行動の裏にあるもの
2020年02月14日 金曜日
先日、園庭遊びからなかなか帰ってこない年中男児〇君がいました。ほかの友達はみんな保育室に戻り、給食を食べ始めている時間です。保育者たちも交代で声をかけにいきますが、なかなか応じようとしません。そしてどの保育者も決して無理やり連れて行こうとはしませんでした。
保育室に戻らない理由を探ろうと、いろいろと会話していく中で「大好きなおばあちゃんが、田舎から遊びに来てくれていたけれど、今朝、帰ってしまった」という寂しい気持ちを教えてくれました。
寂しい気持ちを紛らわせるために、または、その気持ちを分かってもらいたいために大人の気を引く行動をしていたのでしょうか。行動の裏に隠れている気持ちを探り、受容し共感できるよう関わりました。その時、「◆◆先生(先に保育室に戻った保育者)心配してるかなぁ」とつぶやきました。自分の気持ちを通そうとしながらも自分の行動を振り返り、保育者の気持ちを考えているのが分かり成長を感じました。
今回は、自分の気持ちに折り合いをつけ、気持ちを切り替えるのに時間がかかりましたが、大人が無理に押し付けてその場だけルールを守らせるのではなく、〇君はこれからの体験の積み重ねから集団生活のルールを守る必要性に気づき、自己統制力を身に着けていくと信じています。
保育主任
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