月一日、新入園児を迎えさせていただきました。今日から慣れ保育が始まりました。子どもたちが新しい環境に慣れるために保育の時間を短くして始まりました。これから徐々に保育の時間を長くしていきます。
今日は親が一緒にいたので、環境がいつもと違っていても子どもたちは大泣きすることもありませんでした。
0~1歳児の部屋に入ると子どもたちが元気に遊んでいました。よく見ると1歳児でした。1年間、育子園で過ごしてきて別宅になっている在園児と一緒になって遊んでいました。子どもたちにとって信頼できる保育者がいる安全基地になっています。だから笑顔でいっぱいに遊んでいられます。
子どもの笑顔を見ていると思いだす句があります。子どもを大切にする心は万葉の時代から今につながっています。
奈良時代初期に山上憶良がいました。当時、九州の大宰府に赴任していました。その頃に読んだ句です。
「瓜食めば 子ども思ほゆ 粟食めば まして偲はゆ 何処より 来りしものぞ 眼交に もとな懸りて 安寝しなさぬ」
「瓜を食べるときも栗を食べるときも子どもたちのことが思い出されてならない、夜も目に浮かんで寝ることもできない」と離れているこどもに思いを寄せています。そして、その子どもたちがいかに大切な存在であったかを短歌で続けています。
「銀も金も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」と、子どもというのは銀や金や玉という宝よりも尊い存在であると子どもを思う気持ちを真っ直ぐに表現しています。
新しい年度を迎え、一人一人の子どもとあたたかく向き合っていきたいと思います。
園 長
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