◆3月24日(火)の子どもたち
2020年03月24日 火曜日
◆お花が咲いてるね (つぼみ)
さくら咲いてる
まだ風は冷たいですが、桜のたよりが届くようになりました。育子園の付近にも桜の花を見つけられるかな、と散歩に出かけてみました。
絵本の「くるかな。くるかな。」を読みながら、どんな電車がくるのか期待してみたり、いろんな色の電車をみてから、自分たちも電車を見に出発です。散歩カーに、電車に乗車するように自分で乗り込みます。バイバーイと見送ってくれている、園庭で遊んでいるふじ組の子ども達に手を振り返して出発しました。
道路では、バスや働く車をみつけると、保育者に教えてくれたり、指を差しながら進んで行きました。すると、川沿いの桜の樹が花をつけていました。まだ咲き始めでしたが、桜の花の華やかさに子ども達も注目し、仲よく並んで見ている姿がお花見のようでした。この桜が満開になる頃には、つぼみ組の子ども達はふじ組になっているのかな、と思うと感慨深く感じました。
地下鉄の車庫に着きました。「くるかな。くるかな。」と言いながら電車を待つ子ども達。なかには「電車まだかな。」「はやくこないかな。」としゃべっている子どももいました。普段の生活の中ではあまり気づかなかったのですが、こんな言葉もつかえるようになっているのに驚かされました。
4月のころは、抱っこを求めて散歩カーではずっと泣いていた〇くんは、友だちとしっかり手をつないで、保育者と歩いたり、バギーに乗るとウトウトと眠っていた◇くんは、散歩カーの先頭に立って、いろんな車を指さして教えてくれたり、などこの一年での大きな成長に喜びを感じ、成長の過程を思い出し懐かしく感じました。新しい春を迎える子ども達が楽しみです。
F.S
電車きたー。
手をつないで歩こう
◆園庭の最近の流行り(ふじ/きく)
風が強かったので園庭にいると時々砂埃が入らないように顔を手で覆う姿がありました。
最近の子どもたちの流行り遊びは太鼓橋と虫探し。太鼓橋は登れる子を見本にロープの持ち方や足の着き方を見て学んでいます。〇ちゃんは外に出ると「ダンゴ虫探そう」と保育士の手を引いてプランターの下を探しに行きました。「いないね~」と次から次へとプランターや植木鉢を動かしようやく見つけると「いたいた」と他のこにも声をかけみんなで観察しじっくりみていました。
そこに合流した◇くん。ダンゴムシ探しが大好きで砂場の皿を持ってきて虫を確保しながら観察しています。「ぼくのダンゴ虫だよ」と周りのこに言っていると隣にいた子が◇君のズボンに羽がつい虫が止まっているのに気付き指差して教えてくれました。
大好きな虫で捕まえて観察するのかなと思いきや「いや~」と泣き出してしまいました。驚いた時の泣きではなく本気で嫌がっている時の方で保育士にとって~と必死に伝えて来ていました。大好きな虫でも見るのは良くて触るのは嫌と気持ちが分かれているようです。
周りの子も◇君の姿に一緒になって後ずさりをしてしまいました。年長児が園庭に出てくるとアリを手に乗せて見せてくれ子どもたちは釘付けになり年長児の周りを取り囲み尊敬のまなざしを向けていました。
アリを見つけた▽ちゃん。じっくり見ていると目線の先に死んでしまったアリを見つけました。「アリ動かないね、可哀そうだね。困ったね、どうしよう」とありに寄り添った言葉が次々に出てきました。▽ちゃんがアリのそばから離れると友達が転んでしまっていました。
「先生、☆くんが転んでいるよ、大丈夫って言って」や風で目が開けられなかった◎ちゃんには「先生、◎ちゃんが泣いているよ、ちょっときて」と友達の変化にいち早く気付き側に行き寄り添ってくれアリに対しても慈しみの心を持ってくれた▽ちゃん。相手に対して気遣いが出来、思いたり優しさを向けられる姿に感動し、自分を振り返ることが出来ました。
(K☆H)
◆アンパンマンのパン屋さん (ふじ/たんぽぽ)
太鼓橋、登れるようになりました。
今日は園庭で遊びました。最近はコンビネーション遊具の太鼓橋登りが流行っています。太鼓橋の登り用ロープの取り合いになる程です。出来る子は数人ですが、太鼓橋を登りきり登りきった高いところにいるお友だちの姿を見てか、挑戦しようとする子が日に日に増えています。
今日はふわふわの子たちがやろうとする姿が見られました。〇くんは仲良しの◎ちゃんが登りきると、それを見てうらやましがってか、僕をおいていかないでと訴えてか、登ろうと挑戦していました。出来ないと、泣いて悔しがる程でした。
大門の近くにある横たわった丸太のところでは、仲良し2人組が一緒に遊んでいました。丸太の穴に、パラパラした葉や石を入れたり出したりしていて。パラパラした葉を穴の中で手で混ぜていました。何してるの?と聞くと、「アンパンマン、バイキンマン」と答えていました。パンを作っているようで、「ください」と言うと、「はい、どーぞ」と、パラパラの葉や石をくれました。
朝のお集まりのお話では、色々なパンが出てくる紙芝居を見たのですが。その後も、「あとは?」とパンの注文をしてきて、パラパラの葉や石のアンパンマンキャラクターパンを次々としばらく作っては渡してくれました。(T.Y)
パン作ってるの
水の中にむかって、「ダンゴムシいる」 年長児と仲良く探索
◆活かす (うみグループ/きく・たんぽぽ)

