本当のやさしさ
2020年02月07日 金曜日
先日、園庭で2歳児のSちゃんが太鼓橋を登ろうと挑戦していました。一生懸命頑張りますが、なかなか登れません。そしてそのうち泣き出してしまいました。
その泣き声を聞いて年中児のY君が私に「どうして泣いているの?」と尋ねました。そこで、「登りたいけど登れないから悔しいのかな・・・」というと、「ぼくが手伝ってあげるよ」とSちゃんが登れるように援助してくれました。
Sちゃんは必死にロープにしがみついていたので、後ろで誰が支えてくれているのかはわかりません。その後、Y君のお手伝いのおかげで念願の太鼓橋をのぼりきったSちゃんは、振り向くこともなく嬉しそうにそのまま次の場所へ移動していきました。
Sちゃんの代わりに「Y君ありがとう。Sちゃん嬉しそうだったね」と伝えると「うん。あの子に『足をここに着けて、手に力を入れてぐーってすれば登れるよ』って言っといて。」と言い友達のところへ走っていきました。
やってあげてお礼を言ってもらいたいところですが、Y君はそんな見返りは求めず、さらにアドバイスをしてあげてほしいという気持ちに本当のやさしさを感じました。
誰かを助けてあげたいという気持ちは、もっと幼い時から芽生えていましたが、相手の立場に立って思いやりを発揮できるようになったY君・・・。それまでに友だちと感情的な行き違いや欲求の対立などを経験しながら友達とのかかわりを深め、本当のやさしさを育んできたのを感じ感慨深くなりました。
保育主任
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