アタッチメント
2020年03月02日 月曜日
平成29年に出された保育指針は未就学児として大切なものが非認知能力や社会的情動スキルを育てることであると確認されました。それは、乳幼児期における保育の質が子ども自身にとって、また社会にとっても大きく関わってくることが明らかになってきたからでした。保育を通して信頼感や愛情が育まれていくこと、自主性、自立心が養われていくこと、道徳性の芽生えが培われることが掲げられています。このことは社会生活を営む上での根幹です。
たとえば、園庭で遊んでいる0歳児、1歳児は自分の面倒を見てくれている先生がいることを確認し、その範囲内で遊んでいます。2歳児になるとその範囲がさらに広がっています。子どもと保育者はその間にある信頼関係によって結ばれています。この信頼関係も「母子関係において子どもを大切にやさしくくるんであげるような関係」が最も大切なものであり、その関係があるからこそ、子どもは他者との信頼関係も結ぶことができると思っていました。しかし、それは間違いであると教えてもらいました。子どもにとって大切なこと、アタッチメントとは「負の状況を受けとめてくれる存在のみ」であると教えていただきました。この安心感が外の世界に飛び出していく原動力になるのだと、二者間の正しいあり方を知ることができました。
園長
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