すごいコマ。
今日は室内遊びと園庭遊びを行いました。
室内では朝の集まりの時に歌ったチューリップ、ありがとうの花に因んだ折り紙の楽しみ方を一つ伝えると造形ゾーンでチューリップを楽しみ子どもの姿がありました。
スシロー熱は未だ冷めやらぬままで「今日は寿司の本持ってきた」と嬉しそうに保育者に伝えてくれた子どもがいます。
本をめくると中には寿司ネタと魚と調理方法や調理器具までが載っていました。
この一冊でお寿司が作れると言っても過言では無い内容の一冊に感動したのは紛れもなく保育者の方です。
それを集まりで子ども達に周知すると数人の子どもがスシローゾーンで遊びを展開していきます。「●ちゃん、手伝ってくれてありがとうね」と言うスシローゾーンの子どもがいます。滅多にやらない●ちゃんがやってくれるなんて嬉しい…というような子どもの心の声が聞こえてきたように感じます。
ゾーン遊びが定着しているうみグループの子ども達はそれぞれの場所でじっくりと遊び混んでいるように見えました。
ランチルームではダンスをしたい子ども達が集まり数曲踊り続け汗だくになっています。
かたや机上遊びではネジまわしやお絵かきが展開されています。
電車やブロックなどの構成遊びゾーンからは戦いごっこの様な声が聞こえてきます。様子を見てみるとロボットを作り戦わせ高さを競いあっていました。
造形ゾーンではチューリップ作りだけではなく、それに触発された子どもがオリジナルの作品を作り上げていきます。これは何だろう?と思うような作品が仕上がりますが作品説明は丁寧で長いものです。正にアートで、アーティストです。
ロフトの上ではおままごと、ロフトの下ではスシロー…et c。
それぞれがそこに在りながらそれぞれが邪魔をし合わず相乗効果となっているうみグループの部屋の雰囲気は保育者の手助けや援助が不必要な場面が多く、アプローチや遊びの記録、考察の時間が主となっています。
園庭では風と共に走り去る子ども達がいます。
砂場遊びでは山を作り、鬼ごっこでは誰が鬼でどこがゴールか分からない無限鬼ごっこが展開され、戦いごっこの様な相撲遊び、ロープでブランコ…。
そんな喧騒の中、お花を観察している子どもがおりました。
その子の周りだけ違う時間が流れている様です。
近くに行き話を聞いていくうちにこの花は何ていう名前?、この花は綺麗だね、と興味が深まっていきます。
この花はネギの匂いするんだよ、この花は野花だよ、この花は取っていい?、この花は育ててるから取れないね、この花(桜)は育ててる?、これは水やりしたり育ててはないけど中々咲かない花でこの花は木の花だから先生は取らずに観察してるよ…etc。
採取した花をまとめ、水にさし、ランチルームの机に飾りランチを楽しむ一連の流れがありました。
「何で水の中にハサミ入れて切るの?」
自然への興味関心は、玩具にはない沢山の学びが溢れています。
だからこそ、園庭で過ごす時間の重要性を感じた瞬間です。
k★y

いるの?います。10匹ほどいます。

これ使っていいの?まだまだ沢山の発見があるうみグループの部屋。これはどう使うの?どこでやるの?ひとつひとつ確認する姿も見られます。伝えた後の「うん」の頷きの深さに安心を感じます。
◆マリオカート(にじグループ/きく・たんぽぽ)

