子どもたちの成長
2020年01月23日 木曜日
YちゃんとKくんが園庭に出て築山を上ったり下りたりして仲良く遊んでいました。しばらくするとYちゃんが築山の近くにある丸木を遊び道具にしていました。近くに寄ってみると木のへこんでいる所に小さくなった枯葉や木の枝を積んで遊んでいました。そこにあとからKくんもやってきました。まだ、会話が十分でないKくんは、丸太で遊んでいたYちゃんを黙って押しのけてしまいました。Kくんが見ていたのは丸木の上に積まれた枯葉と小枝の山でした。Yちゃんの思いはKくんの目に写っていなかったようです。Yちゃんは押されて、ちょっと不満顔になりながらも隣で遊びを続けていました。遊び場所を確保したKくんがニコニコして枯葉を手に持って遊んでいました。
そこに次に現れたのが、一つ上のクラスのMくんでした。Mくんも月齢では二人とほとんど変わりがありません。Kくんは遊びに夢中になっていたので、Mくんが来たのに気づいていませんでした。Mくんの横からの押しにこてんとしりもちをついてしまいました。そこからKくんは立ち上がってMくんを押しかえてしまいました。
二歳児としてKくん、Mくんとも自分のしたいことが、はっきりと表現できていました。KくんやMくんの自我を主張している姿、成長している姿を見せてもらいました。
保育園では集団生活を通して次第に「順番」「一緒に遊ぶ」「譲る」という気持ちが育っていきます。保育者が子どもたちの思いを受けとめ、大事にされていると感じることで相手の思いや気持ちを理解する心が育っています。
また、YちゃんのKくんへの言葉がけのように「相手のことを思いやる」姿が見られるようになります。子どもの思いを受けとめ、思いをかけていく大切さをあらためて感じせていただきました。
園長 田中基之
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