子どものころに読んだお話
2020年04月09日 木曜日
子どもの頃、仏教説話の一つとして「山火事と小鳥」という話を聞きました。
『ある山奥で山火事が起こりました。その山の森には多くの動物たちが仲良く暮らしていました。突然に起こった火は、あっという間に動物たちのすんでいたところに襲ってきました。動物たちは懸命に火を消していましたが、火はおさまりません。みんなで安全な場所まで逃げました。そしてお互いが顔を見合わせると、小鳥さんのいないことに気づきました。小鳥さんはどこに行ってのか、逃げ遅れたのかと心配していました。住んでいた森は大きな炎で包まれていました。その上空を見ると一羽の小鳥が飛んでいました。よく見ると仲間の小鳥さんでした。小鳥さんは、近くの池に降りては翼まで水に浸し、炎と熱で真っ黒になりながら火柱の上まで行って、わずかについた翼の水を落としていました。それを見ていた仲間の動物たちが、「小鳥さん、そんなことをしても火は消えないよ!危ないから逃げなくちゃだめだよ!無理だよ!」と懸命に声をかけました。小鳥さんは「自分の落とす翼の水で山火事が消えないことくらいは分かっているよ!無理だということも分かっているよ!それでも、私はそうせずにはいられないんだ!」と言って火を消し続けました。』
今の新型コロナウイルス感染が広がっている状況の中で、多くの人が感染拡大を止め、沈静化するようにがんばっています。一人の力は小さいけれど、みんなが力を合わせることによって必ず克服していけると信じています。
育子園でも今日から一部園児を受け入れながら臨時休園となりました。通常保育に戻るまで、保育に携わる方も自宅待機を余儀なくされている方も心ひとつにして、自分の今できることを精いっぱいしていきたいと思います。
三感ブログは、5月7日(木)まで閉じさせていただきます。
園長
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