今日の朝の時間はダンスからスタートしました。
懇談会で披露したベイビーシャークの曲に引き付けられて集まってきた子どもたち。
お魚天国のダンスは、可愛らしい振り付けで踊っているのは女児がほとんどであったのが、男児も楽しんで踊る姿がありました。
「ソーラン節やりたい!全然疲れてないから、もっとできるよ」と子ども達からのリクエストもあり、ソーラン節を踊ると「どっこいしょ、どっこいしょ」の掛け声がとても元気よく息もそろっていて、朝から元気をもらいました。
室内遊びでは、少し棚の位置を変えてブロックや電車、積み木の場所を以前よりも子どもの目線に入りやすい場所へ変えてみると、電車や積み木を部屋いっぱいに使って遊び込む児が増えました。
机上遊びでは70ピースのパズルを用意すると、4.5人の年少・年中が夢中になり、真剣な表情で考え、友達と協力する姿がありました。完成するとみんなでハイタッチをし、その達成感を味わった後すぐに「もう一回!」と崩して、今度は1人で挑戦してみようとする児もいました。
2歳児クラスの児は、保育士と一緒にスズランテープで三つ編みに挑戦したり、折り紙で手裏剣作りをしたりして、少しずつコツをつかんできたようです。
園庭では、氷鬼や鬼ごっこ、マリオごっこと名付けたかけっこをしていました。
かけっこをマリオカートのゲームのようにして、一番速い児はマリオ、次はルイージと子ども達が役を決めて、ごっこ遊びと並行して楽しんでいました。
氷鬼や鬼ごっこのルールは理解しているようで集団遊びを楽しんでいますが、氷になっても動き、いつの間にか別の遊びの方へ行く児も多いです。
しかしマリオごっこの様に、自分達で考えて決めた遊びになると、長い時間遊びこみ、園庭の時間が終わり給食の時間になってもその話は止まらず、盛り上がっていました。
年中・年少児の集団になって遊ぶ姿が増え、生活の中でも関わりが深まっていき、自分達で考えて展開して楽しんでいる姿がとても頼もしく、成長をかんじました。(B・K)

スズランテープで三つ編みが完成し、嬉しそうな表情を向けてくれました。
◆伝え方 (そらグループ/きく・たんぽぽ)

集まりの前にトイレに行った2歳児。
それを知っていた年少児から「手を洗うんだよ」と声をかけておりました。
「やだ」と一言。
洗わなければいけないと何度も伝える年少児。
そのやりとりを見ていた年少児が、「バイキンさんついてるんだよ」と優しく伝えます。
手を眺める2歳児は「ついてないもん」と答えておりました。
手を洗う意味やトイレの後は手を洗うが定着付いたお兄さん、お姉さんからすると洗って欲しいと声をかけますが、違った視点からの声かけをしている姿に保育者として喜びを感じた場面でもありました。
今日は集まり後、年長児と遊べる日を数えました。
残り今日を合わせて6日。
年長児に感謝を伝えること、僕たち私たちのことを忘れないでほしいこと、そのためにプレゼントを渡そうと提案をしました。
折り紙で得意のメダルや紙飛行機、ピアノなど自分がもらったら嬉しいものを考えてつくります。
また自分の似顔絵を描くことも提供しました。
最終日はお別れ会を開く予定であります。
それまで年長児に気づかれないようにしたいと張り切っておりました。
園庭では大好きな年長児も含めの氷鬼。
午後の時間も取り組んでいきたいと思います。
(a.y)


お姉さんに甘える2歳児。給食食べた後、遊びたいという気持ちも受け止めてもらい布団まで一緒についてきてくれました。
◆気持ちをお手紙に(ひまわり)
育子園生活も残すところ一週間となりました。
先週のはじめに、子どもたちと残りの育子園生活をどのようなものにしたいかを共有しましたが、今日、改めて子どもたちに現在の心境を発表してもらいました。
「今は、悲しい気持ちのほうが大きくなってきた」「さみしくなってきた」
子どもたちの中で、一日一日を素敵なものにしたい、という気持ちは変わりませんが「さみしい」「悲しい」という気持ちの芽生え…気持ちの変化が出てきたようです。
発表の中には、さみしいという気持ちからか、友だちや先生に手紙を書くという内容もありました。
今日は、ホールと園庭に分かれて遊びました。
子どもたちは、最高の思い出を作ろうと思い思いの遊びを選択し満足のいくまで楽しみます。朝の集まりでの発表にあったように、集中し手紙を書く子もいました。
手紙を書いている子に、どのような内容か聞いてみると
「また会えるようにって書いているんだ!」「大好きって書くの」「出会いがあれば別れもあるんだって」「内緒!」
と目を輝かせ笑顔で教えてくれました。
残りの日々を悔いのないように…。全力で過ごしている子どもたち。
一人ひとりの気持ちを大切に、残りの時間が子どもたちにとって素敵なものとなるよう関わっていきたいと思います。
(T.N)

Posted in 園のこだわり